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【音声教育】なぜ歌と俳句が拍(モーラ)の学習に向いているのか

拍(モーラ)とは

日本語は「拍言語」といって、原則「母音+子音」が1つの音単位になっている言語だ。
「肩たたき機」と発音するとき、アニメなんかで機関銃を連射する「タタタタタタ」みたいな感じがするでしょ? この音1つ1つを「拍」という。

ところで、例えば日本語の歌で「クリスマス」と歌うと音符が5個必要だけど、英語なら「Christ・mas」、音符が2個で済む。これは英語が「音節言語」といって、音単位が日本語と違うから。
中国語も音節。みなさん、チャンスがあったら中国語ネイティブに五言絶句を読んでもらってみてほしい。1漢字が1音節を担当していて耳福。

歌を歌おう、俳句を詠もう

で、この感覚を日本語学習者と共有するのに便利なのは歌と俳句だよな、と思うのだ。

例えば歌で「♪あーいーしーてーる~」と歌えば、お手本通りに歌うために、日本語を拍単位に分割しなければならない。
それが全部四分音符ならなお良い。個人的には「美女と野獣(日本語詞)」が最強だと思う。

学生に俳句(川柳)を書いてみてもらうのもいい。
5・7・5のルールを説明すると、教室のあちこちで「ともだちと……」とか言いながら指折り数える姿が見られる。
拍の視点から「日本語を数える」体験はなかなか新鮮でしょ?

結論

A「できました!

冬休み
ゴロゴロしたい
よく寝たい」


俺「Aさん……」

A「はっ はい?」



私もです。

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