アメリ 周りの景色 パリ東駅
ここではパリ東駅やアベス駅 映画アメリで上手に描かれているそのあたりのことを書きます。
映画前半にABBESSES アベス駅でアメリがニノと初めて出会う場面。
ABBESSESの駅というかメトロM12のホームが出てきます。アメリが階段を降りて通路を通ってアベスの駅のホームへやってきて、盲人のアタマ バクハツしてる老人にチップをあげてから、証明写真機の下をほじってるニノに気付きます。
監督はアベス駅とパリ東駅を映画の重要なシーンで使いたかったんだろうなと思うのです。このアベス駅での出会いではなんとなく行き過ぎてしまうけど、そのときのなんとも言えないニノの表情が好きです。
何回か見てあれっ、アベスで乗り換えとかないし、、、と気が付きました。
けど映画的には象徴的なふたりの出会いの場面への盛り上げに、メトロのホームからアメリが階段を降りてきてアベス駅のホームでニノと出会う がいいですね。
この出会い直前の通路は東駅かな?と思います。
パリ東駅の場面もこんな感じで気にすると、色々手が込んでます。
アメリが郊外の実家から帰ってくる駅は北駅(ホームの照明の感じから)で、ホームから駅構内に来るとそのまま東駅になってます。そこで再びニノに出会ってドキドキ 心臓バクバクになっちゃうんだけど、ニノは謎の男を発見して彼が立ち去っていく駅の東側へ追いかけて行きます。
次の場面は謎の男が駅を出て特徴ある階段を登っていく。追いかけるニノと、ニノを追いかけるアメリ。 ここはパリ東駅を知ってる方はお気づきでしょうが、駅の東側じゃなくて、西側のパリ北駅へ向かう特徴ある階段。
これらが違和感なくつなげられてます。
そして階段上がった先でアメリだけが残されて、静かに流れてくる三拍子?のテーマ音楽。このテーマが流れてくるのはここからだと思います。映画的にはここが大事な折返しのポイントなのでしょう。
監督はパリ東駅に思い入れあるのでしょうね。構造物として考えると正面ファザードの立派さからパリ北駅の方が映える気がするけど、アメリではパリ東駅が繰り返し出てきます。
パリ東駅の正面もずっと工事してる感じだけど、2023年にはだいぶ出来上がってきた、そろそろ工事完成?かなと思います。あらためて東駅みると細部はけっこう凝ったつくりで、映画でアメリがニノが落としていったアルバムを眺める場面の東駅東側の出入口もいい感じです。
と、書いておいてなんですが、パリ東駅からパリ北駅あたりの一帯は風紀が明らかによくない場所もあるので通行する際は安全にお気をつけください。