有名な実業家15人!成功する考え方の共通点とは

「自分の会社を持ちたい」と、強い希望を持って起業を目指す人が年々増えています。

しかし現実はそう甘くなく、ハイリスク・ローリターンといういばらの道。企業生存率は起業後1年で40%、5年も経つとたったの15%という数字を見ても、成功者はほんの一握りであることがわかるでしょう。

では、起業して成功している人たちはいったい何が違うのでしょうか?気になって調べてみると、成功者たちには考え方の共通点があることがわかりました。

ここでは、誰もが知るあの有名な実業家15人にスポットライトを当て、起業への道のり、性格、考え方をまとめました。それぞれの生き方には、事業成功へのポイントが100%詰まっています。「起業したい」とお考えの方は、経営の心得をじっくりと学んでいきましょう。


■【有名な実業家その1】孫 正義

ソフトバンクグループの創業者として名高い、孫正義社長。日本の富豪ランキング2017・2018と二連覇を遂げた、国内最高クラスの成功者です。

総資産は、なんと二兆円超。現在はソフトバンク株式会社の代表取締役会長、そして福岡ソフトバンクホークスのオーナーを務めています。

そんな雲の上の地位にまで上り詰めた孫社長ですが、彼に起業を決意させ、そして志高くビジネスへと向き合わせたのは「家庭での苦難」でした。「在日韓国人三世」であることによって、幼い頃から家族とともに差別を受け、父は彼が中学を卒業する年に倒れてしまいます。

そんななか、彼はどのようなスタンスでビジネスを遂行してきたのでしょうか?

〇頑張れば達成できる目標を毎日こなす

「家族の将来は自分が守る」と強い信念を持ち、単身米国へ渡った孫氏。

大学に入学すると、「毎日1つずつ発明し、それを1年間続ける」と目標を立て、それを売ってお金を稼ぐ計画を立てます。それを見事有言実行し、そこで得た資金で会社設立へと至りました。

大きな目標を漠然と立てていても、現実とのギャップによって途中で挫折してしまうケースは多く見られます。しかし、自分次第で達成が可能な目標を設定することで、「もしもうまく行かなかったら自分が行動しなかったせいだ」とモチベーションを高めて挑むことができるでしょう。

それを毎日続けることで確実に成長し、気づいたときには大きな目標をクリアする域まで達することができるのです。

〇苦難の時間を無駄にしない

孫社長は重度の肺炎を患い、3年もの間入退院を繰り返す日々を送りましたが、その期間を「充電期間」と前向きに捉え、たくさん本を読んでビジネス計画を練っていきます。そして、その後「米国Yahoo!社」に多額の出資をして大成功を遂げ、Yahoo!JAPAN設立やソフトバンクの躍進と、ビジネスをどんどん軌道に乗せていきました。

人生にはさまざまな苦難が待ち受けていて、特に経営者は大きな挫折を何度も経験します。そのときに、それをバネにして次のステップにすることができるか、それとも戦うことに疲れて諦めてしまうのかで、その後の人生は大きく変わってくるでしょう。

〇明確な将来設計を立てる

孫社長は19歳の時に、60歳の時の自分を想像していたと言います。20代で会社を設立し、30代で資金を集め、40代で買収、50代でビジネス完成、60代で後継者に事業を引き継ぐ…というように、明確な将来設計を行いました。

そして、それを見事達成しています。常に先のビジョンを見据え、それを意識しながら日々ビジネスと向き合うことで、ブレずに前進していくことができるでしょう。

「自分が家族を支えたい」、そして在日ということで「同じように差別を受けて苦しんでいる人を救いたい…」そんな強い想いが孫社長を奮い立たせたのでしょう。そして大雑把な計画を立てるのではなく、頑張れば必ず実行できる目標を立て、それを着実に遂行した彼の強いモチベーションが成功を掴み取ったのです。

「どんな素晴らしいビジョンを持っていても、命がけで闘わなくては実現には至らない。」-彼のこの名言は、経営というのはそのくらいの覚悟を持って挑むものであることを物語っています。

■【有名な実業家その2】スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズは、言わずと知れた米国の実業家であり、アップル社の創業者です。

ジョブズ氏の魅力的なポイントは、常に常識とは無縁の発想や行動でビジネスと向き合ったこと。これからご紹介する彼の考え方からは、経営の重みや難しさ、そしてそれをいかに楽しさに変えられるかが大切であることを実感させられます。

〇無駄なものはすべて削ぎ落とす

人は製品を開発する際、「便利に越したことはない」とできるだけたくさんの機能を盛り込もうとします。

しかしジョブズ氏の考え方は、それとは真逆です。「不要な要素は徹底的に削ぎ落とす」という信念のもと、見た目も機能もシンプルで使いやすい製品の開発を目指しました。

その進化形が、「iPhone」や「iPad」です。固定されたキーボードが付いている従来の携帯電話とは異なり、大きなタッチパネル+ホームボタン1つだけのシンプルな形を採用し、使いやすさにこだわったのです。

