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MBTI性格診断について考えてみようかな

無料性格診断テストですね。
今回はこれについて考えてみたいと思います。

他のブロガーさんと比べて、深い内容かどうかは保証できかねます。

ちなみに私は提唱者 [INFJ-A]でした。自信過剰のハゲ!

そんなことはさておき、考えてみましょう。

シナプスの刈り込みについて

人は幼い頃から脳がギュンギュンと発達します。
発達しますし、問題解決能力が向上します。

脳の成長とは、脳が発達していると同時に、脳が非効率と判定したラインを刈り込み、使用しないで、もっとエネルギーを効率よく流そうという働きでもあります。
それらは、遺伝的要因もあり、環境的要因もあり、その他外的要因もたくさんあります。

成長するにしたがって、だんだんと自分の個性が作られて行きます。

MBTI作者について

心理学の大家ユング先生。その『心理学的類型』に基づいて、アメリカ人女性作家キャサリン・クック・ブリッグスと娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズが作成しました。

ユング先生の心理学的類型

は以下です。
人は、感覚、直観、思考、感情のどれを重視するか。
それらが外交的であるか、内向的であるか。
この観点で分類することができるとのこと。

心理機能の分類・タイプ論

そして、ユング先生は、どちらが表に現れているかによって、何を優勢機能と考えているか、何を劣勢機能としているかを分類しようとしました。

優越機能が最も意識化され、意識の制御や意識的な意図に従っているのに対して、未分化な機能はどれもあまり意識的でなく、その一部は無意識的であり、意識の自由になることがほとんどない。優越機能がつねに意識的な人格を表しその意図・その意志・その行為・を反映するのに対して、未分化な機能はその人にとって降ってわいたように現れるのである。
私は劣等機能を分化過程において取り残された機能と理解する。すなわち経験によると、自らの心的機能を同時にすべて発達させることは、ーすべての条件が整うものではないのでーほとんど不可能である。人間は生まれつき最も得意とする機能、あるいは自らが社会的に成功するために最も有効な手段となるような機能をまっさきに一番よく発達させることを余儀なくさせられる

ユング・タイプ論

心理学類型は、シナプスの刈り込みの結果であるといえるでしょう。

キャサリンとイザベルはそれをさらに分類します

優越と劣等、というと誤解を生じるでしょう。
右利きか左利きか、というレベルで成長するにしたがってシナプスを刈り込むのですから、例えば外的直観が優越だから、論理的な思考ができない?というとそんな事は全くありませんね。
と、二人は考えましたので、

キャサリンとイザベルの性格診断表

先ほどのユング先生の表に照らして書くと以下のようになり

少し乱暴な気もしますが・・・

それぞれに対応したアルファべットに従って、4文字の文字列組み合わせを得られる。ということです。

そして、マイヤーズによるとそれらはダイナミクスを持っている。
つまり、強度、精神形成の強ベクトルを持っているとのこと。
そして、成長するにしたがって、ものごとを判断的に選択するか知覚的に選択するかを選び取るようになります。

そして、選ばれなかったものも、主機能で行えなかった判断を補助して、または代替して使用するのでしょう。

そんな認識をしているとよさそうです。

各分類に対する、ダイナミクスは以下のようになる。

主機能、補助機能、代替機能、劣等機能の順に記載されている。
太字は判断的機能(合理的機能)細字は知覚的機能(非合理的機能)

ST - 感覚的思考(Sensitive thinking)
ESTP - Se外向的感覚 Ti内向的思考 Fe外向的感情 Ni内向的直観  
ISTP - Ti内向的思考 Se外向的感覚 Ni内向的直観 Fe外向的感情
ESTJ - Te外向的思考 Si内向的感覚 Ne外向的直観 Fi内向的感情
ISTJ - Si内向的感覚 Te外向的思考 Fi内向的感情 Ne外向的直観

SF - 感覚的感情(Sensitive feeling)
ESFJ - Fe外向的感情 Si内向的感覚 Ne内向的感覚 Ti内向的思考
ISFJ - Si内向的感覚 Fe外向的感情 Ti内向的思考 Ne外向的直観
ESFP - Se外向的感覚 Fi内向的感情 Te外向的思考 Ni内向的直観
ISFP - Fi内向的感情 Se外向的感覚 Ni内向的直観 Te外向的思考

