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【ドレミコード】を構築する

・マスターデュエルというコンテンツ

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・復帰

実に10年ぶりに触れる『遊戯王』だった。当時、環境を追いかけたデッキを作っていた自分が【デブリダンディ】【ジャンクドッペル】【TG代行】と握るデッキを順番に潰されていき、環境もそれまでの常識も全てを【甲虫装機】に塗り替えられて『Magic: The Gathering』に流れてから、何度かyoutube上でプレイ動画を見たことはあったが一度も復帰することはなかった。

10年の間にカードに記されたテキストは2倍ほどに増え、見知った効果に今では当然のように墓地効果までついている。【デブリダンディ】も《激流葬》や《奈落の落とし穴》を採用していた時代から考えられないほど罠の価値は衰退し、身を守るカードはむしろ手札から発動するのが一般的になっていた。
大きく変わったところは探せばいくつもある。しかし、当時まさに【甲虫装機】に罠の価値が破壊され《エフェクト・ヴェーラー》というカードがあらゆるデッキ使われ始める瞬間を目撃していた身としては、それはある意味でこのカードゲームの正当な進化の結果であるように感じられた。10年という時を経て戻ってきた今には当時感じた落胆はなく、ただ追いかけるのをやめてしまったその先を体験できる高揚感と前向きな気持ちだけがあった。
『遊戯王』から離れてもカードゲームには長く触れていた。それゆえ初めに握るデッキの大切さもある知っていた。余りにパワーが低く、工夫のしがいのないデッキを握ってしまえば面白さを体感するところまで行き着けない可能性がある。面白そうだと感じるデッキを、最低限のパワーが保証されている環境に存在するデッキの中から選択したい。そして、できることなら自分にとって『遊戯王』の楽しさがあった【TG代行】に近しいプレイ体験を得らそうなデッキを探し、いくつかの候補の中から【閃刀姫】に行き着いた。

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【閃刀姫】はコントロールとも呼ばれていたが、ロックデッキが真面目に存在を確認できた時代にプレイしていた人間からするとしっかりと現代で戦えるミッドレンジに感じられた。
プレイ体験も見立て通り【TG代行】に近く、何度も盤面に舞い戻り戦線を維持してくれる《閃刀姫レイ》を盾にリソースを貯め込み解き放つ様は、当時のTGや《ガチガチガンテツ》を使いながらリソースを失わずに盤面を維持して一気にリソースを吐き出しで勝ちに向かうプレイ体験に近かった。
おそらく、かなりの数の復帰勢と新規プレイヤーがいたのだろう。始めてからおそらく1敗でプラチナランクまで辿り着き、そのまま降格を味わうことなくプラチナ1まで到達できた。
多くが変わっても、手札を読み、リソースを”最大化”させて使う、マナの概念のないからこその面白さは変わらずそこにあった。


・新しいデッキとの出会い

【閃刀姫】を使いプラチナ1に到達したことで、Season2は自分の知らない新たなデッキを使いランク戦を遊ぼうと、10年の間に増えたテーマにできる限り目を通した。
カードの間に以前よりも繋がりを感じられるようになったイラストと、フレーバー性を強く感じるようになったカードデザインは純粋に見ていて楽しく、膨大なテーマに目を通す作業にも退屈さは感じなかった。
一通りのテーマに目を通し、その中でひときわ強く惹かれるデッキがあった。

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【天気】。一目でわかる柔らかなで暖かな世界観。カードゲームに於いて数少ない位置の概念を持つ部分に焦点を当てたプレイデザイン。妖精が場の天気を塗り替えてゆく様が感じられるフレーバー性。その全てが魅力的に映った。
ランク戦で戦えると分かったデッキは既に一つあり、衝動のままにデッキを組み上げた。
そうして感情のままにランク戦を楽しく回しているうちに気付いてしまう。このデッキ、ランクが上がっていなくないか……?

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【天気】には1枚初動は《雪天気シエル》というカード1種類しかなく、2枚初動も確実なものは《雪の天気模様》+天気モンスター1枚を要求される。そして、その動きは自身を除外し天気カードを手札に加えるというシンプルで可愛らしいもの。
気に入ったデッキを自分で弄くり回すのは嫌いじゃない。むしろ好きだ。しかし、自分のやりたいことをやったら満足できるタイプではなく、好きなデッキを使って”勝ちにいきたい”のだ。別に勝率も出なくていい、しかし勝てると思えるだけの可能性は感じられなければ、そのために工夫するモチベーションは生まれない。
何度か使い込む内に現行のプールでは《雪天気シエル》以外、なにを引いてもあまり勝率に繋がらないと感じてしまいプラチナ1を目指すのは他のデッキがいいのではないかと考え始めた。
しかし、ゲームを始めて1つ目はあんなにスムーズに作れたはずのデッキが、2つ目では一苦労。今更、新しいデッキなんて……

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あった。【天気】を願ってパックを剥いていたときに天から降ってきた、ロイヤル加工の《ソドレミコード・グレーシア》とシャイン加工の《ドレミコード・エレガンス》が手元にあった。
初めはP召喚はよく解らず避けようと考えていたものの、手元にあるものがこれだけだというのなら話は変わる。【天気】のときとは違い自分での解読は諦めインターネットの海に出る。
ところがこの令和の時代に当時の自分の調べ方が悪いことも手伝い(Twitter検索を一度も使わなかった)納得できるだけの文献がでてこない。テーマのパワーが足りないのは理解できるが、混ぜ物ありきの強い展開がほとんどで肝心のテーマの持つ強みが見えてこない。
仕方なく文献に頼るのは諦め、ルールもあやふやな初めて触るP召喚デッキを、取り合えず全てのテーマのカードを持っている最大枚数まで積み込んで回す小学生のでもやらないような構築方法から組み始める。
ソロモードに籠り、ひたすら使い道が見えてこないカードの枚数を削り続ける。スケールが揃わずまともに回らない。奇数や偶数、スケール+2のレベルやスケール×300の攻撃力を参照する。必ず3つのモードのある魔法・罠。全てが間接的でP召喚のルールも覚えたての初心者には複雑怪奇なテキストがいくつも並ぶ。何度読んでも一向に頭に入ってこずに同じミスを繰り返す。ようやく解明した魔法・罠の効果に性能差がありすぎて、また自分の読解力を疑う。右も左も分からないまま一日では覚えきれず、二日を掛けてカードを解読していった。
《ドレミコード・エレガンス》は1枚、《宣告者の神巫》もなければ、《召命の神弓-アポロウーサ》も《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》もない、そんな【ドレミコード】にそれでも確かな可能性を感じた。


【ペンデュラム召喚】を定義する

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目標はできた。ランク戦で勝てそうな【ドレミコード】を作り上げる。しかし、このカードゲームに復帰して未だ2週間が経過した程度。そもそも環境のデッキもまともに解らなければP召喚の強みも解らない。冷静に考えこの複雑にみえるギミックの強い形を知らずして、一から環境で戦えるデッキを自分で構築することは不可能に思えた。
となれば、次にやるべきことも自然と明確になった。環境で戦えるP召喚のデッキを理解すること。今度こそ適切にインターネットの文献を活用し、ある程度共通の強いとされるP召喚のデッキを3つ見つけた。
【魔術師】【セフィラ】【エンディミオン】。

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【エンディミオン】はリメイク前の商品を店頭で手に取ったことのあった人間からすればとても惹かれた。ところがそのデッキリストを漁り始めるとあり得ないほどのUR枚数、それも【閃刀姫】でおおかた作っていた手札誘発が1枚も採用されないために被りがない。数少ない流用できそうな《成金ゴブリン》も汎用性が低そうだからと後回しにして作っておらず、このデッキに踏み込むにはかなりの勇気がいる決断に思えた。
なにより今回の一番の目的はそのデッキを通じてP召喚を知ることであり、Pスケールが魔法であることに意味を見出し、P召喚よりも魔力カウンターを中心に展開する動きはその目的にはそぐわない。
一度【エンディミオン】を見送ることにし、残るの二つを比較する。2つの展開ルートを動画で見比べて、直感的に初心者が握るには簡単そうだと感じた【セフィラ】を選択することにした。

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Season2はそのまま【セフィラ】でプラチナ1に到達。コイントスに振り回され始めての降格も経験したが、それも含め環境におけるP召喚の立ち位置を知るにはいい経験となった。
先攻はどこから動いても《水晶機巧-ハリファイバー》を通じ必ず同じルートに辿り着ける。【セフィラ】は”そこそこ”に回す分には初心者であっても、触れやすいデッキと言えた。
そして、動きを把握するだけなら別にソロモードで遊べるレベルで組めればいいという天才的な発想にも至り、UR1枚で【魔術師】を組み上げ触れる。

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二月の終わりになり、ようやくP召喚というデッキの全貌がうっすらと把握できるようになった。
・この召喚方法にはスケール2枚+特殊召喚できるモンスター1枚以上が必要になる。
至極当たり前のことである。しかし1枚ならば余程質の高いカードでない限りはモンスターを通常召喚するのと変わらず、通常召喚できるモンスター+特殊召喚できるモンスターの2枚が用意でき初めてこの召喚方法は価値のあるものになる。
つまり、初動札4枚。それに加えてスケールの値、特殊召喚される側のモンスターのレベルも揃えなければならない。こんな召喚方法が本来成り立ってよい筈がない。というのが一通り回した後に真っ先に思ったことである。
勿論、今更確かめるまでもなくそれは成立して、それも【セフィラ】も【魔術師】も2枚初動が複数パターン用意できるものとして目の前にあるのだ。
この召喚方法はそれを成り立たせるために生み出された場に残りながらカードを増やすカードを組み合わせて、いかに少ない手札で4枚初動を成り立たせるかにかかっている。
そして、それでも残る上下のスケール事故を回避するために、特定のカードを使い倒す動きや場に残りながらカードを増やすカードをサーチするカードが作られる流れになったのだろう。
つまり、この召喚方法は他のあらゆることよりも優先して、枚数を増やすカードにアクセスして枚数を稼がなければならない。数多の妨害をもらってもそれよりも多くのカードを稼げれば、自然とP召喚が盤面へとそのカードを還元してくれる。これに当てはまらないものは、相手の総数も増える《増殖するG》と1枚で複数枚に干渉できる《原始生命態ニビル》のみである。