無駄のなさを追求するといえば、ジョブズ氏の服装にもこの考え方が表れています。彼は日々どんな服を着ようか考えることが無駄と考えて、毎日同じ服装をしていました。

自分が不要だと思うことをキッパリ取り除いて、必要なことにしっかり時間や労力を費やすという方法は、経営を行う上でぜひ取り入れたい考え方と言えます。

〇常識的な感覚を捨てる

ジョブズ氏は、「常に常識に捉われた感覚を持っていては、ほどほどの成果しか出せない」と考えていました。そのため、初めて製品開発にチャレンジした際には、1日平均13時間働くというスタイルを休みを取ることなく2年~3年もの間続けていたそうです。

また、社内のメンバーがとあるプロジェクトを長期間で遂行しようとしていたところ「1日で成果を出しなさい」と一喝したというエピソードも。常識ではありえないような感覚ですが、あえて追い込むことがアップル社の大きな飛躍に繋がったと考えられます。

〇ニーズをしっかりと見抜く

ジョブズ氏というと、テクニカルなプレゼンテーションが印象的です。

その堂々たる名スピーチに、全世界が引き込まれました。彼はなぜ人々の心を動かす力に長けているのかというと、世のニーズをしっかりと見抜き、そこを突くスピーチを行っていたためです。

ニーズを見抜く力は、製品やサービスを売る上でのみ必要なわけではありません。経営者というリーダーの座に立つ際は、世間のニーズだけでなく取引先のニーズ、従業員のニーズなどあらゆるシーンで「相手が何を求めているのか」と考えることが求められます。

ジョブズ氏のようにニーズを見抜く力が高ければ高いほど、経営者として有利であると言えるでしょう。

2011年に、すい臓がんで56歳という若さでこの世を去ったジョブズ氏。「あなたが本当に重要なことに集中することができる方法は、「ノー」と言うことだけだ。」という名言は、彼がいかにビジネスに集中していたかを物語っています。

世界を驚かすには、彼のように常識とは無縁の考え方が求められることがわかるでしょう。

■【有名な実業家その3】稲盛 和夫

京セラ・KDDIの創業、JALの再建…と、経営者として数々の偉業を成し遂げた稲盛氏。彼は、「人生の方程式」という独自の理論で経営成功の秘訣を提唱しています。

それは「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」というもの。具体的にどのような考え方なのか、以下で詳しくご紹介しましょう。

〇立派な目標を立てる

稲盛氏が特に重要としているのが、「考え方」です。

考え方次第で、成功するか失敗するかが決まると彼は言います。少しでもマイナスな考えを持っていると、たとえ高い熱意や能力があっても結果はマイナスへと傾いてしまうということです。

もし「立派な会社を設立したい」という夢があるなら、目標もポジティブで立派な内容にするべきでしょう。そうすることで、どんどんプラスが生まれていくという考え方です。

実際に稲盛氏は、まだ規模の小さい京都セラミック時代に、IBMから受けた2500万台分もの集積回路基板の受注を完璧にこなしました。経営破たん寸前のJALをわずか数年で黒字化と、難易度の高い目標を次々とクリア。

彼の実績からは、常にプラスな考え方で経営に臨んできたことがわかるでしょう。

〇誰にも負けない努力をする

稲盛氏は結果的に成功者となりましたが、それはひとつひとつの努力の積み重ねによって成し遂げた成果です。つまり、誰にも負けない努力をしようという強い熱意がなければ、大きな成果は得られません。

「周りを見ると、あなたが寝ているときもまだ起きてがんばっている人たちがたくさんいる。そのくらいがんばることができなければ仕事はうまくいかない。」と彼は周囲に言い聞かせていました。つまり、ビジネスを成功させることは一筋縄ではいかない、努力を重ねた者にこそチャンスがあると考えていたのでしょう。

〇持って生まれたものにさらに磨きをかける
人はそれぞれ生まれながらにして自分なりの能力を持っており、それを飛躍的に高めることは難しいことです。しかし、現在の能力で「できること」と「できないこと」を区別してしまっては、いつまで経っても成長できないと稲盛氏は言います。

飛躍的な能力アップは難しくても、勉強すれば現在の能力に磨きをかけることはできる。いかにスキルを向上させることができるかで、ビジネスの明暗が大きく変わってくると言えるでしょう。

「経営の神様」と称される稲盛氏。「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめた時が失敗である。」という名言からは、彼の偉大なチャレンジ精神がうかがえます。

■【有名な実業家その4】本田 宗一郎

経営者としてのみならず、技術者としても世界にその名を轟かせた本田氏。彼の設立した本田技研工業は、今や「世界のホンダ」として飛躍的な成長を遂げました。

その背景には、常に客観的に物事と向き合う真摯な姿勢があったようです。

〇3つの喜びを追求する

本田氏が、社内報でモットーとしていた言葉があります。「作って喜び、売って喜び、買って喜ぶ」。

作って喜ぶのはもちろん技術者であり、売って喜ぶのは販売店や代理店、そして買って喜ぶのは顧客。つまり、3者が同時に喜べる製品やサービスを生み出すという考え方を宣言していました。

