成しとげる力

やり遂げられなかった経験があるそこのあなた
ビジネスマインドチャンネルです

今回は、世界No.1のモーターメーカーである日本電産の創業者、
永守重信氏著書の、成しとげる力
について解説していきます。

本書は、仕事も人生も成し遂げるための考え方を
具体的に解説した一冊になります!

それではさっそく本書の要点を4つお伝えしていきます。

要点1
気宇壮大な夢を持ち、たゆまず努力を続けることで、やがて報われるときがくる。夢が大きければ苦難も大きいが、それに打ち勝つことで、「成しとげる力」がつく。

要点2
一番をめざすことで気概が高まり、実力が磨かれる。

要点3
困難との向き合い方によって、その後の展開は大きく変わる。

要点4
旗を掲げて夢を叫ぶからこそ、「成しとげる力」を発揮できる。

仕事でもなんでもコツコツ積み重ね、その結果大きなものを成し遂げることは、そう容易ではありませんよね。
このチャンネルを見ている人は、成し遂げる力とは何かを学び、
人生を豊かにしましょうね!

チャプター1!ゼロからスタートした日本電産

2021年6月、著者は自ら創業した日本電産のCEOを後任に譲った。今後も会長として経営に関与していくものの、創業してから48年間途切れることなく務めてきた職を、初めて譲ることにしたのだ。

たった4人で日本電産を創業したのは、著者が28歳のときのことだった。
仕事がない、資金が足りない、人材が採用できないなど、悩みごとは尽きず、つねに景気に翻弄されてきた。

それでも「兆円企業をつくる」という気概と執念だけは誰にも負けなかった。そして創業から半世紀を経て、日本電産は、世界に300社を超えるグループ企業を擁し、従業員11万人を超える「世界一の総合モーターメーカー」になった。

2008年にリーマン・ショックが起こったとき、著者はすぐに図書館に向かった。1929年の世界恐慌を乗り切った会社を分析すれば、生き残り策が見つかるだろうと考えたからだ。

片っ端から本を読んでいくと、思ったとおり、生き残った企業がいくつか見つかった。そうした企業を分析し、いまの時代に通用する法則を探した結果、リーマン・ショックを乗り切ることができた。

困難は必ず解決策を連れてくる。困難がやってきたときは、逃げずにその解決策をつかみとることだ。厚い壁がたちはだかっているなら、それを打ち破るか、乗り越えなければ前には進めない。そこで経験したことは、それ以降の成長を支える糧となってくれるはずだ。

困難は必ず解決策を連れてくる、良い言葉ですね!
人生を支える言葉として覚えておきましょう!

チャプター2!一番をめざせ!

著者は子どもの頃から「一番になること」だけを考えてきた。将来は社長になると決めていたし、会社を創業したときも「世界一のモーターメーカーをめざす」という大きな夢をもっていた。

一番をめざすからこそ気概が高まり、実力が磨かれるものだ。だから創業以来、幹部や従業員、そして自分をも「一番をめざせ」「一番以外はビリと同じ」と鼓舞し続けている。

製品の品質や精度、シェア、マーケティング力、人材も、一番であることが必要だ。「二番でもいい」と考えたら、あっという間に三番以下になってしまうだろう。

一番をめざすためにやるべきは、その分野のトップを研究し、真似ることだ。一から始めたのでは時間がかかってしまい、時代についていけない。真似をし、そこに独自の強みを注入することで、世界一になることができる。

一番をめざすためには、身を投じる分野を慎重に選ぶことが大切だ。

強豪が多い分野でトップに立つのは難しい。あえて競争が少ないジャンルを選び、強みを活かしてトップを狙うのもいいだろう。
人生戦略も同様だ。工学部出身の新入社員に希望の配属部署を尋ねると、多くは研究部門と答える。しかし、昇進して役員のトップになれるのはたった一人だ。選択するルートは一生を左右するのだから、自分の強みを発揮できる道を見きわめることをすすめたい。

自分の強みを活かせる道であれば、成功体験を積むことができ、自信につながる。そしてその自信は、さらに大きな成功を導いてくれるだろう。

また、日本電産の“三大精神”のひとつに「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」がある。

最初に掲げているのが「すぐやる」だ。
たとえばモータの開発においては、あらゆる組み合わせのうち、たった一つの正解にたどりつく必要がある。ここで重要なのは、短時間で大量に実験することだ。つまり、スピードが成功への大きな要素になるのだ。

「必ずやる」も大切だ。創業当時、日本には仕事を発注してくれる会社がなく、アメリカに活路を求めた。
その中の一つ、スリーエムの技術部長の「性能を落とさずにどこまで小さくできるか」という問いに、著者は「3割小さくする」と即答し、必死の努力を重ねて約束のサンプルを持参した。すると相手は「本当に作ったのか」と驚き、1000個を発注してくれたのだった。

これをきっかけに、日本電産の評価は急上昇し、他社からも注文が入るようになった。「やる」と即答していなければ、その後の展開はなかっただろう。目の前にあるチャンスは、必ずつかもう。そして約束したことは「必ずやる」べきだ。

「出来るまでやる」に関しては、HDDで業界トップだったアメリカのメーカーにアプローチしたときのエピソードを紹介しよう。最初は担当者に会うことすらできない状況だったが、ひたすらアプローチを繰り返した結果、本社への営業活動が認められるようになった。

そこで著者のとった戦略は、シリコンバレーに営業担当者を常駐させて、サンプルを持って日参させることだった。そして改善点を聞きだしては作り直すという作業を繰り返した結果、ついに世界に先駆けてHDD用のスピンドルモータの実用化に成功することができた。まさに「出来るまでやる」の実践である。

これまたいい言葉が飛びだしてきました!
「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」
これは超重要ですね!
イーロンマスクも、「私が息をしている限り諦めることはない」と語っているそうです!