そして、もう一つ戦い方にも二つあると解った。
一つは【セフィラ】や【エンディミオン】のように集めたリソースを全て盤面に吐き出し、妨害や破壊効果に充てるやり方。先攻、後攻共に1ターンで大勢がつくような展開を行うデッキ。先手であれば3妨害以上を狙い動いていく。あるいはゴールを《真竜皇V.F.D.》のような1枚で完封しうるカードに定それを狙う。
短期決戦を目指す【セフィラ】や【エンディミオン】はスケールを失うことを厭わない。P召喚は1度成立させることができれば十分に強力な盤面を形成でき、またリソ―スを使い潰して展開するので、もとより余力は計算しにくい。
もう一つは【魔術師】のようなリソースをある程度残し、複数ターンを視野に戦っていくやり方。先攻の展開に余力を残し、P召喚の本来持つ継戦能力や一部のターン1効果が再び使えることで再び膨らむリソース量に任せて、3ターン目で押しつぶすことを主に狙う。
【魔術師】はスケール の確保を忘れない。スケールさえあればリソースはある程度循環し、早期に決着を着けなくとも優位性を維持できるからだ。特に【魔術師】は反対スケールに魔術師ネームを要求されることも相まって、スケールの損失はそのままリソース量に直結してしまう。

また過去には【クリフォート】【マジェスペクター】といったより長い試合を見て、継戦能力に寄せたP召喚デッキも存在している。これらはP召喚前のリンクモンスターの成立を大きな目的にせず、アドバンテージの獲得源としてP召喚を利用している。
【ドレミコード】はP召喚前のリンクモンスターの成立が可能で、短いレンジでの決着を目指すことができる。一方で《ドレミコード・ハルモニア》というリンクモンスターなしでEXデッキをリソースとして扱えるカードも存在し、これを主体にすれば長いレンジを戦うこともできる。
まずデッキを組み上げるにはこのレンジの設定をきちんと行ない、それに則ったカード選定をしてあげる必要があるだろう。


【ドレミコード】を構築する

・強みを探る

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そして、ようやく帰ってきた。1ヶ月のP召喚の修行期間を経て、【ドレミコード】と真剣に向き合えるだけの知識をつけてきた。
テーマを”真面目に”使うなら構築にあたり強みを見出し、「それ〇〇でよくない?」と言われることを避けなければならない。強い、弱いに程度の差はあれど、独自性のあるものは常にその存在価値と研究価値を自然と認めて貰えるものである。カードゲームに於いて独自性とは
・特徴が唯一無二であること
・同じ特徴を持つ中で最上であること
のいずれかが求められる。同じ特徴を持つ中で最上であることとは複合的なもので良く、例えば、1枚初動のあるデッキは複数存在するが加えてデッキスロットの優位性がある、展開に際し制約が掛からないなどの特徴を幾つか上げていき、どこかの時点で残ったデッキの最上となれば構わないということである。
これを定めることで逆説的にいずれも外れることなくデッキを組み上げれば独自性は保つことができる。
また『遊戯王』というカードゲームはゲームスピードが非常に早く、どのデッキであってもサーチカードが豊富に存在することから、その優位性には高い再現性が求められる。この枠を外れてなお唯一性を保てるものは、それを除いても他に大きく劣らないだけの特徴を持ち、その唯一性が試合を決定付ける場合のみである。
したがって、ほとんどの場合にはこの独自性をテーマカードの中に見つけなければならないだろう。

また今回はランクマッチで戦うためのデッキである。高い独自性を持とうともそれがカードゲームとして強くない要素であれば、それもまた選択する理由のないデッキとなってしまう。
環境的に戦える強度を保ちつつ、独自性を見つける。これらを基準にテーマのカードを洗い直す。

・スケール効果

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①:自分の「ドレミコード」PモンスターのP召喚は無効化されない。

上スケール効果の共通効果。《神の宣告》や《神の警告》といったカードの影響を受けなくなり、罠を中心としたデッキに対する耐性があがる。P召喚は上記のカードを発動されるとフィールド以外の場所で破壊され、EXに戻ることができなくなってしまう。それを避けることができるのはありがたい効果であるものの、環境的にそれらのカードに合う機会が少なくなっているため優位性は少ない。
特徴としては唯一性を保持しており、またテーマ内の複数のカードが所持しているために再現性も非常に高い。しかし【ドレミコード】は共通の上下スケールの値を持ち、そのいずれかが振り分けられている一般的なP召喚テーマと違い、美しくフレーバーに富んだカードデザインのおかげで全てのスケールが異なっている。それゆえ一部のカードをスケールに設置した場合P召喚そのものができずにこれらの恩恵を受けられないという致命的な欠点を有している。

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①:自分の「ドレミコード」PモンスターのP召喚に相手はモンスターの効果・魔法・罠カードを発動できない。

下スケール効果の共通効果。P召喚成功時に「ドレミコード」Pモンスターが存在していれば、他のフリーチェーンのカードを発動もチェーン不可能なカードとして効果を通すことができる。
先攻であっても《ソドレミコード・グレーシア》の効果に対して《灰流うらら》を打てなくなるなど、このスケールを利用してP召喚を行なうことに価値のある十分に有用な効果である。
こちらもまた唯一性のある特徴であり、この特殊召喚のタイミング以外で《灰流うらら》の当てどころを作らないなど構築単位で活用できるならばそれだけでデッキとしての独自性は担保されるだろう。
他のデッキよりも特殊召喚に対応した能力とフリーチェーンの効果を持つカードは気持ち高めに評価をしてもいいだろう。

・《ドレミコード・エレガンス》

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このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから「ドレミコード」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
●手札から「ドレミコード」Pモンスター1体を選び、EXデッキに表側表示で加える。その後、デッキからPスケールが奇数と偶数の「ドレミコード」Pモンスターを1体ずつ選び、自分のPゾーンに置く。
●自分のPゾーンからPスケールが奇数と偶数のカードを1枚ずつ持ち主のEXデッキに表側表示で加え、自分はデッキから2枚ドローする。

特に2つ目の効果が強力でP召喚前でもアドバンテージを失わずカードを2枚デッキからサーチできる能力を持ち、P召喚の成功後までを考えるなら+1枚のアドバンテージを稼ぎだす。
このカードの存在により全ての値のスケールの枚数を+3枚することができ、上のであげたスケールの特徴の再現性を保つことができる。また1枚で上下のスケールにアクセスできる効果は、実質的に手札のドレミコードPモンスターのスケールを書き換える効果と同等であり、スケールの値が異なる【ドレミコード】に於いては見た目以上の安定性を供給している。
一方でこのカードのフルパワーを引き出すためには両方のスケールが開いていることが求められ、《覇王門零》のような優秀な値を持つ他スケールを扱えなくなってしまう。《ドドレミコード・キューティア》をEXデッキから特殊召喚をできなくともP召喚のパワーを出せるように構築する必要はでてくるだろう。
またテキストにドローの文字がと入っているが3つ目の効果を選択しなければ《灰流うらら》は貰わないため、実質的に先手のこのカードは発動を防ぐことはできない部分も優れている。

・《ドレミコード・ハルモニア》

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①:以下の効果から1つを選択して発動できる。「ドレミコード・ハルモニア」の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない。
●自分のEXデッキから表側表示の「ドレミコード」Pモンスター1体を手札に加える。
●自分のPゾーンの「ドレミコード」カード1枚を選ぶ。このターン、そのPスケールをそのカードのレベル分だけ上げる。
●自分フィールドの「ドレミコード」PモンスターカードのPスケールが奇数3種類以上または偶数3種類以上の場合、相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

EXデッキからの回収で+1枚、相手のフィールドを破壊し+1枚のアドバンテージを毎ターン発生させてくれるフィールド魔法。その効果の強さはフィールド魔法の中でも上位に入り明確な強みとしてあげれられるカードだろう。
しかし性質上そのカードパワーをカードを破壊する部分に依存しており、先手に於いては使い勝手が悪く、限定的な状況下でのカード1枚分以上の役割を確保しづらい。
ロングゲームに於いては生命線でありそれを考えるならば複数枚積みたい。しかし短期決戦、特に先攻での制圧を狙うなら必要ないカードと言えるだろう。《ソドレミコード・グレーシア》の強さを引き上げてくれる1枚ではあるものの、枚数は0~3枚どれも肯定されるだろう。

・《ドレミコード・ムジカ》

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このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドの「ドレミコード」PモンスターカードのPスケールによって以下の効果から1つを選択して発動できる。
●奇数:自分のEXデッキからPスケールが奇数の表側表示の「ドレミコード」Pモンスター1体を特殊召喚する。
●偶数:自分のEXデッキからPスケールが偶数の表側表示の「ドレミコード」Pモンスター1体を特殊召喚する。
●奇数と偶数:相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

フリーチェンでのモンスターの特殊召喚とフィールド上のカードを破壊できる【ドレミコード】の《鉄獣の抗戦》……のようなカード。
しかし、このカードを破壊しようとカードを消費すればEXデッキのモンスターを壁にしながらその効果も使用できる部分は変わらず健在で、絶対にカードの損失を生むことはない優秀なカード。……なのだが更にその効果を発動するために”「ドレミコード」Pモンスターカード”の偶数と奇数を要求してくるために動きと構築を強く縛られる。
Pデッキのお供《覇王眷竜ダークヴルム》+《覇王門零》のセットとの併用を難しくしており、単純なカードパワーでは測れない影響力を持っている。勿論、それを考えてもなお優秀なギミックではあるもののドレミコードのスケールの値の弱さを他で補おうとすると発生する致命的な問題である。
一方で《ドレミコード・エレガンス》の最大化を図った場合と発生するデメリットが同じであり、テーマの求めてくる方向性は一貫していると言える。

