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ハッピー過ぎた神戸の2日間

おすおす。げんとぉ〜です。

6月中旬、ドキュメンタリー映画の取材で人生3度目くらいの神戸へ行きました。
既に住んでませんが何かと関わりがある三茶のインド「モテアマス三軒茶屋」の一行で、「はっぴーの家ろっけん」へお邪魔しました。
ろっけんは多世代介護付きシェアハウスと言われています。

コミュニティームービーもあるようです。

1日目

神戸の新長田駅から歩くこと数分、ビックハートがお出迎え。

かわいい

ビックハートからさらにしばらく歩くとろっけんに到着しました。

看板などはないので初見の人は「何ここ?」って感じになります。
駐車場のスペースには喫煙スペースがあり、その周りはソファや椅子があって子供たちが集まって遊んでました。

ろっけんのスタッフ「きのぴー」とは、1年半前くらいに東京で知り合ってたのできのぴーに案内されてろっけんにお邪魔しました。

見知らぬ人がいても皆んな平然としてます

どうやら今から朗読会をするようで、好きな詩や歌詞をスタッフの方?がマイク持って読み聞かせをしたり、中にはオペラをアカペラで歌う人もいました。

するとどこからともなく子豚が現れて徘徊しだしました。ご老人方はやっぱ平然としてます。

後に知ったが、奥の方にケージがあった

正直お年寄りの方々と接する機会はあんまりないので、最初はあたふたすることもありました。助けた方がいいのかな〜とか思う場面もありましたが、最終的には自然体で普通に接する方がお互いに楽しめました。

偶然前を通りかかった外国人観光客も朗読会の中混じってきました。

はっぴー代表の首藤さんが「目があったから」中に引き込んだという

とりあえず混ぜるのが好きで、それを自然と受け止める(もはやそんな自覚もないかもしれないが)場所です。
朗読会とはいえ静かに聞くとは程遠い、色んな人が途中で混じって喋ってガヤガヤしてました。
インドみたいですね。

あれやこれやしてると今回のドキュメンタリーの監督さん達が到着したので、はっぴーで働いで6年?のきのぴーにはっぴーを詳しく案内してもらいました。

はっぴーの家は「シェアハウス」であり、個室一つ一つに「訪問介護」をしていると言うことになるらしいです。

はっぴーについて色々か書き出すとキリがないので、ざっくり記憶に残ってることだけ言っておくと、入居者さんが死ぬ前(もしくは死後でも)やりたいことを本気で実現させたり、やったことない事もやらせてみたりする所ですかね。

なんでも「やってみよう」で周りが後押ししてやってみる場所ってことですね。

きのぴーから色々聞いてると、はっぴーで死ねたらハッピーやろなーとホンマに思いました。

次ははっぴーが運営してるクライミングジムへ場所を移しました。

ヤクザ映画に出てくるような廃墟の5Fにあります

はっぴーはシェアハウスだけじゃなくて空き家再生とか実は色々やってます。

ソフトクリームがポイント

このクライミングジムの内装工事とかは、はっぴーの障害者やご老人方も一緒になってやったようです。仕事を作ってるの凄すぎます。

84歳のこーぞーさん

はっぴーに住んでるこーぞーさんはお酒大好きだがお金がないので、ビールを注ぐ係をしてお酒代を得てるようです。84歳でも働けるのは素敵な事ですね。

夜も遅くなってきたので、はっぴーのリビングでしっかり取材するために帰宅。

ちなみにこの日のこーぞーさんは飲みすぎてフラフラになり、首藤さんとタクシーではっぴーまで帰ってました。

メインのドキュメンタリー映画の取材

面白い話をいっぱいしていたので、ここはドキュメンタリー映画でのお楽しみということにしましょう。
(ぶっちゃけカメラ回ってない時の方がもっと面白い話たくさんしてましたw)

とにかく「ろっけん」と「モテアマス」は思想がそっくりでした。どちらもごちゃ混ぜにしたがるし、長は場を乱すこと好んでるし、そういった動きを面白がる人が増えてコミニティに人格をもたらしたのかもしれませんね。

