世界一やさしい「才能」の見つけ方

自分には特別な才能が無いと思っているそこのあなた
ビジネスマインドチャンネルです

今回は、株式会社ジコリカイ代表取締役の八木仁平氏の
世界一やさしい「才能」の見つけ方
について解説していきます。

本書は、自分にはなんの才能も無いと持っている人にこそ
知ってもらいたい内容です!

それではさっそく本書の要点を4つお伝えしていきます。

要点1
才能のない人などいない。ただ自分の才能に気づいていないだけだ。

要点2
才能とは「つい、やってしまうこと」だ。一見短所に見えるような才能であっても、活かす環境さえ整えれば、必ず輝かせることができる。

要点3
5つの質問を使って、自分の才能を見つけよう。

要点4
自分の才能を見つけた後で、それを活かすために必要なスキルや技術を身につけるべきだ。

才能は誰にでもあるそうですね!
私にもみなさんにも必ず何かあるはずなので、
一緒に見つけましょう!

チャプター1!才能を見つけるための非常識な方法

この本は、「あなただけの才能を見つけることで“一生ものの自信”を手に入れる方法」を紹介する。多くの人は、大人になるまでに短所を指摘され続け、「自分には才能なんてない」と自信をなくしている。
だが、今後は一切、短所を克服しようとする必要はない。
やるべきことは、自分の才能を見つけ出し、活かすことだけだ。

本書の内容は、これまでの常識とは異なると感じられるだろう。
だが、この方法によって、多くの人が自分の才能を見つけ、自信をつけ、収入も人間関係も上向きに、人生までもが良い方向へと動き出したという実績がある。

著者自身の人生が好転したのも、自分の才能を見つけてからだ。
コンビニのアルバイトすらクビになってしまい、すっかり自信をなくしていた著者は、自分の才能を見つけ、正しく生かす方法を身につけることで、変わることができた。

才能を見つけると、考え方や生き方、そして人生までもが大きく変わってしまう。それは、才能を見つけることは、本当の自分を肯定することにほかならないからだ。

自分には才能などないと思っている人にでも、必ず才能はある。ただそれに気づいていないだけだ。では、あなたの才能を最短で見つけて輝かせる方法を解説していこう。

ではなぜ才能に気づける人と気付けない人がいるのか。
それは見つけ方を学んでいないから、才能が見つからないのである。
才能は天が一部の人にだけ与えるもののようなイメージがある。そのためか、才能の見つけ方を教わる機会は少ない。多くの人は自分の才能に気づかないまま、あっという間に人生を終えてしまう。

著者はこれまでの経験から、すべての人に才能はあると断言する。才能を見つけずに生きている人は、陸にいる魚のようなものだ。自分の才能がどんな場所で活きるかを知っているだけで、出せる成果も自信も、人生の自由度までもが大きく変わる。

自分の才能がわからずにもがいていた頃の著者は、仕事ができずにコンビニバイトを2ヶ月でクビになってしまった。覚えなければならない仕事がたくさんあったのだが、人見知りで先輩に聞くこともできず、満足に仕事ができなかった。次に選んだバイトはテレアポだが、電話をかけるのが怖くてたまらず、1日で逃げてしまった。この頃の著者は、全く自分に向いていない仕事を選んでしまっていたのだ。

だが、人見知りを直そうとヒッチハイクの旅に挑戦した後に転機が訪れる。ヒッチハイクをいくら経験しても人見知りは克服できなかったのだが、「どうすればヒッチハイクが成功するか」という内容のブログを書いたところ、検索エンジンで上位に入る記事になった。自分にとっては無理なくできる「知識を体系立てて伝える」という才能を活かせば、自然と大きな結果が出るのではないか。そう考えて毎日のように記事を書くようになると、ブログのアクセス数は日に日に伸びていった。初めて出版した本は30万部を突破。それまでの「役立たず」という評価が一変、「才能がある」と言われるようになった。

