妊活TIPS 5.移植は自然とホルモンとどっちがいいのか
※妊活TIPSでは、高度不妊治療患者の私が思ったこと・感じたことを思ったそのまま勝手に書いています。
何の知識もない医療ド素人がド素人なりに不妊治療について悶々とする場です。
そういった不確かな情報を見たくない方は読まないでおいてください。
自然周期とホルモン補充周期ってなに?
まず、取り出した卵がいい感じに成長して、
患者の体に戻す移植の際、
妊娠に適した女性ホルモンがバランスよく出ている状態にしておかないとうまくいきません。
そのホルモンをどうする?というのが自然周期とホルモン周期の違いです。
わたくし、自然周期もホルモン周期もどっちも複数回経験がありますが、
うまくいかなかった場合にはこの方法が合わなかったんじゃないか、
と悶々とするので、色々調べて悔いのない選択をなさるとよいと思います。
大まかな特徴としては、
自然周期:
自前の排卵周期に合わせてタイミングを医師が計って卵を戻す。
より自然妊娠に近いので、
オーガニックにこだわる方はこっちのほうがいい
(この言い方合ってる?)。
周期の通い始めこそ薬が少なくて楽ちん♪などと思うが、
排卵日間近の怒涛の通院ラッシュに後悔しがち。
全く薬を使わないというわけではなく、
どの病院でも自分のホルモン+αになるよう、
複数の服薬や膣剤の処方があった。
排卵の促進もあるので、
薬が全くない状態での移植をイメージすると全く違うはず。
(完全自然周期という全く薬を使わない移植法もあるみたいです。)
一説によると、自然周期で自前のホルモンを使ったほうが、
妊娠後の周産期合併症(妊娠高血圧とかいろいろな怖い病気)になる確率が低くて、母体によいそうだ。
あと、妊娠後のことも含めるとかなり薬の量に差がでるので、
その分費用が安い。
ホルモン周期:
生理が来て3日後?ぐらいの早い段階から、
エストロゲンとして大体エストラーナテープとか飲み薬を服用し、
排卵周期で黄体ホルモンが出てくるような時期になったらデュファストンとかルトラールとかいろいろな膣剤とかの黄体ホルモンを仕込み、
外部の薬にのみ頼る方法。
はじめこそエストラーナテープだけだったりするので楽ちんじゃん♪(また…)などと思うが、本来排卵日ピークの日の女性ホルモンを再現させるため、
貼るテープの枚数が8枚とかになるので、
無事なお腹の皮膚がなくなりがち。
あと、自前の黄体ホルモンが全くないため、黄体ホルモンの服用を怠ると、
その周期は台無しとなる。
不妊治療で交わされる薬の話題は、大体この辺で出てくる薬が多い。
エストラーナテープも股に直接自分で入れる膣剤もひどいかぶれの原因になるので、
お肌が弱い方だとかぶれてしまって続行不可能になる。
妊娠判定後もホルモン補充をやめてしまうとすぐに生理がきてせっかく着床した卵を流してしまうので、
これを選んだ方はどの局面でも胎盤ができるまでは、気が抜けない。
てな具合で大まかな特徴でした。
で、どっちがいいの?
不確かで恐縮ですが、
自然周期でしか着床しない体質の方もいるみたいなので、複数回移植がうまくいかなければ、おそらく
「違う方法で試してみましょう」という声掛けが病院からあるはずですし、
そうでなければムッとされない程度に自分から申し出てみるのもいいと思います。
選ぶ選ばないの話の前に、
移植法についてはどの病院でも、そこが持っているスタンダードがあるはずなので、
まずはそこに従うのが第一で普通は選びようがないはずです。
が、時々「どっちにします?」と聞いてくる…くれる?病院があります
(A病院が選択式でした)。
それを踏まえたうえで、色々な病院を見比べてみた結果、採卵時に高刺激寄りだった病院については、ホルモン補充周期をスタンダードにしている可能性が高いと思われます。
理由は簡単。
通院回数が少ないし、コントロールが可能だから。
どこの病院でも普通は休みがありますし、患者側だって、
「この日はどうしても~!この日だけは~!」という日もありますよね?
365日、どの日でも通院できるし、もちろん移植もいつ何時もいける!という患者さんは少ないと思います。
ホルモン補充周期は薬の服用タイミングをずらせば、
都合が悪い日をあらかじめ避けることができます。
もちろん、もう始まってしまったら基本的にはずらせないですけど。
超人工的で本来自然なものであるはずのホルモンを外部補充に頼るという、
ある種ドーピングに近い薬漬け生活にはなりますが、
そのかわりにコントロールできるという利便性と、
薬を忘れなければ大丈夫!という安心感があります。
YOKOはこっち!