・《ソドレミコード・グレーシア》

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このカード名の①のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドレミコード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:自分のPゾーンに偶数のPスケールが存在し、自分の「ドレミコード」Pモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時までモンスターの効果を発動できない。

先攻であれば《ドレミコード・ムジカ》を、後攻であれば《ドレミコード・ハルモニア》にアクセスすることで、いずれの場合にも盤面に直接干渉することができる。
先攻の展開の際に《ドレミコード・ムジカ》を持ってきて、迎える3ターン目(自分のターンのみで数えて2ターン目)には《ドレミコード・ハルモニア》を持ってくることで+1枚を2回とも盤面に変換することができる。
また下スケールが【ドレミコード】モンスターだった場合、スケールの設置、P召喚、《ドレミコード・ハルモニア》発動、破壊までの一連の流れをモンスター効果の無効化に引っかかることなく実行できる点も後攻に於いて非常に頼もしい。
テーマの内のパワーカードにアクセスできるだけでなくスケールの効果を如何なく発揮することができる部分から見てもデッキの動きの中心と言えるだろう。

・《ドドレミコード・キューティア》《レドレミコード・ドリーミア》

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2枚ともP召喚のテーマに欲しい、P召喚前の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立を助けてくれる効果を持つ。他のP召喚のテーマに比べた強みはならないものの、この動きが存在しないという弱みになることもない十分なカードパワーを有している。
また《ドドレミコード・キューティア》は単純に他の全てのスケールにもなれるので、8スケール以外のスケールの安定性も増してくれる。

・《宣告者の神巫》+《トリアス・ヒエラルキア》

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追加の《ドドレミコード・キューティア》になれる存在。テーマ外のカードながら、このカードがなければ【ドレミコード】のギミックだけで回す再現性が取れず、完全な外部ギミックを取り込む他になかったであろうことを考え触れることにする。
【ドレミコード】が天使族であり《トリアス・ヒエラルキア》を引いても他のカードで展開できるなら妨害として使うこともできる点も相性がよい。
また、ただ《ドドレミコード・キューティア》を召喚する場合に比べて横に《トリアス・ヒエラルキア》が並ぶため展開も伸ばしやすくなる。《増殖するG》が重いという欠点を鑑みても採用した方がよいと明確に言い切れるカードだろう。


・全体像を考える

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P召喚は安定性を高めるためにも、出力をあげるためにもキーカードへのアクセス手段とついでのようにカードの増えることが求められる。まずデッキを組み上げるにあたり、この分類に属するカードを探し出すことにした。

【セフィラ】
3《智天の神星龍》+1枚
3《セフィラの神意》+1枚
3《セフィラの神託》+1枚
1《テラ・フォーミング》+1枚
3《サーヴァント・オブ・エンディミオン》+1枚
3《魔力統轄》+1枚
1《覇王眷竜ダークヴルム》+1枚
2《竜の霊廟》+1枚
1《おろかな埋葬》+1枚
1《DD魔導賢者ケプラー》+1枚
1《地獄門の契約書》+1枚
22枚

【魔術師
3《EMドクロバット・ジョーカー》+2枚
3《EMペンデュラム・マジシャン》+2枚
1《竜剣士ラスターP》+1枚
3《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》+1枚
3《デュエリスト・アドベント》+2枚
3《慧眼の魔術師》+1枚
3《賤竜の魔術師》+1枚
2《調弦の魔術師》+1枚
1《虹彩の魔術師》+1枚
1《クロノグラフ・マジシャン》+1枚
1《アストログラフ・マジシャン》+1枚
1《覇王眷竜ダークヴルム》+1枚
1《おろかな埋葬》+1枚
26枚

【エンディミオン】
3《マギステル・オブ・エンディミオン》+1枚
3《サーヴァント・オブ・エンディミオン》+1枚
3《魔力統轄》+1枚
3《魔導獣 キングジャッカル》+1枚
3《魔導獣 マスターケルベロス》+1枚
3《魔導研究所》+1枚
3《強欲で貪欲な壺》+1枚
21枚

【ドレミコード】
3《ドドレミコード・キューティア》+1枚
3《ファドレミコード・ファンシア》+1枚
3《ソドレミコード・グレーシア》+1枚
3《ドレミコード・エレガンス》+1枚
3《宣告者の神巫》+2枚
15枚

上位のデッキと比べ枚数を増やしながらキーカードにアクセスできるカードの枚数がとてつもなく少ないことが解る。しかし、一方で【エンディミオン】や【セフィラ】にはない一度で2枚のカードが増え得るカードを有しているのは見逃せない。
一方で《ドドレミコード・キューティア》《ファドレミコード・ファンシア》《宣告者の神巫》はいずれもP召喚前に場に出すことが望ましく、特に《ファドレミコード・ファンシア》は前でなければ+1枚を生み出すことができない。これらのカードの召喚権の被りは非常に大きな問題で《ドドレミコード・キューティア》は《レドレミコード・ドリーミア》にアクセスすることでP召喚前の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立を可能にしてくれるが、《ファドレミコード・ファンシア》は素引きした《レドレミコード・ドリーミア》以外に成立が難しい。
またP召喚成功後に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を作る場面では《ドドレミコード・キューティア》を召喚し《ドレミコード・ムジカ》ようのスケールを確保する。《レドレミコード・ドリーミア》を手札に加え、盤面に2体のモンスターを供給することができるのに対し、《ファドレミコード・ファンシア》はいずれの役割もこなせず、スケールとしても使用できない値である。
よって、《ドドレミコード・キューティア》《宣告者の神巫》が優先され、それらの7枚目以降のカードとして《ファドレミコード・ファンシア》は換算することとなる。
したがって、この15枚と言う数字はこの過剰な召喚権被りを考えると達成できず、12枚〜13枚と考えることになる。
《ドレミコード・エレガンス》は+1枚になるカードではあるが確実に3枚目のPモンスターを要求してくる。《宣告者の神巫》は+2枚の内片方が《トリアス・ヒエラルキア》であり、最終盤面のリンク数を伸ばすことには貢献できるもの《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》には特殊召喚できるPモンスターを要求してくる。
つまるところ、このデッキは2枚から動けるパターンはほとんど存在せず、3枚初動のデッキとして構築していく必要がある。

次にP召喚に必要なスケールの枚数と割合を見ていく。(カード名は記載したら長くなりすぎたので割愛する)

【セフィラ】
◆上スケール 18/51枚
◇下スケール 25/51枚
【魔術師】

◆上スケール 24/48枚
◇下スケール 27/48枚
【エンディミオン】

◆上スケール 12/40枚
◇下スケール 12/40枚

【セフィラ】が《智天の神星龍》とそれ以外の上スケールでパワーが違いすぎることから偏りがあるもののほとんどが均等に近くデッキに投入されていることがわかる。またスケールよりもドローする魔法カードの割合を高くしている【エンディミオン】はおそらく特殊であり、デッキの半分をスケールが占めてる割合となっていることがわかる。
これを【ドレミコード】にも当て嵌めるとどちらにもなれるのが《ドドレミコード・キューティア》と《ドレミコード・エレガンス》の2種類のみ。展開に使うモンスターは主に《ソドレミコード・グレーシア》と《レドレミコード・ドリーミア》なりそうなので、この2枚をP召喚できるスケールを計算できる枚数とすると以下の枚数になる。

◆上スケール
3《ドドレミコード・キューティア》
3《レドレミコード・ドリーミア》
3《ミドレミコード・エリーティア》
3《ドレミコード・エレガンス》
3《宣告者の神巫》
15/40枚

◇下スケール
3《ドドレミコード・クーリア》
3《ドドレミコード・キューティア》
3《ドレミコード・エレガンス》
3《宣告者の神巫》
12/40枚

明らかに数が足りていない……。デッキの1/4をドローカードで埋めている【エンディミオン】と並ぶ数である。ここまでP召喚デッキとしての唯一性は既に様々なところに感じられるものの、環境で戦えるデッキの条件だろう+1枚を生み出すカードもデッキの安定感を担う部分も欠けている。
これは既に目指すべき構築の方向性を明確に示しており、共にデッキ枚数を絞り、数少ないドレミコードの中にある強い部分を引き当てにいけるようにすることを推進している。
となればコンパクトな外部ギミックか、追加のサーチ、ドローサポートカードが必要となる。しかし、このデッキの特徴を活かすには可能な限り最終盤面に奇数と偶数の「ドレミコード」PモンスターカードのPスケールを用意できることが望ましい。
だが勿論、カードの枚数を増やしながら外部のテーマカードにアクセスできるギミックが存在を許されている筈もなく、必然的にシナジーまたは汎用的なサーチ、ドローサポートを積むことになる。
《ソドレミコード・グレーシア》はカードの枚数は増やせるが初動札にはならないので《ドドレミコード・キューティア》を持ってこれるカードが必要になる。地属性、天使族、レベル1のPモンスターをサーチできるカードは何種類かあったものの召喚権を残せるものは《ワン・フォー・ワン》の1枚のみだった。

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次にP召喚に制約のつかないドローソースが《成金ゴブリン》《チキンレース》《金満で謙虚な壺》《強欲で金満な壺》《強欲で貪欲な壺》の5種類。

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《強欲で金満な壺》は《グランドレミコード・ミューゼシア》を複数枚積むことで《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が消える可能性をケアできるか検討もしてみてがやはり厳しく断念。
因みに15枚のEXデッキから6枚を除外して特定の制限カードが残る確率は60%である。展開の要となるため許せるラインにはないが分はある。

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《強欲で貪欲な壺》はデッキの動きに必要となりそうな《トリアス・ヒエラルキア》《ドレミコード・ハルモニア》《ドレミコード・ムジカ》を複数枚採用するデメリットに対してリターンが取れずやはり不採用。
40枚デッキでこれらを1枚積みのままで全て残る確率は約41.09%。裏目のほうが上回る確率であり、採用はできないだろう。