著者自身は何も変わっていない。苦手なことを手放し、才能を活かし始めただけだ。

チャプター2!才能が見つからない人の5つの間違い

才能を見つけようとする前に、まずは才能が見つからない人が陥っている5つの間違いを解いておこう。

最初の間違いは「人よりうまくできること」を才能だと考えることだ。
ほとんどの人は、「世界一うまくできること」など持っていない。そういうものが才能だと思ってしまうと、自分の才能は永久に見つからない。才能の正しい定義は、「つい、やってしまうこと」だ。役に立つかどうかは後回しにして、まずは自分が無意識に使っている「才能」を見つけよう。

2つめの間違いは、「資格やスキル」を重視することだ。「公認会計士の資格がある」「英語が話せる」といった資格やスキルは、後天的に身につけ、特定の仕事でのみ役立ち、古くなって使えなくなる可能性もあるものだ。
一方、才能は特別な努力をせずに身についたもので、どんな仕事でも、一生使える。「人の気持ちを大事にできる」「1つのことを突き詰められる」といったことが才能にあたる。

3つ目の間違いは、「なりたい自分」になろうとすることだ。憧れは自己否定と表裏一体だ。自分の外側にある「なりたい自分」を目指すより、自分の内側にすでにある才能を肯定し、活かすことを考えよう。

4つ目の間違いは、努力は必ず報われると思うことだ。世の中には報われる努力と報われない努力がある。成功するのは、才能があるものに対して努力をした場合だ。これは、アメリカのネブラスカ大学の研究でも証明されている。才能を活かす努力こそが報われるのだ。

5つ目の間違いは、成功者から学べば成功できると考えることだ。矛盾しているように思われるアドバイスはこの世に無数に存在する。成功者の発する成功法則は、その人がうまくいったやり方にすぎない。「誰かの正解」に惑わされずに、自分の中にある、自分の成功法則に目を向けよう。

チャプター3!学ぶと世界の見え方が一変する「才能の公式」

才能の公式(1)「短所←才能→長所」
才能とは「つい、やってしまうこと」だ。そうして思いつくものは、役立ちそうにないものかもしれない。そもそも才能はそのまま使うものではない。ジャガイモをおいしく食べるにはレシピにそって調理する必要があるように、才能も活かすには調理する必要がある。ここでは才能を「役立つ強み」に変えるための2つの公式を紹介する。

1つ目の公式は「短所←才能→長所」。これは、「才能は短所にも長所にもなる」ということだ。才能は「包丁」のようなもので、使い方によっては良くも悪くもなる。たとえば、「つい抜け漏れがないか確認してしまう」という才能は、スピードを求められる環境では仕事が遅いという短所になりうるが、正確さを求められる環境ではミスをしないという長所になる。才能を活かすために必要なのは、自分の才能を深く理解し、才能が活きる環境に身をおくことだ。

「短所が目立つ環境」から「長所が目立つ環境」に移ると、役立たず扱いされていた人が英雄扱いになることも珍しくない。あなたが輝ける環境はこの世界に必ずある。

才能の公式(2)「才能×スキル・知識=強み」
2つ目の公式は「才能×スキル・知識=強み」だ。ここでの強みとは、「成果を生む能力」のことである。

ピカチュウが「はっぱカッター」を使うところを想像してみよう。がんばって練習したところで体から葉っぱが出るようにはならず、いかにも大変そうだ。どうにかうまく葉っぱを投げられるようになったところで、大したダメージにはならないだろう。そもそも「才能」がないものに「スキル・知識」をかけたところで、小さな成果しか出すことができない。

だが、体ででんきが作れるピカチュウが「10まんボルト」を覚えたら、大きな威力が出せる。ポケモンの世界では自分の持っているタイプと同じ技を使えば威力は1.5倍になる。この仕組みは人間の世界でも同じだ。自分にぴったりのスキル・知識を身につければ、大きな成果を出せる強みになる。

著者が今の成果を出すことができるようになったのは、「体系立てて伝える」という才能と、「ブログ運営の知識」や「文章を書くスキル」を掛け合わせたからだ。これにより、「体系立てた文章でブログを書く」という強みが生まれている。