これはまさに、ビジネスが長期的に継続するコツだと言えるでしょう。3つのどこか1つでも不満があると、いずれ無理が生じてそのビジネスは長続きしません。

しかし、3者それぞれが喜びや満足を感じられるビジネスは、長く愛され成長し続けます。

〇若さの特権を無駄にしない

彼は、「若いうちこそ苦労が必要」と若い社員に喝を入れていました。

若い人、特に入社して間もないうちは社会経験が浅く、それゆえにとまどってしまうこと、苦労することが多くなります。その苦労を避けずに、むしろ人の嫌がる仕事を率先してしていれば、人間として一回りも二回りも大きく成長できるのです。

また、「どうしても合わない」「自分には向いていない」と思ったら、やり直せるのも若さの特権です。若さは失ってしまったら欲しくても手に入れられない特別なもの。

だからこそその特権を無駄にせず、いろいろな経験をすることが大切、というのが本田氏の考え方です。

〇チャレンジしての失敗を恐れない

本田氏の名言のなかに、「失敗が人間を成長させる」という言葉があります。実際彼は、自分のやってきたことの99%は失敗だったとし、それがあったからこそ1%の成功を得られたと豪語しています。

経営に失敗はつきもので、特に起業当初はさまざまな壁にぶつかるでしょう。そんなときに彼の名言を思い出し、「これを乗り越えることができれば成功に一歩近づける」とモチベーション高く挑んでいくことが大切です。

周囲に無謀だと言われながらも、さまざまな困難を成功という形に変えてきた本田氏。「伸びるときには必ず抵抗がある」「失敗のない人なんて本当に気の毒だ」という彼の名言は、失敗を経験したときの大きな支えになってくれることでしょう。

■【有名な実業家その5】前澤 友作

前澤氏は、日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する、株式会社スタートトゥデイの創業者。

約60億円のプライベートジェットで世界を回ったり、約123億円の絵画を落札したり、そして民間人で世界初となる月旅行を契約したり…。
国内で、いま最もホットな経営者と言っても過言ではありません。

そんな話題に事欠かない彼は、未開拓の分野に貪欲にチャレンジし続けるという強い精神力の持ち主。
「やらなかった後悔はない」という言葉からも、ビジネスへのモチベーションの高さがうかがえます。

〇とにかく「集中」する

彼が重視しているのは、いかに効率的に仕事をこなすかということ。集中力は訓練によって必ず磨けると言い、集中力が持続できたときの達成感を何度も体感することで、より集中力の精度と持続力が高まるそうです。

実際、前澤氏は朝出社してから夜退社するまでの間に、集中力を欠かすことがないのだとか。集中力の妨げになる昼食もカットし、ただひたすらビジネスのことだけを考えて仕事に励んでいるのです。

彼の集中力はまさに達人の域で、その効率性が経営力の高さに繋がっているのでしょう。

〇自分のためだけでなく「社会」や「世界」のためにがんばる

株式会社スタートトゥデイの企業理念は、『世界中をカッコよく、世界中に笑顔を』。

前澤氏は2001年9月11日に起きたNY同時多発テロをきっかけに、「自分は何をしているのか」「少しでも社会や世界のためになることをしたい」と強い志を抱きました。そしてその思いを、自社の企業理念に掲げたのです。

人は目標設定をする際、「お金持ちになりたい」「有名になりたい」など対自分としての目標を掲げる傾向があります。もちろんそれはビジネスを始める良いきっかけではありますが、自分のためにしているといずれ甘さが出てきてしまうでしょう。

前澤氏のように、自分以外のところに目標を掲げること。それが強い精神でチャレンジし続ける秘訣なのかもしれません。

〇強いこだわりを持つ

前澤氏は、とにかくこだわる性格。人と同じものを持つことが嫌いで、例えば車を買いに行く際も「パネルはこう、シートはこの素材、塗装はこんな感じでこのロゴを入れて…」というように、細部にわたって注文を入れるという徹底ぶりです。

実は通販ビジネスをスタートしたときに、このこだわりが功を奏しました。

システムを専門家に依頼して作ってもらったら自分のイメージと違うものができてしまい、「もう自分でやるしかない!」と専門書を買ってきた前澤氏。なんと自力でプログラムを書き、システムを完成させてしまったのです。

このこだわりの精神が、彼の会社をどんどん大きく成長させていきました。成功に妥協は禁物。とことんこだわって努力した向こう側に、成功が見えてくるでしょう。

「人生は一度きり。楽しくやった方がいいでしょう?それができていない最大の原因は本人が「楽しもう」としていないからですよ。」
-前澤氏の生き様を見ていると、心から人生を楽しんでいることが伝わってきます。

もちろんそれは派手なお金の使い方もそうですが、何と言ってもビジネスにおける充実度が非常に高いところに憧れます。2023年、月旅行を達成した彼からは、さらに大きく学ぶことができそうです。

■【有名な実業家その6】三木谷 浩史

三木谷氏は、インターネットサービスを幅広く展開する楽天株式会社の創業者。

31歳という若さで起業し、その3年後には株式上場を果たすという敏腕実業家です。学歴も、一橋大学商学部卒、ハーバード大学経営大学院卒、そしてMBA取得と華々しいですが、その成功の裏には数々の苦労と努力があったようです。

〇仕事を「人生最大の遊び」と考える

実は、小学校時代の成績は5段階評価のうち2や3ばかり、中学校時代はタバコに手を出し不良化…と、かなりの問題児だった三木谷氏。そんな彼を変えたのが、母の教育でした。