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《成金ゴブリン》と《チキンレース》は併用することでデッキを薄くすることを狙うが【エンディミオン】と違い《強欲で貪欲な壺》が採用できないことが気になる。《トリアス・ヒエラルキア》《ドレミコード・ムジカ》《ドドレミコード・クーリア》のような引きたくないカードも存在するため1ドローが一概にメリットだけでない側面もある。
一旦これらを40枚デッキに6枚を投入した際に3枚積みのカードが引ける確率を出すと、40枚デッキから特定の3枚を引く確率は約33.76%、34枚デッキから特定のカードを引く確率が38.94%と約5.18%上昇する。

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《金満で謙虚な壺》採用すると展開の要となる《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と競合し、実質的にアドバンテージを失うカード。また6枚のEXデッキの除外が《強欲で金満な壺》と同様に重くのし掛かってくる場合がある。(一応3枚除外での使用も可能であり、その場合でも特定のカードを探す能力は一番高いが)
40枚デッキから特定の3枚を引く確率が先ほどと同様に約33.76%。6枚除外で探しにいくことで手に入る素引きと合わせた引ける確率が約43.63%。確率は約9.87%上昇する。
《金満で謙虚な壺》のデメリットの存在から《成金ゴブリン》《チキンレース》まで合わせた9枚体制は取れない。片方が回った際の1ドローの獲得と6スロットの引き換えに約5.18%の上昇。もう一方が回った際の1ドローの破棄と3スロットを犠牲に約9.87%の上昇になる。
学んできたP召喚は不安定なデッキで過剰なまでのサーチ能力が不可欠である。組み合わせで動くデッキであり、状況に応じて必要なカードは異なってくる。これを支えるにはおそらく1枚のアドバンテージの損失を考えても《金満で謙虚な壺》のほうが優れているだろう。
今回は《金満で謙虚な壺》の採用を決定し、構築していくことにする。


・最終盤面の決定

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【ドレミコード】は《ドドレミコード・キューティア》+ドレミコードモンスター1体で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立が可能であり、P召喚前の成立を狙えるテーマである。しかし、その素材に使った《ドドレミコード・キューティア》が【ドレミコード】のスケールではEXデッキから呼び出せず、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立からそのまま素材が帰ってくる流れにならず勝手が異なる。
したがって作ったリンク先に2体のモンスターを特殊召喚するためには《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の①効果をそのリンク先に特殊召喚するモンスターに充てることで補わなければならない。つまり送るモンスターは手札への回収を目的としたカードではなく、特殊召喚を目的としたカードにすることが求められる。
幸いこのデッキには通常召喚が難しく、効果の強力な《ソドレミコード・グレーシア》がテーマ内に存在しこの要求が痛手になることはない。
また《金満で謙虚な壺》を積極的に打つことを想定しているので、少なくとも先攻の場合には躊躇いなく6枚をEXデッキから飛ばしても構わないようにEXデッキの消費が抑えられる動きにしたい。《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からのリンク4はこの理念にも噛み合っており、動きの中で使う枚数は2枚と十分すぎるほどに余力を残すことができる。
よって従来通りにこの《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立が基本展開の狙うべきところに定めることにする。

・基本展開パターン①

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《ドドレミコード・キューティア》+《レドレミコード・ドリーミア》or《ドドレミコード・クーリア》+Pモンスター

①《ドドレミコード・キューティア》通常召喚 ①効果発動
 《レドレミコード・ドリーミア》or《ドドレミコード・クーリア》のいずれか手札に足りないほう
②《ドドレミコード・クーリア》をスケールに設置
③《レドレミコード・ドリーミア》①効果発動 特殊召喚
④《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》リンク召喚 ①効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》+《レドレミコード・ドリーミア》
⑤《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》①効果
 《ソドレミコード・グレーシア》をEXデッキへ送る
 (手札のドレミコードモンスターが《ソドレミコード・グレーシア》だった場合は《ミドレミコード・エリーティア》)
⑥手札のPモンスターをスケールに設置
⑦《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の②の効果発動
 スケールのPモンスターを破壊 《ドドレミコード・キューティア》を回収 1ドロー
⑧ペンデュラム召喚
 EXから《レドレミコード・ドリーミア》《ソドレミコード・グレーシア》を特殊召喚
⑨《ソドレミコード・グレーシア》①効果発動
 《ドレミコード・ムジカ》手札
⑩《召命の神弓-アポロウーサ》リンク召喚 攻撃力2400
 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》+《レドレミコード・ドリーミア》+《ソドレミコード・グレーシア》
⑪《ドレミコード・ムジカ》セット

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最終盤面
攻撃力2400《召命の神弓-アポロウーサ》 《ドレミコード・ムジカ》
スケール  1◇◆8
《ドドレミコード・キューティア》◇◆《ドドレミコード・クーリア》
ドロー枚数
1枚

前に《召命の神弓-アポロウーサ》後ろにスケール+《ドレミコード・ムジカ》とリソースを分割することにより《ライトニング・ストーム》に脆い双方の弱点を緩和することができる。
またこの考えに沿って、追加の妨害はさらにリスクを分散できる手札誘発を選び、相手に要求する手札枚数を増やすことで盤面の強度を高くしたい。

・基本展開パターン②

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《ドレミコード・エレガンス》+《ドドレミコード・クーリア》以外のドレミコードモンスター+Pモンスター

①《ドレミコード・エレガンス》発動
 手札のドレミコードモンスターをEXデッキに送る
 《ドドレミコード・キューティア》《ドドレミコード・クーリア》をスケールに設置
②ペンデュラム召喚
 手札のPモンスター・EXデッキのドレミコードモンスターを特殊召喚
 (《ソドレミコード・グレーシア》が含まれていた場合は《ドレミコード・ムジカ》を手札に加える)
③《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》リンク召喚 ①効果発動
 ドレミコードモンスター+Pモンスター
④《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》①効果発動
 《アストログラフ・マジシャン》をEXデッキに送る
⑤《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》②効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》対象 《アストログラフ・マジシャン》回収
⑥《アストログラフ・マジシャン》①効果発動 特殊召喚
 《ドドレミコード・キューティア》手札
 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》③効果 1ドロー
⑦《ドドレミコード・キューティア》通常召喚 ①効果発動
 《ミドレミコード・エリーティア》手札
 (ドレミコードモンスターに《ミドレミコード・エリーティア》が含まれていた場合は《シドレミコード・ビューティア》)
⑧《I:Pマスカレーナ》リンク召喚
 《アストログラフ・マジシャン》+《ドドレミコード・キューティア》
⑨手順の②で《ドレミコード・ムジカ》を加えていた場合は《ミドレミコード・エリーティア》をスケールに設置

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最終盤面
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》 《I:Pマスカレーナ》
スケール 1◇◆ or 1◇◆6
《ミドレミコード・エリーティア》◇◆《ドドレミコード・クーリア》
ドロー枚数
1枚

《ドレミコード・ムジカ》でのバックアップが難しく一度効果を使った1600の《召命の神弓-アポロウーサ》が戦闘破壊される恐れがある。
一妨害しか計算できない場合は《I:Pマスカレーナ》を素材とし破壊体勢を得た《双穹の騎士アストラム》を基本に考えながら、相手の初動を見てから攻撃力1600の《召命の神弓-アポロウーサ》《トロイメア・ユニコーン》の3択から選ぶ。
一見大したことのないように見えるが《ドドレミコード・クーリア》以外のドレミコードモンスターの内《ソドレミコード・グレーシア》であれば《ドレミコード・ムジカ》を拾えるので《召命の神弓-アポロウーサ》に向かえる。《ドドレミコード・キューティア》であれば展開を伸ばしつつ同じことが成り立ち、《レドレミコード・ドリーミア》であればもう1枚が通常召喚できるモンスターであればP召喚前の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が成立し《ソドレミコード・グレーシア》にアクセスできる。
よって実際にこの場面になるのは《レドレミコード・ドリーミア》+《ラドレミコード・エンジェリア》or《シドレミコード・ビューティア》または《ラドレミコード・エンジェリア》or《シドレミコード・ビューティア》の重ね引きのみとなる。


・テーマ外カードの選定

・《覇王眷竜ダークヴルム》+《覇王門零》+《亡龍の戦慄デストルドー》

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数多のP召喚を支えているP召喚の大黒柱。しかしこのデッキに於いては《ファドレミコード・ファンシア》と同じく通常召喚権を残すことが難しく一般的なP召喚デッキと違い素引きが許容できるとは言い難い。また兎に角《亡龍の戦慄デストルドー》が弱く、《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》を使い《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》に向かうと《ドレミコード・ムジカ》が使えなくなり、《水晶機巧-ハリファイバー》から動いてもリンクが一つ伸びるが上で定めた【ドレミコード】の動きに全く貢献できなかった。
これにより《竜の霊廟》《おろかな埋葬》を引く確率と引いてはいけないカードを引く確率が半数であり、同時に《覇王眷竜ダークヴルム》《覇王門零》を合わせ引いた場合を除くと確率は半数を割ることになる。どちらかと言えば事故札を引く確率の方が高い状況で使うほどにこれらのカードが必要だとは思えず、結果としてデッキから抜くことにした。
一方カード自体の強さは折り紙付きであり《ドレミコード・ムジカ》をデッキから抜き、《亡龍の戦慄デストルドー》を上手く使えるように自身のスケールを破壊することを厭わない構築にすれば真っ先に候補にあがるカードだろう。

・《クロノグラフ・マジシャン》

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手で浮いたドレミコードモンスターを場にだす効果を持っていることから相性自体は悪くはないものの、そのような自体は《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の成立がそもそも難しく、ダブついた《ドドレミコード・クーリア》を場に出す場面以外で選択することは少ない。
また今回の構築ではスケールの維持が必要条件になっているため、いくら展開が伸びたとしても割ったスケールを回復できないのは採用を躊躇ってしまう。
上記のギミッックとは相性がよく、そちらを採用した場合には素引きした《覇王眷竜ダークヴルム》をP召喚に巻き込み《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からサーチし起動することで盤面のカードを2枚追加できるようになったりと魅力的である。