才能を見つけて、それに合ったスキルを学べば、成果につながる可能性はグッと高まる。大事なのは「才能→スキル」の順番を守ること。やみくもに資格やスキルを身につけようとするのではなく、まずは自分の才能を見つけよう。

チャプター4!才能が見つかる5つの質問

ここでの目標は、自分だけの才能をパッと眺めることのできる一枚絵「才能マップ」をつくることだ。
才能に自信を持っている人は、1つの才能を複数の経験で支えている。その状態になれれば、「これが自分の才能だ」と自信を持って生きることができるようになる。

才能を見つける技術はいくつかあるが、ここでは5つの質問にしたがって自分の才能を考えてみよう。

(Q1)他人にイラッとすることは?

他の人がやっている様子を見て「自分ならこうするのに」「なんでこんなこともできないの?」とイラッとしたことはないだろうか。「イラッ」の裏側には必ず才能が隠れている。たとえば、著者の友人は「面白くない話を延々続ける人にイラッとする」と言っていた。これは著者には全くない感覚だった。友人は「つい面白い会話で人を楽しませようとする」という才能を持っていたからこそ、面白くない話をする人にイラッとしていたのだ。イラッとしたことを見つけたら、自分が当たり前にできることと結びつけて、イラッとした理由を考えてみよう。

(Q2)親や先生によく注意されたことは?

人から注意されることは、あなたの突き抜けているポイントだ。目立つからこそ注意される。どう考えても短所のように見えるものでも、必ず長所として活かす方法がある。たとえば、「ネガティブなことばかり考える」という短所を持った人が、謝罪会見のプロとして働き始めたところ、リスクを徹底的につぶすことでお客さまから信頼を集めるようになった。注意されたことから才能を見つけたら、その才能を活かせる環境を選んでそこで生きればいい。

(Q3)やっちゃダメと禁止されると辛いことは?

著者の知人は、感染症流行に伴う外出自粛期間に、「人と会って話すこと」を禁じられて落ち込んでいた。これは、「他人とコミュニケーションする」という才能を持っていたからだ。ちなみに、著者はこの状況に全く辛さを感じていなかったので、才能というのは本当に人それぞれだ。「これまで息苦しかった環境は何か」を考えると、禁止されると辛いことが見つけやすい。禁止されると辛いくらいの「才能」を仕事にできれば、「仕事をつい、やってしまう」という状態になる。「やる気がなくてもできること」を仕事にするのが、成功の秘訣だ。

(Q4)あなたの短所を「だからこそ」と言い換えるとどうなりますか?

短所と長所は表裏一体だ。だが不思議なことに、多くの人は自分の長所を聞かれても答えられないのに、短所ならばすぐに答えられる。自覚している短所を一瞬で長所に変える魔法の言葉は「だからこそ」。自分の短所を長所に言い換えて、「だからこそ」輝ける場所を探してみよう。

(Q5)他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?

あまりにも楽しくて遊びだと思えるくらいのことを仕事にできれば勝ったも同然だ。自分には遊びのようであるのに、周りからは仕事として受け止められるようなことがあなたの「才能」である。他の人は嫌がるのに自分には楽しいと思えることを思い出して、その才能を仕事に活かすことができれば、仕事の時間はあっという間に終わってしまう。

以上の5つの質問を覚えておくと、才能を見つける視点が手に入る。日々の生活の中でも才能が見つけられるようになり、次第に才能を見つけるのが習慣になることだろう。そうしてバラバラだった経験がつながっていけば、人生を生き抜く大きな自信になるはずだ。

まとめ

今回は、才能を見つける方法を中心に本書の内容を紹介しました。
書籍では、才能を見つけるための他の技術についても触れられていました。
5つの質問と併せて、1000のリストから才能を見つける方法、3つの切り口から他人に聞く技術も実践すれば、自分の才能についてさらに理解を深めることができるでしょう。
才能を見つけた後に、才能を活かす方法、育てる方法についても詳細に解説されています。
通読すれば自分が才能を活かして実際に働いている様子がイメージできるようになる。人生を大きく変えるかもしれない一歩を踏み出すならば、本書がきっと心強い味方になってくれることだろうと思いました。

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