#129_自分と向き合う時間

初めてのタブレットを使った活動は、無法地帯だった。

シダ植物、コケ植物、藻類について調べる時間をとった。
該当生徒は3名。
スクラッチをする、部活のシューズについて調べる。
一度注意勧告し、再び動揺の行為をした場合はタブレットを預かった。

授業後、掃除前と帰りの会前にも同様の行為が見られ、1名のタブレットを再び預かった。

規律への甘さは自分自身への甘さ。
「そもそも」なぜやってはいけないのかを考える時間を確保した。

一度崩れている規律を自分の中で再構築し、守れるようにするためには、たくさんの時間と言葉と人との関わりが必要だ。

彼は入学当初からずいぶん変わってきたと思っているけれど、今回の件で、思った以上に根深いものを感じた。

思考力はあるのに考えることを放棄しているような、自分の力を使う方向がずれている事実に目を伏せているような感覚。
彼との関わり方は、自分の生き方を問い直す時間になるように感じた。

常に問い続けたい。
あなたは何を見て生きているのか。
何を求めて生きていきたいか。
何を成し遂げたいと願うのか。
彼への問いは、わたし自身への問いでもあるのだ。

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