・《アストログラフ・マジシャン》

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【ドレミコード】では素引きの弱さから事故要因にもなってしまうものの、逆に下振れてP召喚から入らざるを得なかった場合や、反対に手札の揃いがよく展開を伸ばせる場面の両方で使うことができる。
今回は40枚にカードを収めることを目指しているので、1枚の採用で複数の選択肢を与えてくれるカードは他にない。

・《魔界劇団カーテン・ライザー》

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展開パターンの《レドレミコード・ドリーミア》になれるカード。《覇王眷竜ダークヴルム》と違い+1枚のカードを生み出せるパワーはないもののデッキの中に引きたくないカードを1枚も追加することなく採用できる。


・40枚の束にする

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デッキの基本的な動きを成立させるカードたちを並べる。基本展開の動きを再現するだけならばこれだけコンパクトなギミックに収まっている。

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メインギミックにアクセスできる外部のカードを追加し、+1枚の動き補強する。

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サブプランとして使うEXデッキと動きの中で素引きすると展開の伸びるカードの枚数を増やしていく。《ドドレミコード・クーリア》は基本の3枚初動に含まれているものの、《ドレミコード・エレガンス》と噛み合わせが悪く、手札で複数枚引いた場合の使い道も少ない。
反対に1枚にすることも視野に入るが《レドレミコード・ドリーミア》をEXデッキから呼び出すには確実に必要な下スケールであり、1度スケールを破壊された時のリスクが高くなりすぎる。

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メインのサーチ対象となるカードの枚数は確保した。基本となる展開の中で《ドドレミコード・キューティア》+《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と2度サーチが絡むので、素引きしたこれらの枚数だけ展開を伸ばせたり、動きの幅を増やせるサーチ対象を用意したい。
まずドレミコードの名前を持ち既存のカードで解決できない盤面を変えられる可能性を持つ《ミドレミコード・エリーティア》と《シドレミコード・ビューティア》を追加。【ドレミコード】のギミックは一通り入れ終わった。
上下スケールが揃っているときの上振れとP召喚から入って通常召喚権の残っている状態でリンク4を作れる《アストログラフ・マジシャン》。《レドレミコード・ドリーミア》となりサーチ先を浮かせることができる《魔界劇団カーテン・ライザー》を採用。
EXデッキも同じように動きの幅を増やせるカードと盤面を解決できるカードを採用する。
まずは動きの幅を増やすEXデッキ。素引きの《ドレミコード・ハルモニア》+《ドドレミコード・キューティア》で動けるように《リンクリボー》。被った《灰流うらら》や《宣告者の神巫》を盤面に出して強く変換できるようリンク数の伸ばせる《水晶機巧-ハリファイバー》。1ターン目にEXデッキのリソースを使った後に用意できる下向きに矢印が二つあるリンクモンスターとして《グランドレミコード・ミューゼシア》を採用。
次に盤面を解決できるカードとして同時に複数枚の盤面に干渉できる《アクセスコード・トーカー》。様々な耐性持ちを吸い込める《閉ザサレシ世界ノ冥神》。

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最も重い誘発である《増殖するG》を回避できる《灰流うらら》と《墓穴の指名者》を追加。

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後手をみて誘発を可能な限り投入する。

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ドレミコードPモンスターかつ下スケールであり、後手で盤面を捲りにもいける《シドレミコード・ビューティア》を1枚増やす。レベル7モンスターが増えたので《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》のギミックを追加。
……もう完成と言いたいところ。

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モンスター29枚
1《エフェクト・ヴェーラー》
3《ドドレミコード・キューティア》
3《増殖するG》
3《宣告者の神巫》
3《レドレミコード・ドリーミア》
3《灰流うらら》
1《ミドレミコード・エリーティア》
1《魔界劇団カーテン・ライザー》
3《ソドレミコード・グレーシア》
1《ラドレミコード・エンジェリア》
1《アストログラフ・マジシャン》
3《シドレミコード・ビューティア》
2《ドドレミコード・クーリア》
1《トリアス・ヒエラルキア》
魔法10枚
1《ワン・フォー・ワン》
3《金満で謙虚な壺》
3《ドレミコード・エレガンス》
1《ドレミコード・ハルモニア》
2《墓穴の指名者》
罠1枚
1《ドレミコード・ムジカ》

EX15枚
1《旧神ヌトス》
1《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》
1《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》
1《リンクリボー》
1《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
1《水晶機巧-ハリファイバー》
1《トロイメア・フェニックス》
1《I:Pマスカレーナ》
1《グランドレミコード・ミューゼシア》
1《トロイメア・ユニコーン》
1《神聖魔皇后セレーネ》
1《双穹の騎士アストラム》
1《召命の神弓-アポロウーサ》
1《アクセスコード・トーカー》
1《閉ザサレシ世界ノ冥神》

感覚的に残りのスロットにP召喚の助けにならないカードは積みたくなく、残るドレミコードモンスターの中から最も優れた2枚を選出することにした。今から振り返ると《ラドレミコード・エンジェリア》を2枚目の《ミドレミコード・エリーティア》に変えたほうがよかったように思う。《ミドレミコード・エリーティア》の素引きかつ《ソドレミコード・グレーシア》持ちの場合に《アストログラフ・マジシャン》でサーチする選択肢が欲しい場面が訪れたことと、スケールに貼ったせいで後ろの妨害に触れない瞬間があった。

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《金満で謙虚な壺》で除外するのは3枚なら基本的には《リンクリボー》《トロイメア・フェニックス》《神聖魔皇后セレーネ》の3枚を選ぶ。
6枚なら先手は《旧神ヌトス》《アクセスコード・トーカー》《閉ザサレシ世界ノ冥神》を追加して、手札が芳しくなければ《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》を除外する。
後手は《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》《オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン》《グランドレミコード・ミューゼシア》を追加が基本で相手を見て必要そうなものがあれば少し変える。

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また一見するとここまで展開よせたデッキで後手は勝てるのかと疑問に思うかもしれないが【ドレミコード】はP召喚デッキの中では後手が強いほうである。
他のP召喚デッキのメインモンスターは豊富なサーチカードをを積み込むのが一般的で、盤面への干渉手段をEXデッキに多くを依存している。また、そのEXの干渉手段も複数枚を使っての1行程か、複数工程を経ての1枚からのアクセスとなっている。そのため盤面の解決に向かうために獲得したリソースを投げ打って動いていくか、明確な止めどころがあることが多い。
しかし【ドレミコード】では他のP召喚デッキと同様多くのPモンスターが入っているが、そこに書かれた効果はカードの獲得だけでなく盤面への干渉効果を持つものが含まれている。というよりも、メインに入っている全てのドレミコードモンスターが①か②の効果を使うことで結果的に盤面に干渉できる能力を持っている。そのため後攻では1枚が1枚の盤面を解決してくれることで他のテーマよりも手数が多くなりやすい。
またこの際に共通のスケール効果が非常に強力に働く。《ミドレミコード・エリーティア》や《ソドレミコード・グレーシア》の効果は勿論、《宣告者の神巫》を混ぜれば《旧神ヌトス》を落とすところまでは確実に遂行でき、デッキに入ったあらゆるフリーチェンのカードをこのタイミングで発動することで相手の妨害をすり抜け発動できる。そのため魔法カードに対する無効効果、フリーチェーンでの魔法破壊カードがなければ止まらない部分が存在し、一部の妨害に対して強く立ち回れる。
上記のカードの場合だと《ソドレミコード・グレーシア》に干渉されずに《ドレミコード・ハルモニア》にアクセスできるので、《ドレミコード・ハルモニア》に妨害を使われても場に2100のPモンスターが残る。同様に《宣告者の神巫》であればチューナーモンスターが場に残せ、《ミドレミコード・エリーティア》はもっと解りやすく1枚で1枚を解決してくれる。
そのためこれらのカードを引き込んだ枚数だけ相手の場に干渉できるので、残ったモンスターを使い、更に相手の場に圧力をかけることができる。《水晶機巧-ハリファイバー》や《I:Pマスカレーナ》で釣りにいってもいいし、数がいるなら《閉ザサレシ世界ノ冥神》で吸い込んでもいい。
残る《シドレミコード・ビューティア》も戦闘を行える後攻ならば単体で除去能力持ちであり、《ドドレミコード・クーリア》も余り盤面にでないものの2枚のカードを無効にできる効果を持っている。
また《ドレミコード・エレガンス》を引けていれば、これらの脅威を《増殖するG》のドロー1枚で展開でき、《灰流うらら》を貰うことなく実行できる。
結果として組む前には気付かなかったのだが【ドレミコード】は《増殖するG》などを投げて半端に止まってくれた盤面を乗り越える能力がPデッキの中では高い。誘発を積める枚数は多くなく、しっかりとした制圧盤面には弱いものの後手が絶望的というデッキでないことはP召喚デッキの中でも大きな特徴と言えるだろう。(その分、先手の盤面が脆く5枚しか引けないために事故率も増加するという部分には強く言及しないでおく)

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・Season3 プラチナ1で21連勝

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・Season4 プラチナ1到達 4/11日
一応、上記のデッキでこの二つを達成できたので、最低限戦えるデッキにはなったのではないかと思う。


・現在の構築

今季の自分の第一目標はダイヤ1を目指すというものだった。初日、二日目と【ドレミコード】で潜っていたものの【竜輝巧】と【鉄十戦線】に踏み潰されゴールド帯でもまともに前に進めなかった。
同じようにダイヤ1を目指したプレイヤーが多かったであろうこと、同じTierでしかマッチアップしない仕様に変更されたことが主な原因だと思われる。これを受け早々に【ドレミコード】でダイヤ1を目指すことは諦め、プラチナ帯までは【セフィラ】、そして新しいデッキに触れるいい機会だと考え、当たる機会が少なく動きの理解しきれていなかった【電脳堺】を握りダイヤ1まで進んでしまった。
そのため《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が追加されてからは勝敗にこだわる必要のなくなってしまったダイヤ1の環境でのプレイ経験しかないが一応、構築を載せておこうと思う。

