隣からの視線過剰意識型の排尿恐怖症

早速ですが、貴方が隣からの視線を過剰に意識しているかがよく分かる質問をします。
下のような形の小便器なら、「隣からの視線を意識してしまい、緊張して用を足せそうにない」と感じますか?

近年新しいトイレには大体設置される形の小便器ですね。この形だと、もしわざわざ隣なら見てくる人がいたら、正直排尿や陰部は丸見えです。
しかし、おそらくほとんどの男性は、小便器で用を足す際に隣からの視線はそこまで意識しないため、緊張せず普通に用を足せるでしょう。実際、筆者の高校時代の塾のトイレがこれでしたが、皆普通に用を足していました。

しかし、「ここまで見えやすいと、緊張して用を足せそうにない」と感じた方は、排尿恐怖症の原因の1つとして隣からの視線を過剰意識にしている、「隣からの視線過剰意識型の排尿恐怖症」と言えるでしょう。

このタイプの方は、他にも以下のような傾向があります。
☑ 隣に人がいると排尿が困難
☑ 隣に人がいると必ず小便器に密着するぐらい近づきたいという心理がある

このタイプの方は、普通の小便器でも「陰部や排尿を見られたくないな」という羞恥心や「もしかしたら隣から排尿や陰部を見られたりしないか」という恐怖心を感じて、それゆえ身体が緊張して排尿できなくなってしまうのです。

今回は元排尿恐怖症の筆者が、隣からの視線過剰意識型の排尿恐怖症の人向けに、視線意識の緊張を和らげて排尿恐怖克服に繋げるコツを書いていきます。今回も、心理学の観点からなぜこの方法を取るべきであるのか分かりにくいものもあるかと思いますので、全てしっかりと分かりやすい例え話も含めて話していきます。
冒頭の質問でyesだった排尿恐怖症の方は、この方法をとればわりと短い期間で、普通に小便器で排尿できるようになるかと思います。

1 なぜ隣からの視線過剰意識型の排尿恐怖症の人は、排尿できなくなるのか?

まず、よくある勘違いとして陰部や排尿を見られるのが恥ずかしい=排尿恐怖症になるわけではありません。
例えば中学生など思春期だと、多くの人は、宿泊学習でのお風呂など嫌がりますし、陰部を見られるのが恥ずかしいと思います。しかし、ほとんどの人は排尿恐怖症にはならないでしょう。
では、なぜ隣からの視線過剰意識型の排尿恐怖症の人は隣に人がいると排尿できなくなってしまうのでしょうか?そこには、心理と身体とのある関係性があります。

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