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うちも特殊詐欺に狙われていたのだった、と言う事実

本日の昼過ぎにインターホンがなった。

例によってナビがけたたましく吠えて、相手の言っていることが聞き取りにくいのだが、どうやら警察官らしい。ナビは散々吠えまくった後に、私がリビングのドアを開けると同時に、我先にと玄関に走っていった。

妻にナビを抑えておいてもらい玄関を開けると、そこには、体格のいい少々小太りの男性が警察バッジを手にして立っていた。おそらくは定期的に訪ねてくる身元調査だろうと思って「何でしょうか」と聞くと、「〇〇さん(妻の名前))はこちらでしょうか」という。

「妻です」と答えると、訪問の目的を説明してくれた。訪問の目的は次のとおりである。

最近特殊詐欺の犯人を逮捕した。そして彼らが使っていたリストを調べてみると、その中に妻に関する個人情報が含まれていた。
そこで、資料に載っていた人の家を一軒ずつ訪ねて注意喚起するとともに状況を確認している。

とのことだった。

個人情報のリストが世間に出回っているのは知っているが、その中に妻の情報があると思うと一気に犯罪に巻き込まれるかもしれないという恐怖を感じてしまった。

最近怪しい電話はありませんでしたかと言うので、

非常に頻繁に身に覚えのない電話がかかってくる。
しかし、我が家は常に留守番電話にしており、相手がわからない状態で直接電話に出ることはない。

と答えると、それが正解です、とのこと。

見覚えのない電話はほぼ全て、留守番電話に切り替わった時点で切られてしまう。そしてその後でWebで電話番号を調べると、ほとんどがリフォームや投資関係の勧誘である。

しかし、中にはWebで見つからない電話が数件あったが、それらの中に特殊詐欺犯からの電話もあったのだろうか。

この手の迷惑電話は都度、着信許拒否登録しているので次回からはかかってこないはずだが、何度直進拒否登録しても、末尾を少し変えた電話番号でかかってくるケースがあるが、これがもっとも怪しい。

一通り話をしたのちに、訪問記録のために奥さんのお名前と生年月日、電話番号を教えてくださいと言われて、伝えた。

しかしすっかり疑心暗鬼になってしまった私は、実はこの警察官は偽物で、今初めて個人情報が収集されているではないかと疑ってしまった。そして思わず、彼が乗ってきたバイクが警察官のものであることを確認していたが、本物のようだった。

結局、訪問記録としてリストと照合するために確認したのだろう。

それにしても、世間で言われているとおり、本当に特殊詐欺犯罪に巻き込まれるリスクは身近にあるということだ。先ほどの訪問記録からすると、個人情報には年齢も含まれているようである。高齢者を狙って犯行を繰り返しているのは明らかだ。

情報によると、その手口は至って巧妙だと聞く。万が一特殊詐欺の電話に出てしまったら、詐欺だと見抜いて適切に対処できるかどうか確固たる自信がない。特殊詐欺事件が他人事ではないと自覚するとともに、改めて固定電話には直接出ないようにしなければいけないと、夫婦して思った次第である。

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