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知っておきたい人間関係の基礎心理(3)

☆単純接触効果 ザイオンス効果 人と仲良くなる三大法則 ①単純接触効果
◎人は何度も見ると好きになる。
自然と好感度が増している。人は興味ない相手でも何度も見たり会ったりしていると次第に相手に好意を持ったりよい感情を抱くようになる。
◎相手と仲良くなりたいなら
特定の相手と仲良くなりたいのなら、できるだけ頻繁に会うことが大切。
単純接触効果
・特に好きな相手でもないのに相手を毎日テレビ見ていると次第に好意を持つようになる。

☆熟知性の法則 人と仲良くなる三大法則 ②熟知性の法則
◎相手を詳しく知ると好きになる→「熟知性の法則(原則)」と呼ぶ。
「よく知っているのは安心」だと考える傾向にあり、特に女性は安心感を求める人が多く、熟知性の法則は男性よりも女性に強く働く傾向にある。
親しくなったら自分の情報を少しずつ相手に伝えることでよりよい関係が作られていく。
「よく会うこと」「よく知ること」で相手との距離が縮まる。

☆共感力傾聴 人と仲良くなる三大法則 ③共感力
◎人と寄り添う能力
一般的な人間関係の構築と今の時代背景を鑑みるなら「共感力」をもつことをおススメする。
共感力は「相手の感情を汲み取る力」「相手の感情に寄りそう」という意味で使う場合がある。
それが人と仲良くなるための必要な能力。
◎どう共感していくのか?
積極的に相手の話しを聞こうとする姿勢や相手の感情を理解しようとする努力することが大切。
すると「わかる」という言葉はそう簡単には使えない。無理にわかるを強調するのではなく「つらいですよね」と感情に寄り添いゆっくりと話しを聞く事が大事。
傾聴→話を単に聞くだけでなく、相手の言う事を否定せずに積極的に話を「聴く」こと。相手に関心を持って共感しながら話を聴くこと。信頼関係を築くためのコミュニケーション技法としても活用している。

☆フォールスコンセンサンス効果 希望的観測 自分の意見とみな同じ、という思い込み
◎思い込みが人間関係を悪化させる
自分がもっている意見は多くの人も同じであると考えてしまう。
フォルスコンセンサス効果→個人的な考え、信念などが多くの人にも広がっているはずだと、自分の考えを過大に評価してしまうもの。
◎思い込みから抜け出す必要性
本来はそうではないとわかっているのに、そう思い込むことで自分に有利に物事を進めようとする。
「自分と他人は違うかも」そうした考えを持った方が良い。

☆ルシファー効果 個人では優しいのに、集団になると冷たくなる
◎人は集団になると冷酷になる
ルシファー効果→権力の持った集団の中にいると他者を傷つける思考、行動に変化してしまう傾向にある。
◎堕天使から天使に戻る方法とは
この効果は人に強く働く心理効果であり、なかなか抗うことは出来ない。しかし、大事なのは「冷酷になるメカニズムを知る」ことで「流されないで心に向き合う」こと。
同調せず自分は集団の心理に流されていると明確に思い、「NO」と言える勇気を持つ。

☆リンゲルマン効果 傍観者効果 具合の悪そうな人に声はかけられない
◎周囲に人がいると手抜きをする
リンゲルマン効果→大人数になると手を抜く。
傍観者効果→周囲に人がいると傾向はさらに高まり「自分でなくても、誰かがきっとやってくれる」と思ってしまう。
◎傍観者にならない、勇気の一歩
周囲に人がいないと救助行動をとれる人でも、周囲に人が多くいるとなかなか動けなくなってしまう。駅などたくさんの人がいると逆に誰も救助行動をしない傾向にある。

☆アンダードッグ効果 バンドワゴン効果 ブーメラン効果 ミルムラグ効果 その他の基礎心理まとめ①

◎負けそうな人を応援したくなる
アンダードッグ効果→高校野球、駅伝などで負けそうな学校を見ると「がんばれ」という気持ちになる。利益に関係ないもの。
◎当選しそうな人に投票する心理
バンドワゴン効果→勝ち馬に乗りたくなる心理。映画の公開初日から「大ヒット上映中」という謳い文句をつけるなど、促進販売の世界では主流となっている。
◎丁寧にやってには反発したくなる
ブーメラン効果→自分の考えや行動を自由に選びたいという思いがあり、立場の強い相手から強要、禁止されると反発して余計に自由にやりたい気持ちがわいてしまう。
強い感情がブーメランのように発言した相手に戻ることから言われている。
◎偉い人に従ってしまう心理
ミルグラム効果→ブーメラン効果とは逆に権力者に従おうとする心理。人は特に閉鎖空間では権力者に服従して残酷になる要素があることが明らかになっている。