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モンスター27枚
1《エフェクト・ヴェーラー》
3《ドドレミコード・キューティア》
2《増殖するG》
3《宣告者の神巫》
3《レドレミコード・ドリーミア》
3《灰流うらら》
1《ミドレミコード・エリーティア》
1《D-HERO ディバインガイ》
1《魔界劇団カーテン・ライザー》
3《ソドレミコード・グレーシア》
1《D-HERO ダッシュガイ》
1《アストログラフ・マジシャン》
1《シドレミコード・ビューティア》
2《ドドレミコード・クーリア》
1《トリアス・ヒエラルキア》
魔法12枚
1《ワン・フォー・ワン》
2《フュージョン・デステニー》
3《金満で謙虚な壺》
3《ドレミコード・エレガンス》
1《ドレミコード・ハルモニア》
2《墓穴の指名者》
罠1枚
1《ドレミコード・ムジカ》

EX15枚
1《旧神ヌトス》
1《D-HERO デストロイフェニックスガイ》
1《リンクリボー》
1《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
1《水晶機巧-ハリファイバー》
1《トロイメア・フェニックス》
1《I:Pマスカレーナ》
1《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
1《グランドレミコード・ミューゼシア》
1《トロイメア・ユニコーン》
1《ヴァレルソード・ドラゴン》
1《双穹の騎士アストラム》
1《召命の神弓-アポロウーサ》
1《アクセスコード・トーカー》
1《閉ザサレシ世界ノ冥神》

P召喚を主軸としたデッキは40枚に収まりきらないことが多い中、むしろ2スロット埋められないくらいの【ドレミコード】は自分視点だけで考えれば《D-HERO デストロイフェニックスガイ》との相性に優れている。モンスター2体という条件もP召喚デッキであれば用意に揃えられる条件だろう。
欠点としてあげられる事故率の増加に関してはギミックだけの事故率は許容できるがデッキの比率から見た事故率の増加は諸説ある。

まずギミックだけの事故率に触れると《D-HERO ディバインガイ》《D-HERO ダッシュガイ》と《フュージョン・デステニー》を引く確率は半分の50%……と考えがちだが《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を使うデッキでこれは正しい認識ではなく、素材を素引きしたときの確率だけを考え採用するべきである。《D-HERO ディバインガイ》《D-HERO ダッシュガイ》のいずれかを引く確率は約23.7%。反対に約76.3%の試合でこれを引かず使うことができるというの数字である。(因みに《フュージョン・デステニー》を引く確率には《D-HERO ディバインガイ》《D-HERO ダッシュガイ》を同時に引く確率が含まれており事故率は50%よりは高い)
約23.7%で手札を1枚上失い、約1.28%の確率で手札を2枚失うリスクを背負うが、【ドレミコード】に於いて《召命の神弓-アポロウーサ》の隣に2枚のモンスターという場面で《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を横に並べられるというメリットは十二分にリターンがある。
というよりも同様に相手プレイヤーが同じだけのリスクを冒して《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を使用してくる以上、相手の+1の攻めてとして出てくる《D-HERO デストロイフェニックスガイ》に対抗するべく、こちらも+1枚の妨害として使わない選択肢は取り難いと言えるだろう。

次に深刻なデッキの比率から見た事故率の増加である。以前の自分の【ドレミコード】のデッキ内容から初動になり得ない手札誘発+初動に絡めないカード(《トリアス・ヒエラルキア》《墓穴の使命者》《ドレミコード・ムジカ》)を除いた枚数が29枚。これらを組み合わせの問題点を一旦脇に置き、基本的な初動枚数である3枚以上を引く確率を考えると本来は約88.29%あった。しかし、今回誘発のスロット1枚減らしたものの《フュージョン・デステニー》を単体初動と換算し、遠慮なく本来ドレミコードPモンスターだった枠を減らしている。結果として基本展開に絡めないカードが3枚も増加しておりP召喚として動ける確率が約77.76%まで減少してしまっている。
これはそもそもの構築段階で強く意識した+1枚のカードを増やしながら、P召喚の安定感を増していくという構築利点に反するのではないかという疑念がつき纏う。現状は相手の+1枚の攻め手に対抗すべく採用しているものの、このデッキの《フュージョン・デステニー》は3枚初動に+1枚という指名者に近い感覚で捉えたほうが適切と言えるだろう。
よって、これもまた本来の構築理念から外れ兼ねない行為だがP召喚の安定感を考えるならデッキ枚数を膨らませてでもドレミコードPモンスターを1~2枚増やすべきである。
加えて、後手を”比較的”捲りやすいP召喚デッキという特徴を打ち出すなら誘発の枚数をもう1枚増やすことも検討はしたい。いずれにせよ何かを諦める必要はあり、最適解が未だに見えてこないが現状の形が満足いくものとは言えない。

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また《フュージョン・デステニー》1枚で、先手の2400《召命の神弓-アポロウーサ》+《ドレミコード・ムジカ》の盤面を突破されスケールにも干渉される事態が起きるようになってしまった。
これには《I:Pマスカレーナ》を素材とした《双穹の騎士アストラム》であれば抵抗はできるので、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》+《I:Pマスカレーナ》で《トロイメア・ユニコーン》との2択を残してターンを渡すか、いっそのことこちらも《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を立てにいったほうがよいかも知れない。

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一方、追加でもう1体モンスターの並ぶ《宣告者の神巫》+《レドレミコード・ドリーミア》or《ドドレミコード・クーリア》+ドレミコードモンスターの場合は《I:Pマスカレーナ》+《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を作ることができるので確実にこちらを選択する。
また相手によるものの《D-HERO デストロイフェニックスガイ》に対する裏目の無さを考えれば、壊獣の存在を考えてもなお《ジ・アライバル・サイバース@イグニスター》は採用に値するポテンシャルはある。
尤も5000は狙えても6000はほとんど不可能に近く、今度は《アクセスコード・トーカー》にスケールごと破壊される可能性が残ってしまうのだが、その辺りは環境とその場の手札と相談して決定していきたい。

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・あとがき

まず実績もなければ、半分は日記で構成されたこの文量の文章を投げ出さず最後まで目を通してくれたことに感謝を述べたい。
ありがとう。
自分は『Magic: The Gathering』に触れていたときに、大型大会の後にプレイヤーが書いてくれる試行過程までが細かく綴られた読み応えのある記事が好きで、大型大会はそれも含めて一つの楽しみになっていた。
2月に【ドレミコード】を組みたい、そう思ったときに何かを読みたくなった。5月になり、もしあのときにそんな文章があったら嬉しかっただろうな、とふと思った。
今回はそんな自分の好き勝手な願望のままに構築過程を綴ることにした。もし、あのときの自分と同じように【ドレミコード】の何かを読みたくなった人がいたのなら、もしこのページに辿り着くことができたなら、もしあのときの自分とは違う感情を抱けたのなら、と一人想像しながら。
書き連ねた文字列はそこにあって意味を持たない。誰かが読んで言葉に変わり、言葉は頭の中で響いて音になる。この音が誰かに届くように、届いた音が幸せを奏でるように、独奏であっても届けられると信じて。

最後に既に膨らんだ本文から削った基本的にはデッキの動きの参考にならない部分を記載しておく。主に忘れがちなドレミコードモンスターの②の効果を中心とした個別解説や応用の展開となっている。

・おまけ

・《ドドレミコード・キューティア》

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②の効果は全体を強化する効果なので地味に打点を持っていることが多い。《レドレミコード・ドリーミア》は勿論のこと《ミドレミコード・エリーティア》よりも大体の場面で実質的な打点が高い。実践では先攻をとった3ターン目に8000ポイントのライフを削りに行く場面で《ミドレミコード・エリーティア》《ソドレミコード・グレーシア》《ドドレミコード・キューティア》が並ぶことも多く、リンク素材とする際に時間を掛けずに動けるようになり役に立つかも知れない。
( 《ミドレミコード・エリーティア》+《ソドレミコード・グレーシア》=3200
  《ドドレミコード・キューティア》+《ソドレミコード・グレーシア》=3400 )

・《レドレミコード・ドリーミア》

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②に「ドレミコード」Pモンスターカードの効果による破壊を身代わりにできる効果がある。Season4では《ドレミコード・ムジカ》+スケールに対して《ツインツイスター》を打たれた場面で1度だけ特殊召喚をして効果を使うことがあった。
また現在では相手の場に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》がいる状況で、手札から1枚スケールを設置。相手がもう1枚のスケールが見えていないので優先権を放棄といった状況で、手札から特殊召喚することでスケールを守る使い方ができる。
既にEXデッキにリソースが存在している状況以外ではその後の《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の突破が難しいので3ターン目以降の場合に限らるが、相手がこちらの千羽盤面を乗り越え《D-HERO デストロイフェニックスガイ》だけ通された場面で起きることがある。
現状だと10~15試合もあれば捲られて《D-HERO デストロイフェニックスガイ》だけが立って返ってくる試合もあり、以前に比べ勝敗に影響を及ぼすことがあるかも知れない。

・《ミドレミコード・エリーティア》

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基本的にはそのままの使い方で先手を取った場合の3ターン目に相手の伏せを剥がして、安全に勝ちに向かう以外の使い方をすることはない。
頭の片隅にあると役に立つかもしれない小技としては《シドレミコード・ビューティア》のテキストが”場から離れたら除外”なので、合わせて表側の魔法・罠を除外することができたりする。【ヌメロン】との試合で何らかの要因で場にフィールド魔法が出ている時などに有効だが、未確定の伏せカードがあればそちらを戻すことが無難な時が多い。
②の効果は残念ながら発動した覚えがない。個人的な感想としては《天空の聖域》を思い出す懐かしいテキストをしているので割と好き。

・《ファドレミコード・ファンシア》

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今回の構築では外してしまった唯一のドレミコードモンスター。
一見相性の良い《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が実は競合であり必然肩身が狭くなってしまう。更に止めのように《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》がスケールからカードを回収できるために、その成立がほとんど《ドドレミコード・キューティア》の確保に繋がってしまう。
故に召喚権を切る場合は常に《ドドレミコード・キューティア》に充てたく、かといってP召喚から盤面に出すとサーチしたカードが有効活用し辛くアドバンテージを生かせない、とあと一歩もの足りなく感じてしまった。
《宣告者の神巫》を入れない場合は《ドドレミコード・キューティア》3枚しか召喚権を使うカードがないので1~2枚の採用を検討できる。