話変わりますが、実は僕次の日はある人物から勧められて「バイソン」という村に1人で行こうとしていました。

「バイソン」は西村組というヤバい集団が改修した空き家群が村っぽくなった場所で、こちらもはっぴー同様神戸あり、僕からは簡単には説明できない場所です。

「せっかく神戸おるしバイソン行きたんですよね〜」

とか喋ってると、はっぴー代表の首藤さんが

「明日やったらバスで行けるで。一緒に来る?」

何か明日は大イベントがあるというのは聞いてたが、一体何のことだかわからんまま「とりあえず行きます〜」と返事した。

「明日9:15にここ出発な〜」

とだけ伝えられてその日は就寝。

2日目

はっぴーの朝は早いです。朝7時ごろになるも続々と住民が起きてきます。スタッフも朝ごはんの準備を始めます。

我々ははっぴーすぐ横の喫茶店に行き、モーニングを食べました。

まさかのモーニングでビールセットありました

せっかくなので注文してみました。
朝の8時から大瓶セットでビールを注入。

監督の石原さんは飲めないので僕が2杯

戻って支度してると首藤さんも起きてきて、今回のツアー用バスを手配してくれた旅行会社さんと一緒に三ノ宮へ。

よくわからんまま三ノ宮からバスに乗りました。

パンパンです

最初は20人くらいを想定していたようですが、どうせ増えるだろうということで事前に大型のバスに変更してたようです。

バスの中はほぼ知らない人しかいません。なので勇気を出して色々と話してると、どうやらこのバスツアーが「大家の学校」というスクールが主催していることがわかりました。

昨日クライミングジムで偶然いたダンサー2人と僕だけ全く関係ない人で、他は大家の学校の受講生です。意味がわかりませんね。

その頃はっぴーでは集合写真を撮って一行は帰路でした

大家の学校の講師としてはっぴーの首藤さんが講座をやるということで、それの一環としてのバスツアーであるとことを理解しました。

そうこうしてるとバイソンにつきました。

「バイソンに行ってみて!」と言われてなければ、恐らくこうはなっていなかったと思います。

バイソンの入口

車も通れない所で空き家を再生しまくって改装しまくったようです。

看板
入口付近にマップもあり
フォットスポット

バイソンは色々なエリアがあるのですが、その中のシェアハウスも見学してみました。

キッチンくそかっこいい

全体的にすごくアートっぽい雰囲気があり、建物や空間一つ一つが変化し続ける作品のようで、それがぎゅっと集合した村という印象です。

ペイントしてる人がいっぱいいた
写真展みたいなのやってました
個性的なトイレマーク



いろんなエリアがあるのですが紹介しきれないので、詳しく知りたい人は調べてみてください。

40人くらいで移動するツアーなのであんまり長いこと滞在はできませんでした。

ちょうどバイソンを紹介してくれた人のお友達とも会えたので、ここらで一旦移動することに。
次は何らかのコネでバイソン泊まろうと思います。もっとじっくり滞在したかった。。。

ちなみにバイソンも日々たくさんの人から「見に行きたい!いつ行けばいい?!」という連絡が来るらしいので、行く時はとりあえずお出迎えがあるとか思わず行ってみましょう。バイソンに誰か友達がいると一番いいですね。


バスツアーも詰め込みで色々な場所を回ったので、一番印象深かったところだけ紹介します。

壁が無い物件(スペース)の活用を相談されたはっぴーがリノベした空間。

壁がないので「ノーウォール」
トイレもノーウォール

リノベ前は廃墟でしたが「壁がない」というデメリットを活用して、開放的でチルい空間に大変身。

壁がないので家賃は格安でした。

かっこいいロボット発見

日が暮れるころ、ツアー集団ははっぴーに戻り、トークイベントと懇親会が始まりました。

みんなに「校長」と呼ばれていた青木さんとトークするというイベントがあるようでした。

まじで直前のツアー中にたわいもない会話をしてましたが、めっちゃすごい人でした。
最近本を出版したということで全国を回っているようです。

しかしはっぴーはスケジュール通りには動きません。この日、青木さんが昔やってたシェアハウスの住民の結婚記念日ということでケーキがこっそり用意されており、結婚記念祝いの「ついでに」出版トークイベントをやってるような、そんな感じでした。

好きな写真

色々と予定が予想ぞおりに崩れていき(もはや崩された?)首藤さんと青木さんの対談はほぼ無くなり、周りのおじいちゃんおばあちゃんを交えてのトークパーティーになり、急に懇親会が始まって乾杯しました。

結局この日も一番最後までちゃっかり参加してました。全く違う界隈の人と話しまくり、奇跡的な出会いも多々ありました。

運が良すぎました。

濃密な2日間をありがとうございました。

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