NT - 直観的思考(Intuitive thinking)
ENTJ - Te外向的思考 Ni内向的直観 Se外向的感覚 Fi内向的感情
INTJ - Ni内向的直観 Te外向的思考 Fi内向的感情 Se外向的感覚
ENTP - Ne外向的直観 Ti内向的思考 Fe外向的感情 Si内向的感覚
INTP - Ti内向的思考 Ne外向的直観 Si内向的感覚 Fe外向的感情

NF - 直観的感情(Intuitive feeling)
ENFJ - Fe外向的感情 Ni内向的直観 Se外向的感覚 Ti内向的思考
INFJ - Ni内向的直観 Fe外向的感情 Ti内向的思考 Se外向的感覚
ENFP - Ne外向的直観 Fi内向的感情 Te外向的思考 Si内向的感覚
INFP - Fi内向的感覚 Ne外向的直観 Si内向的感覚 Te外向的思考

主機能(背景色)と補助機能(文字色)を表した相関図

ここから読み取るべきは
「私はまず『主機能的』な考え方をし、それを補うために『補助機能的』『代替機能的』な考え方を利用することに長けている。それにより『劣等機能』とする部分が浮き彫りになる(Shadow)ということを認識する。
ということなのでしょう。

例としてINFJの場合
まずNi内向的直観を信じて行動する。
問題に際して Fe外向的感情と Ti内向的思考によって判断するので
Se外向的感覚がそれによって浮き出てくる(Shadow)。

というようなかたち。

Wikipediaによると、さらにそれらをデビッドカーシー氏が
職業的分類にしたそうですね。

人格が与えられて、ぐっと理解しやすくなりました。

多くの批判があるようです。

選択させる、二分法の根拠がない。(わかる気もする)
ダイナミクスの根拠がない。(わかる、その順番ってどう並べたのかな)
やるたびに違う結果になる。(わかる)
利用者が意図的に別の結果を出すことができる。(わかる)
客観性がない(?わからないでもない。主観だけで選んでますね)
また、用語もあいまい。ただの占いみたいなもんだ。というとその通りな気もします。

なぜこのまとめを作ろうと思ったのか

MBTIの意図は、「個人差を理解するための枠組み、そして……個人の発達における動的モデル」を提供することである

ということだそうです。

私が注視しているのは、人格形成と精神の負荷。
ひきこもりの原因、鬱の原因、発達障害やパーソナリティ障害に関連して、これらをどのように考えるか、というところです。

14歳以下の、まだ十分にシナプスの刈り込みが行われていない子供たちにとってこの診断がどのような意味を持つか。

そして、20歳を越えた人たちが精神科につながり、治療を行ってゆく中でどのように自分を理解してコミュニティと折り合いをつけるべきか。
シナプスの刈り込みがどう行われているのかを知る手がかりのために、このMBTIが必要であるだろうと思います。

以前読んだ本では
人格検査にはその他以下があります。
[エゴグラム]私は大阪のおばちゃん <NP優位>でした

[バウムテスト]
自分自身の分身としての木を絵で描くとどうなるか。
という判断。

診断者の主観で変わる気もする。
ウェブでの検査なし

[ミネソタ多重人格目録MMPI]

プロでなければ診断は難しそうでした。

[ロールシャッハテスト]

正常です!と出ましたが、これが日常、あるいは就職で、何かの役に立つかは、不明です。
今問題があるかどうか、を判断するには良い手助けになりそうです。


というわけで
MBTI性格診断について考えたこと、でした。

まとめとしては

シナプス刈り込み以前と以後で、人格は変わっていると言って良いでしょう。
そして、どんな人格か、という判定にMBTIは少しだけ役に立つのではないでしょうか。

徒手空拳で世界に挑むのも良いが、自分のMBTIを知った上で渡ると、生きやすいんじゃないかなという。そんな風に思ってもらえればいいなと思います。

お読みいただきありがとうございました。

ではまた。




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