それは、成績が悪くても叱らず、良いところを見つけて褒めるという方針。

不得意なことは無理やりさせずに「物事の本質を考える力」を身につける教育を行ったそうです。そしていつしか彼は、自分の頭で考えることの大切さ、イノベーションの面白さに目覚めるようになったと言います。

こうした教育方針が、彼の「仕事=人生最大の遊び」という考えに繋がっているのでしょう。人間は、遊んでいるとき、楽しいときが最も想像力を発揮できるときなのだとか。

そういった考え方でビジネスを捉えれば、辛い仕事への向き合い方が変わってくるはずです。

〇創業時から「大きな目標」を掲げる

ビジネスの規模に関わらず「会社を設立するにあたって大きな目標を掲げることが大切である」と三木谷氏は言います。

どんな起業家も初めは不安で、頑張ればすぐに達成できそうな目標を設定してしまいがち。しかし消極的な目標には、会社の成長を引っ張っていける力はありません。

目標設定のポイントとしては、「世の中にどのような価値を提供できるか」考えること。それは、世界一面白いゲームを作りたい、というような漠然としたものでも構いません。

自分を奮い立たせることができる大きな夢や情熱こそが、ビジネスを成功へと導くコツと言えるでしょう。

〇常識に捉われない自由な発想を実行する

常識にしがみついていては、いずれ滅びてしまうというのが三木谷氏の持論。

常に世の中のトレンドは変化していて、常識は単に多数派の理論にすぎないと彼は豪語しています。新しいこと、他とは違うことを避けてしまっていては、イノベーションは生まれないのです。

大切なのは、勇気を持つこと。いま世の中に必要なことがわかっているなら、自分がその先駆者になって世の中を引っ張っていくぐらいの積極性が求められます。

自由な発想で、自分が信じることを実行していく…。それがナンバーワン・オンリーワンになれる秘訣と言えます。

「仕事は僕にとって、最高のエンターテインメントなんです。」と語る三木谷氏。彼のようなモチベーションで仕事をしていれば、より本気に取り組むことができるかもしれません。

仕事がうまくいかないとき、彼の言葉を思い出せば自然とやる気が湧いてくるはずです。

■【有名な実業家その7】ヒロミ

10年もの間テレビから姿を消していましたが、再ブレイクを果たし、いまや彼を見ない日はないというほど活躍中のヒロミさん。テレビの仕事がない間も、経営者・実業家として年収3億円を稼いでいたそうです。

現在はトレーニングジム、岩盤浴スパ、タレント事務所、リフォーム工務店と4つの事業を展開しています。そんな凄腕の経営者である彼は、どのような考え方でビジネスを行っているのでしょうか?

〇好きなことをして生きる

日大中退後、日産自動車の販売会社でセールスマンをしていたヒロミさん。巧みな話術で営業成績はかなり好調だったようですが、その頃に自動車の事故で大怪我をし、一時は生死をさまよいます。

この経験が、彼の人生に大きな改革をもたらしました。「いつ死ぬかわからない。好きなことをしよう。」と。
そして以前から憧れていた芸能界に飛び込んだと言います。

その後も、自分が夢中になったトライアスロンに関係するビジネスをと考えてトレーニングジムを運営したり、趣味のDIYやリフォームを本格的に事業として行ったり。ヒロミさんの生き様からは、「好きなことを本気で楽しむ」こと、そしてそれをビジネスで全うすることが成功のカギであると実感させられます。

〇経営がうまくいったら従業員のおかげ

経営者=責任者であることは誰もが認識していることですが、「経営がうまくいくかどうかは自分次第」と勘違いしている人がいるかもしれません。しかしヒロミさんは、経営がうまくいったら従業員のおかげ、逆にうまくいかなかったら自分の責任、と豪語します。

もちろん仕事に対して厳しい面もあるようですが、それは従業員の成長を願っての叱咤激励。謙虚な意識も持ちながら周囲と接していて、周囲からの信頼は非常に厚い様子が見て取れます。

そういったブレない信頼関係を築くことも、経営のポイントと言えるでしょう。

〇プロ意識を持つ

常にプロ意識を持って仕事に臨むことが大切、というのがヒロミさんのポリシー。例えば1日8時間働くのであれば、「8時間働いていくらもらえるか」ではなく「8時間で何を達成できたか」と考える頭でいることが必要だそうです。

壁を塗ることひとつでも、いくら周りが「キレイ」と言っても、キレイかどうか、完成かどうかを判断するのは自分自身。そこで「これでいいか」と終わらせるのか、それとも「もっとキレイにできたはず」と塗り直すのか、そこはプロ意識があるかどうかで決まります。

意識を高く持ってビジネスに取り組むことで、会社としてのクオリティが高まることは間違いありません。いかに真剣にチャレンジし続けられるか、そこで明暗が分かれるのです。

ヒロミさんを見ていると、一生懸命ビジネスと向き合い、それを楽しみながら遂行している姿が光っています。その姿勢は周りにも良い影響を与えていて、まさに経営者はこうあるべき、という理想の形を学ぶことができるでしょう。

