自分で調べて自分から動くことの大切さ①
私は、2年前に夫と死別しています。
死亡診断書なんて、中々お目にかかる機会はないと思います。
私の年齢は40歳手前、自分の親が亡くなった時くらいしか見ることはないと思っていましたが、2年前初めて手に取りました。
死亡の原因
(ア)主となる要因、死亡に至った直接死因
(イ)(ア)の原因
(ウ)(イ)の原因
(エ)(ウ)の原因
といった感じで書いてあります。
夫は(ウ)まで書いてあり、
さらに【直接には死因に関係しないが、傷病経過に影響を及ぼした傷病名】欄にも見慣れない病名が書いてありました。
遺族 “基礎” 年金受給スタート
亡くなってから悲しみに浸る余裕などないほど、待っているお役所手続きの数々。
遺族年金受給手続きのために、年金事務所にも足を運びました。
亡くなった時点での夫の社会保険は、国民健康保険と国民年金。
辞めたあとは転職せずしばらく静養するため、国保に切り替えていました。
(ちなみに、加入していた健保協会に、2年間の健康保険任意継続することもできたけど、元職場が全く社会保険手続きしてくれておらず、申出期限が超過してしまっていた…)
当然、年金事務所は “亡くなった時点での加入状況” で判断し、我が家に該当する年金種類は【遺族 “基礎” 年金】でした。
(18歳未満の子どもがいなかったら受給対象外だった)
公的年金には基礎年金と厚生年金(その他)がありますが、老齢年金のことしか知らなかった私、遺族年金にも1階建てとか2階建てがあることを初めて知りました。
私の収入だけでは今後の不安があったので、遺族年金を受給できるなんてありがたいと思いました。
が、
ただ、なんとなくひっかかる部分があり、受給後もモヤモヤしていました。
遺族厚生年金の受給要件
モヤモヤの原因は、受給要件の2番目。
私は、夫は会社員時代に患った病気が原因で亡くなったのだと、だからこの要件に当てはまっているはずだと直感的に思いました。
ただ、手続きした際、年金事務所の人からは何も聞かれなかったし、私もあとから受給要件が他にもあるということを知ったので、すでに受給スタートしてるし問い合わせたところで今さらだしなと思っていました。
“厚生年金加入中に、初診日がある病気が原因で5年以内に死亡した” と思えてならない
夫は会社員時代、ブラックなんてもんじゃない劣悪な環境のもと身を粉にして働いていました。
簡単に辞められる場所ではなく、むしろ退職を申し出たら最終日までどんな仕打ちに合うかわからないような職場。
それなら静かに、これからもこれまで通り嵐が去るのをただじっと耐えている方がよっぽどマシと思ってしまうほど、思考がおかしくなってしまうようなところ。
それに、抗うこともできず私もその職場に入社させられ、夫婦共に囚われの身になってしまい、お互いがお互いを守るために奴隷になるしかない日々でした。
ついに夫は、「昨日一睡もできなかった」から始まり、不眠が続き、精神的に参ってしまいあらゆる不調をきたしました。
何種類もの薬を服用し、皮肉にも治すための薬が原因でひどい薬疹を患い、失明の危険にもさらされました。
夫は医者から「今すぐ入院しないと今後の人生においても仕事どころではなくなる」と言われても、入院以外の選択肢はないかと聞き、辞めたくても私を置いて一人辞めるわけにはいかない重圧に苦しんでいました。
(2人で同時に辞めればいいと思うかもしれませんが、そんな容易な環境ではなかった。。)
不幸中の幸いにも、病気になったことで退職を迫られ、やっと解放されることになりましたが、数年間の苦しみは簡単には消えず、相変わらず不眠と薬漬けの毎日。
家族のために早く社会復帰したい気持ちとは裏腹に動けない身体。焦って焦って休んでいる状態さえも苦しんでいた夫。
私も退職するまで耐えるツラい日々、子育てにも手一杯で夫を支えてあげられず、夫は家族以外で逃げ場所を作ってしまい、結果それが元で亡くなりました。
※今、夫が生きているなら “不幸中の幸い” ですが、亡くなってるから幸いなんてことはもうない
夫は亡くなるまでにいくつもの病気を診断されましたが、ほとんどが中核となる病気を患ったことが起因しています。
こんな経緯があったから、厚生年金加入中に受けた初診断から5年以内に亡くなったことになる(と直感的に思った)ので、ずっと心に引っかかっていました。
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