ホテルでのできごと ①
その日は、彼がご飯を作ってきてくれた。
そして、私はワインとパンと
2人で事前に約束をして組み合わせのいいものを選んで持ち寄る。
その日は2人で初めての長時間滞在。ホテルはいつもデイユースを利用。
2人とも触れたくて待ちきれなかった。
普段のデートでは街中で抱き合ったり、熱いキスを出来るはずもなく。といっても、堂々と会えるはずもなく。
なので、2人で部屋に入ってからは、じっとハグをして心を揉みほぐす。そして、キスをする。何度も何度も。私はそれだけで声を漏らしてしまうくらいに感じてしまう。
彼が用意してくれるルームウェア。毎回丁寧に洗って、ホテルデートの時に持ってきてくれる。私は決まってベージュ色の方。
シャワーを先に浴びるのは私。浴びると、もうすでにヌレている。私の身体は触れられる準備を始めていた。もう、40代後半。ヌレていることにホッとする。身体が反応していることが嬉しい。
シャワーから上がり、ルームウェアに着替える。もちろん下着は新しいモノに履き替えて。今年の夏は暑いから用意は完璧にしておく。
だって、ホテルデートは貴重な月イチ。
そして、彼もシャワーを浴びる。
2人がシャワーを浴び終えると、思わず微笑む。いよいよだ、私も早く触れたくてたまらない。でも、簡単には触れさせてくれない。
なぜなら、私が気持ちよくなっているのをずっと見ていたい人だから。脚のマッサージをしてもらい、ゆっくりおしゃべり。指の一本一本まで。すると、身体の血行が自然と良くなり、熱くなってくるのがわかる。
その後はスローセックスで満たされてゆく。ゆっくり、時間をかけて。2人で溶けていく。
そして、私は何度も何度も達する。
心が解放されてゆくのが分かる。多分、お互いがセックスに集中できる時間作ろうとしているのだろう。
その日は6時間のデイユース。
あっという間に3時間経っていた。
残り3時間。そこでハプニングが起こってしまう。前代未聞のハプニング。
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