日本の小さな庭で地球を愛する【休憩にどうぞ】
我家の庭、私は小さいとは思っていない。
人によっては広く、人によっては狭い。
多分普通の部類だろう。
でも、私にとっては広大な庭。
草生え放題の庭には、季節のイベントがぎっちりと詰まっている。
もちろん、ここにあるのは雄大な自然ではない。
マイナスイオンも降り注がず。
森林浴も、渓谷下りもできず。
日本のどこでもありそうな庭。
写真に撮ったとて荒庭。
しかしですね。
私はこの、小さな自然を愛してやまない!
季節の移り変わりを感じられると非常に興奮する。
特別に旅行にいかなくても、私は地球を感じて、
「地球好きー」
と、なる。
なりません?
だって太陽の昇る位置が季節によって変わるんだぜ。
すごくない?
庭という定点にいると太陽の軌道が季節で変わるのがわかるって。
すごくない?
小さい頃から、秋は彼岸花が咲くのを楽しみにしていた。
「あれには毒があるから摘むな」
と注意されたのに、素手で触っていた。
真似しないでください。
時には広大で豊かな山や川や海に出かけて感動したいとも思う。
しかし、私は妻で母。
自然を目の前にしても、子どものことを考え、むやみに草むらに入らないよう我慢し、夫の迷惑にならないようじっとしていないといけない。
ほっとくと、しゃがみんこんで草花の名前を調べ、鳥の鳴き声を追いかけ、木に登りたくなるから。
そんな私の好奇心を満たしてくれるのがこの小さな(私にとっては小さくない)庭だ。
大自然じゃなくても地球を感じることができる。
ご近所さんの目があるので、さすがに木登りはできないけれど、ぼんやり草を眺めている。
雲の様子を観察する。
虹が出ると張り切って家から出てくる。
この時点で多分怪しい。
怪しまれる。
ええ、トモダチイマセン。
でも、きっとどこかに共感してくれる人はいると信じている。
田舎とも都会とも言えない
狭いとも広いとも言えない
暑くて暑くて草むしりが滞り、
草だらけの、
普通の家の荒れた庭で、
私は今日も地球を感じている。
その辺の草で感動できるって
強いよ。
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