・《ソドレミコード・グレーシア》

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①の効果の時点で既に十二分に優秀だが他にも【閃刀姫】に対して非常に強い効果を持つ。
②の効果がダメージステップ終了時までモンスターの効果が発動できないので、2100もある攻撃力でそのまま閃刀姫リンクモンスターを殴り倒して処理できる。【閃刀姫】側には魔法・罠に触れるカードも少なく、モンスターへの対処も除外は一時的なものしかないので、まずは《ソドレミコード・グレーシア》、次に《ミドレミコード・エリーティア》へアクセスしてチェーンのできないバウンスでバックを剥がしながら一緒に殴り続けるだけでP召喚の粘り強さを活かしある程度優位に立ち回れる。

・《ラドレミコード・エンジェリア》

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《シドレミコード・ビューティア》の3枚目と枠を争うくらいの立ち位置にいるカード。
主に《ドドレミコード・クーリア》が手札に引いた時に浮くことが多いのでそこの代わりに採用する格好になる。因みに《ドドレミコード・クーリア》の2枚目を散らして採用することも検討したが、《ドドレミコード・クーリア》がデッキ内に存在することが必要条件になっていることと相性が悪く、《ドレミコード・エレガンス》の受けにもならないのでその枠と取り合うことはあり得ないという結論に至った。
①の効果で自身をリリースしない場合には、場にでたときに効果を持つ《ドドレミコード・キューティア》《ミドレミコード・エリーティア》《ソドレミコード・グレーシア》がちょうど2つ跳びのスケールで繋がっているのでその3枚の使用していない効果を使ってあげることになる。
②の効果は《ソドレミコード・グレーシア》と対になる攻撃宣言時の魔法・罠発動の禁止。【蠱惑魔】のような永続魔法・罠は少なく、《ドレミコード・エレガンス》と《ミドレミコード・エリーティア》で剥がしきれない数がある場合に場に残して殴ってみたりする。

・《シドレミコード・ビューティア》

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使い始める前と後で印象がガラリと変化した1枚。《ドドレミコード・クーリア》と違い手札に来ても余り困らない下スケールでありながら、EXデッキに頼らず盤面を解決してくれ、試合によっては影響力のあるフリーチェン効果を持っている。
このカードの強さはこれがLink1モンスターと考えると理解しやすい。P召喚を主体とするデッキは基本的に特殊召喚したモンスターを使って、EXデッキのリソースに変換していく。その過程で当然盤面に供給したモンスター複数枚を1枚にまとめていくことになり、盤面の数自体は減っていく。しかし、このカードは1枚で2500打点、破壊効果、除外効果を有し、P召喚の出力1枚分を1枚分の手数にしてくれる。
これだけの能力を持ちながらEXデッキに戻るため継戦能力も高い。制圧力は薄いものの解決能力は高く、【ドレミコード】の長期戦の強さを支えているのは間違い無くこのカードと《ドレミコード・ハルモニア》の2枚と言える。
小技としてはP召喚成功時に①能力を発動させると、相手のフリーチェーンで場から離れるカードを逃さず対象に取れたりする。

・《ドドレミコード・クーリア》

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1周回って忘れがちだが実は手札から特殊召喚できる効果を持つ。こちらも《シドレミコード・ビューティア》のところで触れたようにLinkモンスターとし換算し考えれば並のLink2より強力と言えるので、素引き+《ドレミコード・エレガンス》のような手札で浮いているときは忘れずに検討してあげたい。
因みに効果自体は後手から捲るカードとしては非常に優秀で、頼りになる効果を持っているのだが、《ドレミコード・ハルモニア》が優秀すぎるが故に誰が見ても的になってしまい後手からP召喚できることがほとんどない。
盤面で効果を発揮させたいなら《覇王眷竜ダークヴルム》+《覇王門零》のギミックを入れると《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》から場に追加してあげることができる。

・《グランドレミコード・ミューゼシア》

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【ドレミコード】専用のリンクモンスターなのだが……”「ドレミコード」Pモンスター”に含まれず、スケールも持っていないために色々なカードの恩恵を受けられない少し可哀想なカード。リンク+ペンデュラム という枠を見てみたかったような気もするような、この枠でよかったような複雑な気持ちである。
役割としては《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と《ドレミコード・ハルモニア》を失ったあとにEXデッキの《ドドレミコード・キューティア》や《ドドレミコード・クーリア》を回収するときに出番がある。時々あるお互いのEXデッキのリソースを失った上でターン5を迎えるような試合では活躍してくれる。但し下向きのリンクマーカーを2つ持つカードとして優秀なカードが来てしまうと……少し厳しいと言えるだろう。
P召喚成功時の効果は絶妙に噛み合わせが悪い。次のターンのリソースとなる《ドドレミコード・キューティア》は《ドドレミコード・クーリア》のP召喚が難しく発動機会がない。展開を伸ばせる《レドレミコード・ドリーミア》はその前の展開で使うことが多く、《シドレミコード・ビューティア》を持ってきてもP召喚が終わっている。《シドレミコード・ビューティア》の素引きから《レドレミコード・ドリーミア》なし展開で《レドレミコード・ドリーミア》にアクセスできる場合には有効だが、その盤面で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を使わないのは少し不自然となってしまっている。

・《ドレミコード・スケール》

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3種類以上の効果が2種類で使えたら採用も考えた……かも知れないカード。
イラストでは《ドドレミコード・キューティア》が自身の妖精を授かったと思われる場面でおそらく憧れの《ドドレミコード・クーリア》に近付けて喜ぶ瞬間の表情が見て取れる。《ドドレミコード・クーリア》は他のカードより表情が柔らかくそれを微笑ましく見護っており1枚から用意に二人の関係性が推測できる。【ドレミコード】のP召喚はこんな風に二人で演奏や練習をしているところに周りから集まってくるイメージなのかな、と想像を膨らませてくれる意味では重要な1枚であり、カードゲームのプレイ面だけでない魅力を引き出してくれている非常に優秀な1枚。
また《シドレミコード・ビューティア》の音符がなかなか良い味をしている。

・《ドレミコード・エレガンス》

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《ファドレミコード・ファンシア》の自然とエスコートでもしていそうな立ち姿が素晴らしい1枚。緊張した表情の《レドレミコード・ドリーミア》に対して、おそらくいつもより少し気取った言葉を選んで語りかけていそうな《ファドレミコード・ファンシア》と、砕けた様子でこちらもおそらく普段通りに話しかける《ラドレミコード・エンジェリア》の対比も、3人の遠慮のない間柄と空気感を感じさせてくれる。
隠された効果は特別存在しない。

・《ドレミコード・ハルモニア》

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同じく隠された効果は存在しないカード。
《ファドレミコード・ファンシア》と《シドレミコード・ビューティア》の妖精が本人たちのカードのイメージとは少し違って見えるのがポイント。他の妖精たちを見るにある程度は本人たちの性格に沿っていそうな雰囲気はあるので《ファドレミコード・ファンシア》は割と格好付けたがりで、《シドレミコード・ビューティア》は感情豊かな面白いお姉さんな部分があるのかも知れない。

・《ドレミコード・ムジカ》

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いつも通りに指定が「ドレミコード」Pモンスターなのでモンスターゾーンのスケールも参照できる。《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をP召喚後に作る展開で場に《シドレミコード・ビューティア》が残せるなら、《ドドレミコード・キューティア》から《ミドレミコード・エリーティア》を持ってきてスケールに設置しない選択肢が取れる。このプレイの利点として《ライトニング・ストーム》の被害を抑えたりスケールの決定を1ターン後にすることができる。

・《ドレミコード・フォーマル》

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発動条件の厳しさに対する効力は一度脇に置いて置くとして、このカードの最も気になる部分はモンスターは一切の効果を受け付けないのに対して、スケールは破壊と除外以外の効果を受け付けるというフレーバーの想像し難さにある。Emコードを再現したカードなので3つの効果を書きたかったのは理解できるが、3つの効果を与えるのなら発動条件のEXデッキのPモンスターをデッキに戻す部分を効果欄に移して欲しかったところはある。
イラストはEmコードの物悲しさをイメージしたものだと判る……が妖精の3匹(人?)はミスマッチなほどに全力に映る面白い1枚。

・《人攻智能ME-PSY-YA》

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器用貧乏と呼ぶには余りに強く、器用万能と呼ぶにはいささかパワーが足らない、器用に不器用なカード。
《ドレミコード・ムジカ》を基本展開の動きと捉えた場合にはスケールとしての価値が薄くなり、+1枚となるカードを壺に祈りながら探し出しているデッキで手札コストを要求する特殊召喚方法は評価しづらい。手札のPモンスターは《ドレミコード・エレガンス》のものであり、残念ながらこのカードに回せるだけの余裕がない。
またスケールとして計算するカード全てに言えるが、スケールとしての運用は《ドレミコード・エレガンス》のパワーを下げることに繋がり、同時に引いた場合には他の使い道が求められる。通常であれば1と8のスケールでP召喚をすればこの問題は解決するが、このカードはレベルが高くそれが叶わない。一応自身の効果による特殊召喚こそできるものの、上記の通りに要求が上がってしまう。

・《フルール・ド・バロネス》

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今回の構築はこのカードの実装前に組み上げたデッキであり、《金満で謙虚な壺》を入れる前提かつ、一度《覇王眷竜ダークヴルム》を見送ったデッキには採用することができなかった。
《金満で謙虚な壺》を積んだ上でこのカードを採用するにはもう一度エクストラの選定が必要であり、改めての別のデッキとして組み直したい。

・展開パターン 応用① 上級偏り

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《ドドレミコード・クーリア》+《レドレミコード・ドリーミア》+《ソドレミコード・グレーシア》+上級ドレミコードモンスター

