がんゲノム診療医

遺伝子パネル検査を用いた先進医療・免疫チェックポイント阻害薬の有害事象のマルチオミック…

がんゲノム診療医

遺伝子パネル検査を用いた先進医療・免疫チェックポイント阻害薬の有害事象のマルチオミックス研究を運営中。呼吸器専門医。がん薬物療法専門医の試験勉強中。

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Polygenic architectureによる薬剤性肝障害発症予測(2020 Nature Med. https://doi.org/10.1038/s41591-020-1023-0)

 種々の薬剤で稀に問題となる「薬剤性肝障害」をゲノムワイド関連解析(すなわち、ゲノム的な体質)により予測する研究。corresponding authorの武部先生は若くしてIPS研究の第一人者でありすでに教授、10年前からNatureをはじめとするトップジャーナルに研究発表し続け、アメリカのラボと往復生活。草野球とダルビッシュくらいの自分との差を感じる痛みに耐えながらなんとか理解しようとしましたが難しい。。抗がん剤は検証されていませんが、今後拡げていくのでしょう。 概

    • PD-L1の不均一性は腫瘍内にも転移巣間にも存在する

      https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31320000/ Alexander Haragan et al. Lung Cancer. 2019 Aug. ・107例の肺がん切除検体をSP263で染色し、腫瘍内・腫瘍間の不均一性を評価した。 ・腫瘍内および腫瘍間(原発-転移巣)では半数程度で発現に不均一性があった。 ・N1-N2領域のリンパ節間では不均一性は17%であった。 ・不均一性は排除できないが、広く検査することでより正しい結果が得られる

    Polygenic architectureによる薬剤性肝障害発症予測(2020 Nature Med. https://doi.org/10.1038/s41591-020-1023-0)