見出し画像

美人画、ヒロイン、羨望のヒト

急に朝晩が寒くなってきた。
真夏から初冬のような気がする。
秋は一体どこに行ってしまったのか。

でもこんなシーズンになると、
決まって思い出すことがある。
信州の冬の思い出だ。


筆者は大学時代を、信州の松本という街で過ごした。
碌に勉強もせずに、やったことと言えば、若干の山登りと、学生運動とバイト、あとは日本酒を覚えたことぐらいだ。
あっ、最初の女房も、学生時代の発見物だった。

『神田川』という、かぐや姫というバンドの歌詞を、地でいく生活だった。
(と言っても、いまの若い人たちには分からんやろうけどなあ)


ともかく、松本の冬は寒かったものだ。
(松本は盆地で、雪は大して降らないが、降ったらいつまでも凍っていた)
九州に生まれ育った、僕には寒すぎた。
銭湯に行って、帰り道でタオルが凍ってしまうのは当たり前。
ヤカンに入れた水に、薄氷が張るのも日常だった。
それで、熱燗は最高だった。
銘柄は「真澄」の二級種が決まりだった。


話を戻そう。
寒くなると、松本零士に出てくるような美人を
想像しながら、互いに夢を語っていたものだという話だ。
『男おいどん』『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』などに出てきたような気がする
あの美人顔のヒロインを夢想していたことを話したかっただけだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?