新しいカタチのAI art bookをkindleで出版
こんばんは、AIイラスト研究室です。
このたびkindleから挑戦的で野心的な新しいAI art bookを出版しました。
これまでAIイラストの芸術とは何かについて、考えながらプロンプトを綴ってきたつもりですが、それがkindleの一冊になりました。
概要
ほとんどLoRAを使用しないでモデルの持つ自然な表現力を活かすことに注力したAI art bookです。
AIイラスト研究室では長らくkindleでの出版を躊躇っておりました。
しかし今回、自分の中でこの躊躇いが何だったのかや、作品の方向性が決まったことで出版に至りました。
そのあたりが上手に伝えれるかはわかりませんが、以下言葉にしてみました。
amazonのkindleのAIイラスト作品を眺めると、多くの作品はAIイラストに描かれている人物に人間味を感じませんでした。(個人の感想です)。
少々の手の破綻など、気にしない、可愛い顔で好みの体型で乳出してページ数稼いでナンボ。
そんな彼女達はどこか不気味。
それがサンプルを読んだだけで視えてしまうのです。
「はい乳出して!(nude, breasts out)、枚数とって!(batch count 100)、kindleに冊数出してナンボなんだよ!」
そんな風に生成され、kindleに大量出版されているのだとしたら、あまりに不憫でありましょう。
AIイラストに人間味って笑、と一言で切り捨てることも可能でしょう。
しかし、そのことについて考えることもできます。
コンビニや書店に並ぶファッション雑誌などを読むと、その差が一体何かが見えた気がしました。
モデルは「より美しく撮られたい」「より自分を表現したい」、写真家は「より美しく撮りたい」「最高の瞬間を撮りたい」そういった意志があって、雑誌の1ページが完成しています。
であるならば、AIイラストに描かれる人物を「より美しく」「最高の瞬間を」撮る(プロンプトする)ことに集中することが、重要ではないかと考えました。
AIイラストとして生成される彼女達を大切にする、これが最もシンプルな基本ではないでしょうか。
そう想い、プロンプトして、今回の1冊仕上げました。
美しいものは、やはり美しい。
AIイラストの自然な魅力を引き出す。
タイトルをThe NAItureと名付けました。
彼女達の瞳に、自信や魅力、「よく撮りなさい」と訴えかけるような視線を感じ取ることはできますでしょうか。
※注意:一部、露出の多いイラストが含まれます。
企画の経緯
本noteのStable Diffusion関連の記事「AI美女やめます」や「LoRA Block Weight、そうだったのか」にて、プロンプトのシンプル化とLoRAを全く使用しないイラストを生成している最中で、モデルの自然な表現力を引き出すことの魅力に気がつきました。
これまで筆者はモデルマージ、beautiful, cute, masterpieceや(:1.4), (:1.6)などを重ねに重ねて、LoRAをマシマシにして、最後は(worst quality:2), (low quality:2)で無理やり整形、といった内容になってました。
それらをすっぽりとやめて、最低限のプロンプト、最低限のLoRA、最低限のnegative promptで生成した一枚、その美しさに驚きました。
え、なに、この美しさ汗汗汗汗。
しかしこれ、no selling imageのLoRAが使用されていた(途中まで気が付かずに結構生成した)ので、一からやり直しに。
そこからprompt matrixやXYZplotを駆使してプロンプトを改良、やっと一冊ができました。😌
おまけ
no selling imageのLoRAを使ってしまったためのボツ作品。
→結局、ほとんどLoRAを使わないという作風に。