八嶋煙

はじめまして。 幼い頃から詩を読んだり、書いたりする事が好きです。 どうぞ宜しくお願い…

八嶋煙

はじめまして。 幼い頃から詩を読んだり、書いたりする事が好きです。 どうぞ宜しくお願いします。

最近の記事

自己否定する自分に勝った時

 幼い頃から私の中には『自分』が二人います。頭の中なのか、心の中なのか、どこにいるのかは分かりませんが、一人は『自己否定してくる自分』もう一人は『自己否定されて悲しんでいる自分』です。  私はてんかんの治療を4歳の中頃から行いましたが、その頃アデノイド肥大も重なり中耳炎、外耳炎、咽頭炎、気管支炎、それらが原因の高熱でいつも病院に通う日々でした。  てんかんの治療薬による副作用の倦怠感と中耳炎の痛みに耐えることも辛かったのですが、いつも私が原因で、家族で楽しみにしていた旅行が中

    • 『原風景』と『洋裁』

      私のYouTube初投稿に『❤️』を押してくださった方、また詩のようなものを読んでくださった方、本当にありがとうございます。 私の詩のようなものと動画が少しかけ離れたイメージがあるのではと思いましたので、そのことに触れさせていただきます。 この『原風景』は、私が幼い頃に感じた事を言葉にしております。 私は、3歳の時、てんかんを発症し、4歳から症状を抑える為の投薬治療を小学校を卒業するまでの8年間行いました。 飲んでいた薬が当時、新薬で副作用についての情報が少なかった為、私

      • YouTubeに初投稿しました。

        • 原風景  〜夏の日〜

          知らないうちに太陽が 猛烈な光を放ち 葉陰と照り葉の対比も 不和にして 私の頭の上から 全てを看破するような 地面の影も鮮やかに 照らし出す 無配慮な光を浴びて 心の奥の陰鬱が 恐れと不安を従えて 浮き上がる 小さな赤い靴履いた 内股の足は佇み 照り返す自分の影を 凝視する 光に焦燥しながら 巨大な建物の影に 身を潜め自分の影を そっと隠す

        自己否定する自分に勝った時

          原風景 〜留守番〜

          家に独り 待っている 部屋は静寂 秒針だけが 動いている 家に独り 耐えている 部屋は薄明 綿雲だけが 光っている 家に独り 凌いでいる 部屋は茫洋 窓際だけに 留まっている

          原風景 〜留守番〜

          原風景 〜夕暮れ〜

          まるで機械じかけのように その時がきたら目を開き 力の無い腕を頼りに 体を起こす 窓から差し込む残陽が 粗雑な光を投げつける 虚な瞳で目を逸らし 私は探す 白日の残存を 日映りの風景を 赤褐色の光の中で 地平線が赤くぼやけて 街の建物も木も鳥も ただ真っ黒な図形に変わる 今は幕間 光と影の地球の中 移りゆく景色の変化を 美しく思う魂に 帰心する時 夕映えの美しさ 黄昏の切なさを 感じることが出来るだろう

          原風景 〜夕暮れ〜