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若かりし日のインドの旅路 デリー〜プシュカル〜マナリ〜スピティ〜パールヴァティバレー編



■2004年09月06日

いよいよ明日出発
9時に出発します。
飛行機は15:25成田発 日本時間の午前2時頃デリーのインディラガーンディー空港着で、
その日の宿とかは現地で探そうと思っています。

…えーっと。台風?飛行機飛べるのかしら…

■2004年09月07日

出発
不安と興奮がいりまじったような、妙な気分だ。
いままで話で聞いたことや、想像の上で(on the 想像)しか存在しなかった場所に、これから自分の足で立ちにいくというのが信じられない。
そこにはなにがあるのだろう…?

では行ってきます。

■2004年9月7日
着陸間際のデリーの夜景は
まるで宇宙の中にいるかのようだった

お店などについている照明が電球ばかりだからだろうか?

ついに空港に着いた。
インディラガーンディー空港はタブラソロのBGMがボリューム控えめにかかっており、なかなか感じのよいところだった。
だが一歩空港を出た瞬間インド人まみれ。
インド人が地面で寝ている。犬も寝ている。
クラクションが絶え間なく鳴り、ポリスが拡声器でなにかをがなりたて、インド人が必死に客引きをやっている声がする。
とにかくバスにのってコンノートプレイスに行くことにした。
偶然だと思うが、同じ便に乗ってきた日本人が5人も同じバスに集まった。

バスでのドライブは、インドの風が存分に感じられて気分がどんどん高まっていくのがわかった。
とりあえず牛糞の匂いがする。

コンノートプレイスに到着して、日本人5人はバラバラに行動することになる。二人はバスにそのまま乗ってどこかへ行き、別の二人はオートリクシャーに乗ってメインバザールを目指した。
俺はというと、
「メインバザール?オートリクシャーなら60ルピーだけど俺がこいだら20ルピーでメインバザールに行くよ!」
と熱心な人力車の若者がいたので、絶対あやしい&楽しそうだと思ったので乗せられてみた。

するとものの5分もこがないうちに超暗がりの道に入り込み始めた。
「ちょっと?メインバザールってずいぶん暗いな!」とちょっと疑ってるぞアピールをしたところ案の定
「ノープロブレム」
まぁいいか。
とりあえずなんとかなるだろと思い、
そのまま乗せられているとホテル街のようなところについた。
「ここがメインバザール?ほんとに?(笑)」
と問い詰めてみると
「ここがメインバザールだ」
俺はハナから信じていないので、
その辺を歩いているインド人に
「ここはメインバザールか?」
と聞いてみたところそうだという。
どうやら本当らしい。
「疑ってごめんよ・・・」と握手をしてお金を払う。
そしてそいつにお勧めされた宿に入ってみる。
一泊250ルピーらしい。念のため「ここはメインバザールか?」と聞くと
「そうだ、ここがメインバザールだ」との答え。やっほー。
部屋を見せてもらうとそこそこきれいで、
シャワーもついてるし(漏電してるけど)
シーツも白い(ゴキのフンがたくさんシミつくってるけど)しディスカバリーチャンネルも見れる。
なかなかいいほうなのではなかろうか。

部屋に荷物を置き、マスターに「ちょっと散歩いってくる」と告げ外に出る。
深夜の2時だからか、店はまるでなくインド人がこれでもかと道で眠り、牛がなにかを食べている。(レンガを食っているのをみた。)
とにかく野良犬が怖い。徒党を組んで走り回り、あちこちで縄張り争いを繰り広げている。まるでチンピラのようだった。

しかしメインバザールはしょぼいなーと思ってホテルに帰ってくると、マスターが2階のテラスでタバコを吸いながら
「メインバザールに行きたいのか?ならこの道をまっすぐ行って突き当たったら曲がればすぐメインバザールだよ」
とか言い出すので笑うしかなかった。
シャワーを浴びて眠った

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