3.11


9年目の3月11日です。


福島には、被害に遭われ、まだまだ不自由な生活をされていたり、つらい気持ちを抱えている方がたくさんいらっしゃいます。


私たちにできることは小さいけれど、少しでも明るい、希望の持てる福島になるよう、微力ながら頑張っていきます。


ルーターズ事務所付近の梅

福島市に住んでいる私は、震災による影響をもう感じることはありません。普通の日々を送っています。


昨年来、Jヴィレッジを中心に、何度も浜通りを訪れました。


福島からJヴィレッジに行くには、国道114号を行きます。かなり長い区間、「帰還困難区域」を通ります。



トラックでもすれ違っているうちは良いのですが、薄暗くなって交通量が少なくなると、急速に不安感が押し寄せます。なんとなく息を止めるようにして、走り抜けます。


「復興五輪」なんてやっている場合か!!!


そのお金を復興に回せ!!!


そんな声もよく聞こえてきます。私もそういう気持ちがないわけではありません。


ただ、今、福島に何が必要なのか?を考えた時、もしこの「オリンピック・パラリンピック」という世界最大のイベントを通じて、福島の本当の「今の状況」が世界に発信され、風評被害払しょくになるのなら、こんなチャンスはない!と思います。


しかし、残念ながら、壁は恐ろしく高いです。


IOCは、「オリンピック・パラリンピックに便乗すること」を厳しく規制しています。いわゆるアンブッシュ・マーケティングってやつです。


「この機会を復興に!」といくら地元の人が積極的に動こうとしても、多くがこれにひっかかり、「NO」となってしまうのです。


福島の「本当の今の状況」を伝えるには、そこで生活しているたくさんの人の声やそのままの風景を、そこに足を運び、自分の目で見て、自分で感じたたくさんの人の発信が必要です。


小さな情報発信の大きな塊こそが、真実を伝えるのではないでしょうか。


本日の福島民報新聞の震災特集で、ルーターズのことも紹介してくれています。


「スポーツボランティアの活動を通して2020年東京五輪・パラリンピックを盛り上げようと力を入れている」


「世界から集まるボランティアスタッフらとつながりをつくる機会を設けたい」



せっかくの機会です。不平を言う前に、小さくてもいいから、動きたいと思います。


今は、新型コロナウイルスの影響でスポーツイベントも次々中止になっていますが、いずれ動き始めた時に、ちゃんとそれをささえられるよう、ルーターズも準備します。


さあ、10年目の福島も、頑張っていきましょう!


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