約束された「ご褒美」は創造性を削ぐ

「〇〇できたら△△あげる!」
よくある口約束ですよね。
でもこの約束、新しいアイディアを生み出すひらめきを阻害することが研究からわかっているそうです。

アメリカの心理学者、エドワード・デシは内発的動機が及ぼす学習や創造性についての研究でこのように結論づけています。
「予告された報酬は内発的動機を低下させる」

内発的動機の向上として報酬が必ずしもマイナスに働くことは賛否両論ありますが、少なくとも予告された報酬が内発的動機を低下させることは疑う余地がないようです。

つまり、創造性を発揮するためにはアメは有効ではない。
では、ムチは有効なのかというと、こちらもNoです。
厳しい叱咤は脳を萎縮させ、冒険をして創造性を発揮することとはほど遠い脳のシステムが作動します。

では、人が創造性を発揮してリスクを冒すためには、何が必要なのか。
アメもムチも有効ではない、ただ1つ大切なのは、アタッチメントだと言われています。
つまり愛着です。
これを拡大解釈すると、冒険ができる環境、風土であると言えます。

人が創造性を発揮するのは、ご褒美がほしいわけでも叱責があるからでもなく、ただただ「やりたいから」、この一言に尽きるのです。

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