#106_「わからなさ」に寄り添う
わたしは今年度、異動した。
今日、前任校から一冊の冊子が届いた。
子どもたちからの手紙だった。
5クラス、150人弱。
多くの子どもたちが「理科が本当に楽しかった」「理科が嫌いだったけど好きになった」、もと担任の子どもたちは「道徳で一番深く考えられた」と回答していた。
例えば、こんなことが書いてあった。
書かれている内容は、授業中に交わした本当にたわいもない話だったり、小さな出来事だったりするのだが、一人ひとりとの1対1の関わりの中で生まれた確かなエピソードが子どもの心に残ることを実感した。
特に「自分の困り感」「わからなさ」に寄り添うことが、子どもの心の安心感の醸成に繋がることが、子どもたちの言葉から伝わってきた。
子どもたちは、わかりたいと願っている。
その願いを授業の中で実現させること。
「できた!」を実感すること。
これが、わたしたち教師の使命であること。
「わからない」ことから全ては始まる。
子どもたちが、自分の夢を描ける教室、学年、学校づくりをしていきたい。
あの頃を思い出してちょっぴり涙ぐんだ、切なくもじんわりと温かさを感じた夜。
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