(いかん、だんだん読みやすくキャッチーにしようとするあまり、
見出しが幼稚園生みたいになってきた…)
先に結論を言います。
私は次回、移植が選べるならホルモン補充周期一択です。
私はA病院の移植一回目がホルモン補充周期でだめだったので、
2回目の移植は自然周期になりました。
この時はたしかそこまで通院回数が多かったわけでもなく、
3回か4回の通院で排卵日特定ができたので、
HCG注射かなんかを打って移植と相成りました。
追い詰められた気持ちだったとはいえ、
自然周期でそんなに大変とは思わなかったですが、
移植当日に院長先生が書いた投薬指示のメモに、
「P4↓↓」
と書いてありました。
どっちみち色々な薬がいっぱい出たので、
その時は自然周期の移植後でも、
ずいぶんどっちゃり黄体ホルモンを入れるんだな、と思っていました。
自分の傾向がつかめたのがB病院での移植・通算3回目のときで、
はっきり
「黄体ホルモンが低いので、これはほぼ薬剤の分しか出ていないと思われる。
自分のホルモンはほとんど出てないといっていい。
10必要な数値が9.9しかないが、移植はどうする?」
と聞かれました。
聞かれたときは、こんな、まる一日移植のために休暇取らせおって、
いまさらダメとか言わないでくれよ!
あとどうするっていうのはその道のプロの医師が決めてくれよ!
と思いましたが、のど元過ぎたいまとなっては、
もしかして自然周期が軒並み失敗だったのは、
自前の黄体ホルモンが残念だったからなのかな…と思います。
あのとき勇気をもって中止の決断して、ホルモン補充に切り替えていたら、今頃いい結果だった可能性も否定できません。
ま~、次回はホルモン補充にしようとしたのに、
へたっぴ医師に採卵失敗されて転院したから、その次回はなかったんだけどね!!!
過ぎたことだからいいけど!!!!!!!
話を戻します。
自分の体質的にホルモン補充必須なことは今までの変遷でわかったのですが、
もう一つホルモン補充を選ぶ理由があります。
このB病院での最初の最後の移植、本当に通院が辛かった…。
前回の記事でB病院総評を載せたので繰り返しですが、
ここは受付時間が15時までとかなり早いです。
定時で職場を離れたら普通は間に合わないでしょう。
そして、ここでの移植の際、私の排卵日はずれにずれました。
PCOSの気があるから??
3回ぐらい、育ってない卵を監視しに無駄なエコーのため通院しました。
移植周期の間に一体何回通ったのでしょうか。
今数えてみたら、一か月と数日の間に、判定日含めて7回通っていたみたいです。
排卵特定の期間には、大体3日間隔で行ってたみたいです。
すごいや、交際時代の夫とより先生に会いに行ってる。
次の通院指定は日にち厳守。ずらすことは基本的に適いません。
なので、予定は何も立てられませんし、人との気軽な約束も不可です。
この時の休暇取得履歴を見ると、すごい勢いでぐいぐい取ってます。
取得時間も、1,2,3,4,5時間と徐々に増えていってます。
いやこれ、続けるの無理だよ…。
待つ環境がいいからいけるっしょ!などと思ってましたが、
いけませんでした。
いくら待合室環境がよくても、通院には限度があります。
終わりが見えないストレス、予定を入れることすらできない日常、
仕事でも迷惑をかける申し訳なさで、
あとだんだん暑くなってきて通院が辛くなってきたこともあり、
私は自然周期のとき、けっこう辛かったです。
某九州の大手不妊治療クリニックが、
単なる卵胞チェックの時は地元の産婦人科で診てもらってもいいよシステムを使っているということで、大変うらやましいです。
全国的にそういう素敵なシステムになればいいんですけど。
なれないだろうけど。
まとめ
色々好き勝手書きましたが、これに関してはどちらがいいとか悪いとかではなく、
合っている合っていないですので、
皆様におかれましてはよろしくご検討ください。
そのうち細かい薬のあれこれも書いていければいいなと思います。
薬と言えば、この前ワークマンで買ったかる~い素敵なポシェットバッグみたいな鞄に変えたとたん、病院からもらった薬をなくし、自分を殴りつけました。
半泣きで家と乗った電車の鉄道会社に全部連絡し、
遺失届まで出しましたが、
蓋を開けたらその薬は病院が手違いで出した薬だったということで、
事なきを得ました。
みなさまごきげんよう。
あなたとともに頑張ります。