■【有名な実業家その8】堀江 貴文

「ホリエモン」の愛称で知られる堀江氏は、若かりし頃は凄腕起業家として活躍していたものの、ライブドアでの証券取引法違反容疑により逮捕。
彼の方針や考え方には賛否両論ありますが、いまだに起業を目指す人たちから絶大な支持を得ているのは確かです。

現在彼はファウンダーとして起業家への投資というビジネスを行いながら、自身のSNSなどでQ&Aやアドバイスを展開。
彼のずば抜けたチャレンジ精神と優れた行動力は、起業を志す人に大きな影響を与えています。

〇睡眠時間以外のすべてをビジネスに費やす

堀江氏は、睡眠時間以外のほとんどを仕事に費やしていたと言います。

食事も外食はしないで宅配で済ませ、友人からの飲みの誘いも断り、お風呂にも入らず会社で寝泊まりしていたのだとか。
ここまで来るとちょっと究極な感じはありますが、それほどビジネスに意識を集中させていたということです。

「それなら睡眠時間も減らそう」と思う人がいるかもしれませんが、堀江氏曰くそれはかえって逆効果とのこと。
睡眠の質は仕事の質に大きく影響するからです。

寝不足だと作業効率が下がって良い仕事ができないため、睡眠時間はしっかり確保することがポイントです。

〇やらずに成功する人はいない

行動することがすべて、という点も堀江氏のモットー。

ビジネスアイデアを思いつく人はたくさんいますが、それを行動に起こす人はほんの一握りです。そして「行動できた人こそが成功する人である」というのが彼の考え方であり、実践してきた生き方でもあります。

失敗するのが怖くて行動できない、という人もいますが、失敗を回避して成功する人は1人もいません。逆に失敗という貴重な経験が多いほど、成功まで近道できるのです。

その証拠に、堀江氏はさまざまな失敗を犯しましたが、見事立ち直って新しい道を見つけました。「失敗しても命まで失うことはない」という彼の言葉には、常に前を向いて生きていこうという強い決心が表れています。

〇「当たり前」を疑う

彼はこんなことを明言しています。「朝ご飯に納豆。これを疑うところから、ビジネスチャンスが生まれる。」と。

つまり、普段当たり前だと思っていることに注目すると、斬新な起業アイデアが見えてくるということです。

何気なく「こんなのあったら便利」と思いつくようなアイデアは、すでに他の人も思いついています。そうではなく、他の人が考えそうにないようなところに注目すると、大きなビジネスチャンスを手にできるかもしれません。

堀江氏から学ぶことは、とにかく行動する、その先に成功があるということ。アイデアがあるのになかなか一歩を踏み出せずにいる人は、ぜひ彼のポジティブな考え方を取り入れることをおすすめします。

■【有名な実業家その9】森川 亮

LINE、そして現在は女性向け動画メディア「C CHANNEL」と数々のヒットを手掛ける森川氏。
徹底的にユーザー目線でシンプルを追求するというイノベーション精神は、先にご紹介したスティーブ・ジョブズに通じるところがあります。

〇ビジネスは戦いではない

「ビジネスでの成功」というと、競合に打ち勝つイメージを抱いている人もいるでしょう。

しかし、森川氏の考え方によるとビジネスは戦いではありません。もちろん現状では戦いを避けることはできませんが、本質はそこではないのです。

シンプルにユーザーのことだけを考え、どうしたらユーザーのニーズに応えられるか、ユーザーを満足させられるかを追求することが重要と彼は言います。それこそがビジネスの本質であり、そこに集中することで結果は自然と付いてくるのです。

〇本当に好きでなければ「いい仕事」はできない

ヒットを生み出す人たちには、ある共通点があるそうです。それは、「好きなことだけやって生きている」という点。

周囲がどう言おうが、自分の好きなこと、面白いと思うことをとことん追求している。それが「いい仕事」に繋がっているのでしょう。

森川氏はこれまでにさまざまな分野で事業経験を積んできましたが、どの仕事にも100%やりがいを感じていたそうです。そして新しいことが好きな彼は、次々と新境地の開拓に成功を遂げました。

好きなことを仕事にすること、それが成功への第一歩かもしれません。

〇成功は捨て続ける

森川氏はLINEという便利なコミュニケーションツールを確立させ、ノリにノッている時期にLINEを退社し新たな会社を設立しました。それはなぜかというと、成功を捨てない限り、自分を成長させ続けることはできないと判断したからです。

成功してたくさんのお金が入ってきて、名誉が得られれば、今度はその成功にしがみついて安定を求めてしまうでしょう。しかし、彼のようにあえて成功を捨てる道を選ぶことで、経営者として、人間として大きな成長を臨むことができるのです。

森川氏はビジネスの本質をしっかりと見据え、自分の感性を信じて走り続けています。「徹底的なユーザーファースト」という森川氏の考え方は、経営に携わる人すべてが持つべき大切な要素と言えるでしょう。

■【有名な実業家その10】佐野 陽光

佐野氏は、月間ユーザー数5,000万人超えという大人気のレシピサイト「COOKPAD」の創業者。それまで料理のレシピサイトは数多く存在していましたが、どれも料理研究家や専門家監修のレシピを閲覧できるというシンプルなものばかりでした。