(《レドレミコード・ドリーミア》はいるが通常召喚できない上級だらけ&《ソドレミコード・グレーシア》を持っていた場合の逃げ道。今回は上級ドレミコードモンスターが仮に《シドレミコード・ビューティア》とする)

①《ドドレミコード・クーリア》をスケールに設置
②《レドレミコード・ドリーミア》①効果発動 特殊召喚
③《ソドレミコード・グレーシア》を通常召喚 ①効果発動
 《ドレミコード・エレガンス》手札
⑤《ドレミコード・エレガンス》発動
 《ドドレミコード・キューティア》をスケールに設置
⑥ペンデュラム召喚
 EXから《レドレミコード・ドリーミア》を特殊召喚
 手札から《シドレミコード・ビューティア》を特殊召喚
⑦《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》リンク召喚 ①効果発動
 《レドレミコード・ドリーミア》+《ソドレミコード・グレーシア》
⑧《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》①効果
 《アストログラフ・マジシャン》をEXデッキに送る
⑨《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》②効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》対象 《アストログラフ・マジシャン》回収
⑩《アストログラフ・マジシャン》①効果発動 特殊召喚
 《ドドレミコード・キューティア》手札
 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》③効果 1ドロー

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最終盤面
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》 《アストログラフ・マジシャン》 《シドレミコード・ビューティア》
スケール 1◇◆ or 1◇◆8
《ドドレミコード・クーリア》◇◆
ドロー枚数
1枚

《ソドレミコード・グレーシア》をP召喚し《ドレミコード・ムジカ》をセットした場合に比べ、スケールの値と次のターン以降の動きやすさに優れている。
ここから攻撃力2400の《召命の神弓-アポロウーサ》、《I:Pマスカレーナ》、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+《シドレミコード・ビューティア》の選択。
《ドドレミコード・クーリア》が《シドレミコード・ビューティア》だった場合には盤面の《シドレミコード・ビューティア》が減るので《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が入っていないと厳しい。
(《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を採用しない場合には大人しく《レドレミコード・ドリーミア》《シドレミコード・ビューティア》をスケールに設置からP召喚。《ソドレミコード・グレーシア》を出し《ドレミコード・ムジカ》を加え、セットしてエンドになると思われる。)

・展開パターン 応用② 《宣告者の神巫》上振れ

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《宣告者の神巫》+《レドレミコード・ドリーミア》or《ドドレミコード・クーリア》+Pモンスター+《ワン・フォー・ワン》or《魔界劇団カーテン・ライザー》

①《魔界劇団カーテン・ライザー》特殊召喚
 (《ワン・フォー・ワン》の場合は《ドドレミコード・キューティア》)
②《宣告者の神巫》通常召喚 ①効果発動
 《トリアス・ヒエラルキア》墓地
③《水晶機巧-ハリファイバー》リンク召喚 ①効果発動
 《宣告者の神巫》+《魔界劇団カーテン・ライザー》or《ドドレミコード・キューティア》
④《水晶機巧-ハリファイバー》①効果
 《宣告者の神巫》特殊召喚
⑤《トリアス・ヒエラルキア》効果発動 特殊召喚
 《宣告者の神巫》リリース
⑥《宣告者の神巫》②効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》特殊召喚
⑦《ドドレミコード・キューティア》効果発動
 《レドレミコード・ドリーミア》or《ドドレミコード・クーリア》のいずれか手札に足りないほう
⑧《レドレミコード・ドリーミア》効果発動 特殊召喚
⑨《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》リンク召喚 ①効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》+《レドレミコード・ドリーミア》
⑩《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》①効果
 《ソドレミコード・グレーシア》をEXデッキに送る
⑪Pモンスターをスケールに設置
⑫《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》③効果発動
 Pモンスター対象 《ドドレミコード・キューティア》回収 1ドロー
⑬《召命の神弓-アポロウーサ》リンク召喚
 《水晶機巧-ハリファイバー》+《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
⑭《ドドレミコード・キューティア》をスケールに設置
⑮P召喚
 EXデッキからPモンスター、《レドレミコード・ドリーミア》《ソドレミコード・グレーシア》を特殊召喚
⑯《I:Pマスカレーナ》リンク召喚
 Pモンスター+《トリアス・ヒエラルキア》
⑰《ドレミコード・ムジカ》セット

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最終盤面
攻撃力1600《召命の神弓-アポロウーサ》 《I:Pマスカレーナ》 《レドレミコード・ドリーミア》 《ソドレミコード・グレーシア》 《ドレミコード・ムジカ》
スケール 1◇◆8
《ドドレミコード・クーリア》◇◆《ドドレミコード・キューティア》
ドロー枚数
1枚

《双穹の騎士アストラム》の攻撃誘導効果と《レドレミコード・ドリーミア》の効果を忘れずに。

・展開パターン 応用③ 《宣告者の神巫》+《ドレミコード・エレガンス》上振れ

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《宣告者の神巫》+《ドレミコード・エレガンス》+《ドドレミコード・キューティア》《ドドレミコード・クーリア》以外のドレミコードモンスター+《レドレミコード・ドリーミア》or《ワン・フォー・ワン》or《魔界劇団カーテン・ライザー》

①《魔界劇団カーテン・ライザー》特殊召喚
 (《ワン・フォー・ワン》の場合は《ドドレミコード・キューティア》)
②《宣告者の神巫》通常召喚 ①効果発動
 《トリアス・ヒエラルキア》墓地
③《水晶機巧-ハリファイバー》リンク召喚 ①効果発動
 《宣告者の神巫》+《魔界劇団カーテン・ライザー》or《ドドレミコード・キューティア》
④《水晶機巧-ハリファイバー》①効果
 《宣告者の神巫》特殊召喚
⑤《トリアス・ヒエラルキア》効果発動 特殊召喚
 《宣告者の神巫》リリース
⑥《宣告者の神巫》②効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》特殊召喚
⑦《ドドレミコード・キューティア》効果発動
 《ソドレミコード・グレーシア》手札
⑧《召命の神弓-アポロウーサ》リンク召喚
 《水晶機巧-ハリファイバー》+《ドドレミコード・キューティア》+《トリアス・ヒエラルキア》
⑨《ドレミコード・エレガンス》発動
 手札のドレミコードモンスターをEXデッキに送る
 《ドドレミコード・キューティア》《ドドレミコード・クーリア》をスケールに設置
⑩P召喚
 EXデッキから《魔界劇団カーテン・ライザー》ドレミコードモンスターを特殊召喚
 手札から《ソドレミコード・グレーシア》を特殊召喚
⑩《ソドレミコード・グレーシア》効果発動
 《ドレミコード・ムジカ》手札
⑪《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》リンク召喚 ①効果発動
 《魔界劇団カーテン・ライザー》+ドレミコードモンスター
⑫《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》②効果発動
 《ドドレミコード・キューティア》対象 《アストログラフ・マジシャン》回収
⑬《アストログラフ・マジシャン》①効果発動 特殊召喚
 《ドドレミコード・キューティア》手札
 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》③効果 1ドロー
⑭《I:Pマスカレーナ》リンク召喚
 《ソドレミコード・グレーシア》+《アストログラフ・マジシャン》
⑰《ドレミコード・ムジカ》セット

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最終盤面
攻撃力2400《召命の神弓-アポロウーサ》 《I:Pマスカレーナ》 《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》 《ドレミコード・ムジカ》
スケール 1◇◆8
《ドドレミコード・クーリア》◇◆《ドドレミコード・キューティア》
ドロー枚数
1枚


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改めて、この文章が前をゆく【ドレミコード】使いの刺激に、そして新たな【ドレミコード】使いの礎となれることを願って。


※参考文献
S字矢印・K様 作成 複数のカードのドロー・デッキ存在確率
https://yazirusis.com/calc/probability.html

※【セフィラ】【魔術師】【エンディミオン】のスケールの数え方
【セフィラ】◆上スケール
3《智天の神星龍》
1《覚星輝士-セフィラビュート》
2《秘竜星-セフィラシウゴ》
3《セフィラの神意》
3《セフィラの神託》
1《テラ・フォーミング》
1《創聖魔導王 エンディミオン》
3《魔力統轄》
1《クロノグラフ・マジシャン》
18/51枚

◇下スケール
2《宝竜星-セフィラフウシ》
3《智天の神星龍》
3《セフィラの神意》
3《セフィラの神託》
1《テラ・フォーミング》
3《サーヴァント・オブ・エンディミオン》
3《魔力統轄》
1《覇王眷竜ダークヴルム》
1《覇王門零》
2《竜の霊廟》
1《おろかな埋葬》
1《DDオルトロス》
1《地獄門の契約書》
25/51枚

【魔術師】
◆上スケール
1《EMオッドアイズ・シンクロン》
3《EMドクロバット・ジョーカー》
1《EM天空の魔術師》
1《竜剣士ラスターP》
3《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
3《デュエリスト・アドベント》
3《慧眼の魔術師》
1《時読みの魔術師》
2《調弦の魔術師》
1《虹彩の魔術師》
3《黒牙の魔術師》
1《星霜のペンデュラムグラフ》
1《クロノグラフ・マジシャン》
24/48枚

◇下スケール
3《EMドクロバット・ジョーカー》
3《EMペンデュラム・マジシャン》
3《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
3《デュエリスト・アドベント》
3《慧眼の魔術師》
3《紫毒の魔術師》
1《星読みの魔術師》
3《賤竜の魔術師》
1《星霜のペンデュラムグラフ》
1《アストログラフ・マジシャン》
1《覇王眷竜ダークヴルム》
1《覇王門零》
1《おろかな埋葬》
27/48枚

【エンディミオン】
◆上スケール
3《マギステル・オブ・エンディミオン》
3《創聖魔導王 エンディミオン》
3《魔力統轄》
3《魔導研究所》
12/40枚

◇下スケール
3《サーヴァント・オブ・エンディミオン》
2《エンプレス・オブ・エンディミオン》
1《アストログラフ・マジシャン》
3《魔力統轄》
3《魔導研究所》
12/40枚


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