☆アンダーマイニング効果 エンハンシング効果 パーソナルスペース その他の基礎心理まとめ②

◎席を譲ってお金をもらったら複雑
アンダーマイニング効果→人は「役に立ちたい」「がんばりたい」と自分の内発的な動機付けで動いているときに、報酬や圧力などの外発的な動機付けを与えられるとモチベーションが下がってしまう。自分から率先的にしているのに「やらされている感」が出ると、もやもやした気持ちになるもの。
◎報酬がモチベーションになるケース
エンハンシング効果→外発的な報酬を与えられるとモチベーションが上がることがある。会社員が給料アップや地位向上のために努力をするケースなど。ここでいう報酬は金銭的なものではなく、ほめるといった言葉も報酬として機能する。
◎電車の席が端から埋まるのはなぜ?
パーソナルスペース→電車では端の席が空いていると座りたくなり、席は端から埋まる。これは端に座ると他人からの影響が片側だけになるから。
人には「パーソナルスペース」という縄張りみたいな空間があり、この
空間に他人に入ってほしくないと考える。
◎エレベータで階数表示を見てしまう理由
混雑したエレベーターではついつい階数表示を見てしまう。
これは自分のパーソナルスペースに人が入ってくることで苦しくなり、階数表示を見ることで息苦しくなり、階数表示を見ることであとどれぐらいの時間我慢すれば良いかがわかるから。人の無意識の行動にも意味がある。

☆社会心理 発達心理学 教育心理学 臨床心理学 認知心理学 様々な分野に広がる心理学①

社会心理学→社会の中で個人がどのように考え行動するのか?人間関係に関する心理を科学的な手法を用いて明らかにしようとする分野。
人との関係を深める為の心理効果や関係修復方法などの知見が得られる。
発達心理学→赤ちゃんから子供、大人へと成長していく中で人の心がどのように発達していくかを研究している。乳幼児心理学、児童心理学、青年心理学などの発達心理学の中でも分類される。
育児や育成にも役立つ知識が多くある。
教育心理学→主に乳幼児から青年期の発達や学習、適応、評価などの心理を扱う。発達心理との関係も深いともいえる。
教師と生徒の関係や、人との楽しく関わりたいと考える人たちに役立つ知識や技術、考え方を学べる。学校教育で活かされるものも多くある。
臨床心理学→精神疾患や重度のストレスなど心に問題を抱える人に対して、回復支援のための専門知識、治療法などが研究されている。
臨床心理学では心の病を心理学的に診ていくのに対して、精神医学では医学的に心の病を診ていく。
認知心理学→知覚、記憶、理解、思考など人の認知機能を研究している分野。これらの認知機能を情報処理のシステム、機械などと捉え、複雑なしくみを解明していく。錯視なども認知心理学の分野であり、おもしろい所では火星に顔のような建造物が見える理由も認知心理学で説明することが可能。

☆性格心理学 経済心理学 犯罪心理学 色彩心理学 進化心理学 超心理学 スポーツ心理学 様々な分野に広がる心理学②

性格心理学→人の性格を扱う心理学。性格がつくられる過程や性格の発達に関わる様々な心理を扱う。
性格は変えられるのか?何がきっかけで変わってしまうのか?環境が性格に与える影響などを扱う。
経済心理学→経済活動の背景にある人の心理を研究し、不合理な人の判断や意思決定、現象を研究しているもの。「行動経済学」と重なる部分も多く、行動経済学につながる礎とも解釈できる。
音楽が経済活動に与える影響、安さを感じさせる見せ方などの話もある。
犯罪心理学→犯罪捜査に役立つ知見やデータを提供して犯罪捜査の早期解決や防止に役立てている。犯罪者を逮捕するために使われるだけでなく、犯罪者の更生にも役立っている。
色彩心理学→色が人に与える影響や人が特定の色を求める心理など、色に関わる心理効果を研究している。特定の色を好む人の性格傾向、赤い色を見る実際の位置よりも手前に感じるなどの不思議な色の性質を扱う。
進化心理学→人の心は進化の過程で得られたものであるとして、進化の視点から心について理解しようとしている。
知性はどうやって発達したのか?人が何に恐怖するのかなどを解明していく。
超心理学→霊や超能力など、現代の物理学では説明つかないものを研究する心理学のジャンル。異端的なものとして評価されることもあるが、未知のものを科学的に解明しようとする前衛的な心理学とも言える。
スポーツ心理学→心理学の見地から、スポーツに関する課題を明らかにし、スポーツするときや指導に活かすもの。たとえばリラクゼーションやメンタルトレーニングがパフォーマンスや心にどのような影響を与えるかを考えている。









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