しかし、「COOKPAD」は誰でも自分の好案したレシピを投稿できたり、他の人のレシピで作った際の「つくれぽ」を公開できたりとオリジナル要素が満載。このレシピサイト革命ともいえる偉業を、当時25歳だった佐野氏がアパートの一室でひとりで生み出したというのですから、驚きです。

〇ユーザーに甘えない


「たくさんのことをユーザーに求めるべきではない」というのが彼の考え方。

例えばサービスの開発者側から見ると、サイトのトップ画面にできるだけ多くの機能を盛り込んだほうが使い勝手がいいのでは…と思ってしまいがちです。しかし実際、ユーザーは一度にそんなにたくさんのことを認識できません。

シンプルにわかりやすいほうが、ユーザーからの支持を得やすいということ。サービスの送り手は決してユーザーに甘えず、一歩一歩ユーザーとの距離を縮めていくことが大切なのです。

〇ユーザーを正しく理解する

佐野氏は、ユーザーを正しく理解することに時間と労力をつぎ込みました。ユーザーの欲していることを推測だけで判断しているようでは、ヒットを生み出すことはできないと考えたためです。

クックパッドがまだ軌道に乗っていなかった頃、ユーザーのアクセスログを徹底的に研究し、ユーザーがどんな足取りでサイト内を動いているのかを調べ上げました。その結果、ユーザーの真の要望が自然と見えてきたと言います。

たくさんの相手に自分の商品やサービスを利用してもらいたいなら、まずは相手を知ること。時間も労力もかかりますが、努力した分成果は付いてくるはずです。

〇失敗は、実はたいしたことはない

彼はこれまでにさまざまな苦境を乗り越えてきましたが、一度も失敗を恐れたことはないのだとか。

それは、少年時代に父親の転勤によって長期の海外生活を経験し、不自由で不規則な暮らしのなかで「日本の豊かさ」を大いに実感したこと、そして日本人に生まれた幸運を活かさない手はないと大きく決意したからだと言います。

彼ならではのアドバイスが、「失敗して最悪の状況になることをシミュレーションしてみる」こと。すると、実はたいしたことはない点に気づくでしょう。

むしろ、失敗を恐れてチャレンジしないほうがリスクがあると考え、積極的に行動することが大切です。

大学卒業後、就職せずに起業へと踏み切った佐野氏。クックパッド設立時には「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」という企業理念を掲げ、経営に、事業運営に、組織にとこの考え方を反映させ続けています。

彼のように、ブレない経営姿勢を持つことが経営者にとって必要不可欠であると言えるでしょう。

■【有名な実業家その11】元谷 芙美子

自らが広告塔となり、アパホテルを国内最大級の客室数を誇るホテル&リゾートへと進化させた元谷社長。個性的なキャラクターが印象的ですが、実は彼女の経営力は並外れていると注目されています。

70歳を超えても現役で走り続ける彼女が、ビジネスにおいて大切にしているものは何なのでしょうか。

〇ビジネスはスピードが命

現代のようなネット時代では、スピードこそが価値を生むと彼女は考えます。

いったん立ち止まって後れを取ってしまうことは、ビジネスにとって大きな命取りに。せっかくのビジネスチャンスを逃すことがないように、「タイム・イズ・ライフ(時は命なり)」という意識を持って仕事に取り組んでいるそうです。

そんな彼女の休みはゼロ。休むことでスピードを失ってしまうためです。

しかし、彼女にとって仕事は遊びと同じもの。「やらなければならないこと」ではなく「やりたいこと」や「楽しみなこと」だからこそ、長期間好きで続けていられるのでしょう。

〇身近な人のためにお金を使う

元谷社長は、家族や社員のためにお金を使うことを心がけているのだとか。周囲が楽しんでいる様子を見ると、「もっともっとがんばって、またお金を生み出したい」と今後への活力になると言います。

もちろん自分ががんばって稼いだお金ですから、自分のために使うのも良いでしょう。しかし、自分だけが潤っていても、得られるメリットはごく小さなもの。

身近な人のためにお金を使うほうが大きな達成感を得られたり、ビジネスに有利な関係性を築けたりとたくさんの利点があるのです。

〇不必要なものは極力なくす

アパホテルは、お得なポイントシステム、共用設備の充実、リーズナブルな価格設定など魅力的なサービスを展開しています。しかしその一方で、客室は極力シンプルにするなど不必要なものは排除するというスタイル。

この手法はコストダウンできるメリットがあるのと同時に、現代のユーザーのニーズに応えることができます。「シンプル イズ ベスト」という方針は、ビジネスのみならずさまざまなシーンで参考にしたい考え方です。

元谷氏が素顔をオープンにしているのは、「積極的に顔を出すことで、ユーザーに安心してホテルを利用してもらうことが目的」だと言います。時間が許す限り、ホテルを訪問してユーザーに挨拶する…その謙虚な姿勢は、すべての経営者が目指すべき姿ではないでしょうか?