チャプター3!苦労に飛び込め!

2011年、タイで大洪水が起こり、日本電産の工場も甚大な被害を受けた。混乱のさなか、著者は現地のスタッフたちに「急いで復旧にあたれ」と指示を出した。工場の再開が遅れれば、顧客に迷惑がかかるだけでなく、現地社員の雇用にも影響するはずだと考えたのだ。

社員は水浸しになった自宅から出社し、復旧作業にあたってくれた。水没した機械を引き上げて被害が少ない工場へと運び、すぐに修理してフル稼働させる。こうした奮闘によって顧客への影響は最小限にとどめることができ、日本電産の信頼は大きく高まった。そしてその結果、HDD用のモータのシェアが世界の8割を占めるようになった。

このとき工場復旧に必死になったのは、ほかにも理由がある。
現地の担当者が、独自の判断で損害補填保険を解約していたのだ。それにより、100億円単位の損害が補填できないことがわかっていた。

後日、この一連の出来事を比叡山の高僧に話したところ、「その人を責めるのではなく、ほめてあげなさい」という答えが返ってきた。保険を解約した人は、会社のためにその判断をしたのだろう。その人が保険を解約していたおかげで、一日でも早く工場を稼働させるために、全社員が一丸となって奮闘できたではないか――と。

大洪水は結果的に、教訓と財産をもたらしてくれた。困難に見舞われたとき、逃げるか、飛び込んでいくか。どちらを選択するかにより、その後の展開が大きく変わるのだ。

チャプター4!闘争心を沸き上がらせた大恩人

逆境に負けず、自分の志を貫くためには、執念が必要だ。著者の人生にも、闘争心を沸き上がらせ、反骨精神を植えつけてくれた人たちがいる。当時は憎しみと反発の対象だったが、その人たちがいたからいまがある。そう考えると、人生の大恩人といえるだろう。

そのうちのひとりが、小学校の担任教師だ。著者が授業中に手を挙げても無視され、テストで満点をとっても、通知表にいい成績はつかない。質素な弁当をのぞかれ、みんなの前で恥をかかされたこともあった。

中学生になり、オール5をとったとき、その担任に見せにいった。すると担任は「百姓の息子が勉強して役に立つのか」とつぶやいた。著者はその言葉を聞いて「いまに見てろよ。必ず偉くなって見返してやる」と誓った。

もう一人は、職業訓練大学校時代の恩師、見城尚志(たかし)先生だ。著者を高く評価していた見城先生は、たびたび無茶な課題を出してきた。それに対して、著者は死に物狂いで食いついていった。精密小型モータの魅力に気づかせてくれた見城先生もまた、かけがえのない存在だ。

また、人生は運が7割、努力が3割だ。運を呼び寄せるのは、あくまで努力の積み重ねだということを忘れてはならない。

日本電産が日立製作所からの受注に成功した際、問題が起きた。生産した製品の不良品率が高かったのだ。改善に取り組むものの好転する気配はなく、ついに日立側が工場視察にやってきた。取引中止も考えられる、緊急事態である。

しかし視察の場で、思いがけないことが起こった。日立側の部長が日本電産の社員の一人に歩み寄り、お礼を言ったのだ。先方の部長が学生だったころに、別の会社で手ほどきをしたのがその社員だったのだという。

この出会いによって状況は一変し、日本電産の社員は、日立製作所の工場で技術習得の特訓を受けられることになった。当時、その社員が情熱をもって研修に取り組んだからこそ、部長の記憶に残り、苦しいときに力を貸してくれたのだろう。

こうして日本電産は、HDD用モータのノウハウを確立した。懸命な努力が運をもたらしたのだ。
まさに極限までの努力が運を呼ぶということだ。

チャプター5!実力しだいで羽ばたける時代がやってきた

私はこのチャプター5を視聴者様に伝えたいです。
「こんなにいい時代はないぞ」。
著者がつねづね、若い人にいい聞かせていることだ。

これまでの日本では、有名大学を卒業しないかぎり安泰な人生をおくることはできなかった。しかしいまや、実力そのものが問われる時代だ。自分の夢、職業観、理念を大事にし、自らの心に火をつけてひたすら前進できる「自燃型」の人間が活躍できる時代になっている。

だから若い人には、「一番」になれるものを早く見つけてほしい。そして大きな夢を見て「大ボラ」を吹いてほしい。旗を掲げて夢を叫ぶからこそ、「成しとげる力」を発揮することができる。ともに明るい未来を築いていこう。

総評

今回は、本書のほんの一部のみをまとめたにすぎません。
人生の困難を乗り越え、チャンスに変えてきた著者の哲学や経験は、今を生きる我々の大きなヒントになるだろうと思います。ぜひ成功者の熱く優しいメッセージを受け取ってほしいです。

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