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久々にバッハ「マタイ受難」初版を聴いて再発見した今の自分

ようこそ、こちらにいらしてくださいました。
嬉しいです。

実はNHKラジオ「古楽の楽しみ」のだいぶ前からのリスナーです。
一時、朝5時から放送となったのと、その時期の仕事の通勤と中身で、精神も体力もギリギリで楽しむ時間と余裕がなかったので、聴けずにいたのですが、今は次の仕事の準備中、さらにまた6時に放送が戻ったので聴いています。

今週はバッハの「マタイ受難曲」を加藤拓未先生の解説で放送。
大1稿復元版であることから私が知っている音楽と少し違うな、と思うところもあり、第1稿の音楽特融の霊力なのか、とてもリアルに音楽を感じました。
ちょうど今日は群衆にイエスを処刑しろとヒステリックに感情をぶつけられるシーンあたりだったので、途中、胸苦しく辛かったです。

なので、放送が終わってから速攻でイベントのために演奏された質のよいアルバムCDを流して感情を整えていました。

私の若いころ、バッハのマタイはオーディションに参加したりで音をさらってたり、内容を読んだりしていたのに、今と全く感じ方が違うのですよ。
その頃もショッキングではあったものの、今回のような過剰反応はありませんでした。
譜読みでイッパイイッパイだったかな(笑)

宗教曲はテキストが聖書なので、特にマタイなんか客観的に接しなければ溺れてしまう、聴き手も奏者も精神的な戦いが求められると思っているのですが、それにしても、今回の私自身の反応は自分気づきとなりました。
こんなに苦しいと反応してるのは、己の闇が疼くからでしょうか。

バッハの音楽は内容の辛辣さやおそらくイエス側の意思を現わそうとしているよう、作曲者とは苦しくもすごい仕事をしているのだなあと思いました。


バッハのヨハネ受難曲について以前の
「ららら♪クラシック」で説明していたものがありましたのでよろしければ。


最後まで読んでくださった皆様に感謝します。
どうぞ、幸せな一日でありますように。


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