■【有名な実業家その12】柳井 正

カジュアルなファストファッション事業「ユニクロ」や「GU」をメインで展開する、ファーストリテイリングの代表取締役社長兼CEOである柳井氏。2006年の世界長者番付では、推定およそ4,200億円という資産で78位に輝いた、正真正銘の成功者です。

山口県の小さな村で生まれた彼が、のちに世界を大きく動かす存在へと成長を遂げ、今もなお世界戦略を描いています。そんな彼にも、これぞ成功への秘訣と言えるモットーがありました。

〇親の言う通りにしない

柳井氏自身が身をもって導き出した結論は、「親の言う通りにしていては成功しない」ということ。

親は子どもの行動を干渉したがり、「こうした方がいい」「こうするべき」と口を挟むもの。ついその言葉を鵜呑みにして従ってしまいそうになりますが、それでは未来で生き残ることはできないと彼は言います。

親の敷いたレールの上を行くのではなく、自分の道は自分で決め、むしろ反対の道を突き進むくらいの自信を持つこと。実際彼は家業を継いだ際に、一切親の言うことに耳を貸さず、自分の感性だけを信じてビジネスに取り組んだそうです。

〇変化を自分で作っていく

成功するためには、時代を追いかけるのではなく、変化を起こして自分が時代を引っ張っていくという強い気持ちが必要。

彼はユニクロの知名度がゼロの広島県に店舗をオープンする際、「一発で有名になれる秘策」を練りました。そして、「朝6時半に開店」という従来のショップでは考えられないことを実践します。

すると登校前に学生に注目され、開店と同時にたくさんの人が押し寄せるほど人気を集めたのです。誰もやらないことをあえてやる、そういった変化を自分で作っていく経営精神は、ヒットの秘訣と言えるでしょう。

〇まずは全部自分でやってみる

経営者として一人前になるために、すべての仕事を自分でやってみることはとても大切なのだとか。

もちろん最初はうまくいかないことばかりで、時間も労力もかかります。しかし、そこで諦めてはいけません。

何度も懲りずに挑戦して、また失敗して…それを繰り返していくうちに、経営者として成長することができるのです。柳井氏も家業をすべて任されて、そのときの経験がユニクロ開発に活かされているのでしょう。

彼のモットーは、自分の感覚を信じること。家業という歴史あるビジネスを受け継いだ際、親の方針は一切引き継がずにすべて自分の思う通りに改革したその潔さが、のちの大きな成功に繋がったのではないでしょうか?

■【有名な実業家その13】アンドリュー・カーネギー

スコットランドの小さな町にある、貧しい家に生まれたカーネギー氏。のちに世界最高レベルの大富豪となり、いつしか「鉄鋼王」と呼ばれるようになりました。

貧困からの大逆転はどのような考え方のもとで達成されたのかは、彼の残した名言が物語っています。

〇チャンスに出会わない人間はいない

「チャンスに出会わない人間は一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである」-これは、彼が自らの人生で身をもって経験しています。どんなに不便な状況にあっても、簿記の勉強を欠かさず続けたことで、投資や株についての知識が高まり、チャンスを逃さずにつかみ取ることができたのです。

ただチャンスを待っていても、そのチャンスを活かすことができないばかりか、チャンスが来たことすら気づけない可能性があります。しかし、努力すればするほど敏感にチャンスに反応できる。

成功するには、いかにチャンスを活かせられるかがポイントと言えます。

〇やるべきことと、それ以上のことを行う

経営では、時間がいくらあっても足りないほどやるべきことが多くあります。

時には時間が足りないことを言い訳にして、目の前の仕事だけを片付けてしまうことがあるかもしれません。しかし、それでは成長できないと彼は言います。

やるべきことは最低限行い、時間がない中でもそれ以上のことを行える人間が成功者になれる。つまり、自分で自分のリミットを決めてはいけないということです。

〇現状に満足しない

人は潤いを感じると、満足感を得て守りに入ってしまいがち。しかし、カーネギー氏は「現状に不満を持つことが成功の秘訣」と言います。

もしも彼が貧困の環境に不満を持たず、「このままでいいか」と考えていたら、きっと成功はなかったでしょう。

彼は事業の成功で得た資金を使って「カーネギー財団」を設立し、世界平和や教育、科学など多方面に寄付を行ったことでも有名です。

苦境を無駄にせず、それを志に変えて奮闘する。その姿勢は経営者に求められる強さであると言えます。

■【有名な実業家その14】ビル・ゲイツ

ゲイツ氏は、今やなくてはならないパソコンのOS「Windows」を開発した、マイクロソフト社の創業者。裕福な家庭に生まれ、充実した教育環境のなかハーバード大学進学…と華やかな人生を歩んできた彼は、経営面でも華々しく成功を遂げました。

果たして、どのような精神で経営と向き合ってきたのでしょうか?

