上津英

物語と音楽とお酢ドリンクがあれば生きていけるタイプの物書きです。

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「滅び行くアルセッタ」1話「予言」創作大賞2024・漫画原作部門

本編  モブAが、坑道を塞ぐ巨大な地竜にバリバリ食われている。  美味しそうにモブAを食べている地竜の前、Aの血で濡れているモブBは壁に追い詰められ震えていた。モブBは必死に掌から火の玉を出し攻撃するが、地竜には効かない。 「陽動は退屈だと思ってたんだが、こうじっくり人間を食べられるのは良いな」  Aを綺麗に平らげた地竜は次に、Bに鋭い視線を向ける。  次は自分が食べられる番だ。「ヒィッ」と尻もちをつき顔面蒼白のBは後退る。ドスン…ドスン…と地竜が歩み寄り、Bの顔一杯に影

    • 「滅び行くアルセッタ」3話「一人目」創作大賞2024・漫画原作部門

       思ってもいなかった告白にシキは「は?」と目を見開く。 「ごめんなさい女王偶に怖いから言えなかった! 能力使ってるところも見られました!」 「待て待て待て!? お前な──」 「本当にごめんなさいっ!!」  怒鳴りかけるもただただ謝ってくるニバルに一方的に怒れず、頬をひくつかせながら何とか落ち着いて返す。 「…………つまり、女の方が愛人か?」 「すみれちゃんはそういうのじゃない!! 手も出してねぇ! 蓮君も居たし!! そもそも半年前に一回しか会ってないし!!」 「回数の問

      • 「滅び行くアルセッタ」2話「地上」創作大賞2024・漫画原作部門

        「……」  シキは殺風景な目の前に呆然、驚きすぎて動けなかった。 「シキッ!!」  ニバルの叫び声に正気に戻ったシキはハッとなりその場から跳躍。自分が居た場所に光の矢が突き刺さり、宝石を入れた荷物が裂け地面に宝石が散乱する。 「な……っ!?」  周囲に山中の景色が戻って来た。  あれは幻覚を見せられていたらしい。何故ニバルは平気だったのかと疑問に思う。 「どうやらオレ達、地上に居るのにアルセッタ人から熱烈な歓迎を受けてるようだぜ。王子様ってどこ行っても出待ちされん

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