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ナスのアグリハック 管理のポイント

前回は「ナスは最終的にどの位置にいつ何果着いたか収益公開」ということで、実際の出荷量や販売額について共有させていただきました。

農業経営においては、規模や管理の面で限られたリソースや能力に対して最大限の成果を上げることが求められます。

例えば、管理面積が限られている場合でも、効率的な作業計画やリソースの最適活用により、収益を最大化することが可能です。

初めてのナス栽培ということで、他の作物も栽培していた中で管理が甘くなってしまったことは反省点かもしれません。

しかし、今回の経験を活かし、改善点を見つけて次回の経営に生かすことが重要です。

管理手法を適切に活用することで、効率的な作業やリソースの最適化が可能となり、経営の成果を最大化することができます。

農業経営において、優れた管理手法を持っていても、それを実際の行動に移せなければ意味がありません。実践することが重要です。

今回は、管理手法のポイントとして以下の二つをご紹介いたします。

これらのポイントを踏まえて、適切な作業計画を立て、データを活用して経営の改善に取り組むことで、より効率的で持続可能な農業経営を実現することができます。

アグリハックとは、農業における新たなアイデアや手法を活用して、効果的な経営を実現することです。それではアグリハックを共有していきましょう。


オススメの管理手法

おすすめの管理方法は、花の上一枚の葉を残して先を摘除し、花の下の脈芽は必ず3cm以内で摘除する方法です。これにより、光合成生産物を無駄な部分に配分せず、効率的な光合成が行われます。

また、脈芽かきや脈芽の先端の摘除を行うことで、無駄な葉がない状態を保ち、側枝が充実した脈芽を発生させることができます。

肥料の管理については、八月上旬のお盆前に施肥量が不足して減収につながった経験がありましたが、それは社員が休むことができるように調整した結果です。

開花数が増える予測ができたら、適切なタイミングで追肥を施すことが重要です。これにより、作物に必要な栄養を供給し、収量や品質の向上につなげることができます。

これらの管理方法を実践することで、光合成効率の最大化や適切な肥料管理を実現し、生産性を向上させることができます。

灌水のポイント

どの野菜においても、水は重要な要素です。

実際に、露地栽培においては水の供給が充分であれば、肥料は必要ないのではないかと思うこともあります。

しかし、根腐れなどの問題も考慮する必要があるため、梅雨明け後は土壌の水分量を一定に保つように心掛け、作物の樹勢を維持していきます。

ただし、私の場合、八月のお盆時に畑の管理ができず、灌水量が不足したことで収穫量が減少してしまいました。

特にこの時期の灌水量不足は収量に大きな影響を与えることがわかりました。

したがって、適切な時期に適切な量の水を供給することは、収穫量にとって重要な要素であると言えます。

これらの経験から、水の管理は農作物の生育において欠かせない要素であり、収量にも大きな影響を与えることを再確認しました。

本マガジンでは、「ナスは連作障害なんて問題にしない」というテーマで詳細な解説を行いましたので、ぜひご参照ください。

連作障害とは、同じ作物を連続して同じ畑で栽培することによって発生する生育不良や病気のことを指します。

しかし、私たちが取り組んでいるナス栽培では、連作障害を問題にしない方法を実践しています。

具体的な対策としては、畑の管理や土壌改良、適切な栽培技術の導入などが挙げられます。

これにより、ナスの生育を健全に保ちながら収穫量や品質を維持することができます。

詳細な内容は下記のリンク先の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

ナスの栽培に限らず潅水は農作物の生育において非常に重要な役割を果たします。以下に、潅水の効果について説明します。

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