〇消費者が求めるものが最優先

モノやサービスを作るとき、多くの人は「自分たちは何を提供できるか」と主観的に考えてしまいがちです。しかしそうではなく、彼は常に「消費者が求めるものを最優先」で考え、それを形にしてきました。

「ウィンドウズにどんな機能がついているべきかを決めるのは誰か。それはウィンドウズを買ってくれる消費者だ」という彼の言葉があります。消費者が本当に欲しているものは何かを追求することで、売れるポイントが見えてくる。

だからこそ、ウィンドウズは世界で愛用されるすばらしいプロダクトに成長できたのでしょう。

〇明確なビジョンを掲げる

ゲイツ氏は、マイクロソフト社設立当初から「すべての机と、すべての家庭にコンピュータを」という理念を掲げていました。

その当時はパソコンがほとんど普及しておらず、その目標は無謀とも言えるものだったようです。しかし、彼は結果的にそのビジョンを達成することになるのです。

大きく明確な目標を抱いている人に、成功者が多いのは事実。大きな結果を出したいと考えているなら、まずは自分が将来成し遂げたい明確なビジョンを考えることから始めるとよいでしょう。

〇人と比較をしない

人は他人と自分を比べてしまう生き物です。しかし、経営を行っていく上でこれは不必要なことで、むしろ自尊心を傷つけるだけだと彼は言います。

大切なのは、他の人がどうこうではなく「自分は何ができるのか」ということ。自分が掲げた目標に向かって着実に努力を重ねることで、経験値が上がって自信が高まり、経営者として成長できるのです。

ゲイツ氏は知能の高さもさることながら、「先を見る洞察力」がずば抜けて優れていました。

常に時代の先にあるニーズを探索し、それを具現化していく。そういったセンスも経営には欠かすことができないスキルと言えるでしょう。

■【有名な実業家その15】ウォルト・ディズニー

ウォルト・ディズニーは、全世界で愛されるミッキー・マウスの生みの親であり、究極のエンターテインメントともいえるディズニーランドの創業者です。第一次世界大戦時は陸軍入隊、その後アニメーターとして活躍ののちにディズニーランド創業…とさまざまな経験を持つ彼は、その経営方針もオリジナリティに溢れたものでした。

〇新しいことをやる

彼は、「人々にこれまでになかった楽しみをもたらす」ことを人生のモットーにしていました。

これは、人を楽しませることが大好きな彼ならではの理念です。実際、遊園地といえばアトラクションとフードコートというのが従来の形でしたが、ディズニーは映画の世界観を取り入れ、そのストーリーを楽しめるという斬新なスタイルを発案。

残念ながらカリフォルニア州のディズニーランドを着手しつつも病気で亡くなり、完成を見ることはできませんでした。しかし、その経営力の高さは確実に全世界へ大きな影響を与えたはずです。

〇当たって砕けろ

成功の秘訣はただひとつ、とにかく行動する、当たって砕けることだと彼は明言しています。「思いついたら即実行」がポリシーだったようで、ディズニーランド建設も発案してすぐに実行し始めたのだとか。

行動にこそ意味がある―そう頭ではわかっていても、なかなか実行に移せない人はたくさんいるでしょう。しかし、考えているだけでは成功をつかみ取ることはできません。

ウォルト・ディズニーのようにひたすら行動することが、成功をつかむチャンスになるのです。

〇夢は永遠のもの

彼が残した言葉に、こんなものがあります。「笑いは時代を超え、想像力は年を取らない。そして、夢は永遠のものだ」。

自らがエンターテイナーである彼は、世の中の不変的なニーズは笑いや想像力、夢であると早々から見出していました。それがディズニーランドというアイデアに繋がったわけですが、これはどんなビジネスにも通用する考え方と言えます。

つまり、人に笑いや想像力、そして夢を与えられるビジネスはいつの時代も必要とされ、長続きするということ。もしも事業の方向性を見失ってしまったら、このポイントを追求してみるといいかもしれません。

大人も子どもも夢中にさせる、そんな唯一無二のビジネスを作り上げたウォルト・ディズニー。失敗や後悔を恐れず、とにかく行動に移すという彼のポジティブな生き方が事業の大きな発展に繋がったのではないでしょうか?

■成功している実業家はビジネスをどう考えている?考え方の共通点をチェック!


これまで敏腕実業家15人の考え方をご紹介してきましたが、時代や事業の分野は違っても、共通の考え方があることがわかったと思います。では、成功者が特に重視しているポイントをおさらいしておきましょう。今後、起業したい方は要チェックです。

【成功者の考え方その1】未開拓の新しいことに挑戦する

成功者たちは皆、誰もやらないようなことにあえて挑戦しています。すでに存在しているビジネスを新しく始めても、インパクトがないため飛躍的な成長は難しいでしょう。

しかし、未開拓のビジネスであれば、自分がその道の第一人者となれる可能性があるのです。

【成功者の考え方その2】失敗を恐れない


成功者たちが口を揃えて豪語するのは、「失敗こそが成功の秘訣である」ということ。失敗しなければ学べないことがたくさんあり、それを積み重ねることで自然と成長することができます。

【成功者の考え方その3】仕事をとことん楽しむ


成功者たちを見ていると、誰もが楽しそうに仕事をしています。つまり、仕事が義務ではなく人生最大の楽しみなのです。

好きなことであれば、どんなに時間と労力をかけても苦にはなりません。そしてその努力の先に成功があり、いかに楽しく仕事に取り組めるかで企業の将来性は決まると言っても過言ではないでしょう。


今となっては誰もが憧れる有名実業家であっても、成功を手に入れるまでに数々の苦労を乗り越えてきました。だからこそ彼らの考え方をぜひとも取り入れて、事業に活かしていきましょう。

成功者の考えを真似すれば、あなたのビジネスの成功率もぐっと高まるはずです。

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