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CL横浜64位 レジギガスの解説と大会への取り組み方のお話

*はじめに
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お久しぶりです、ほそや(@genmuPCG)です。

この度CL横浜に出場し、二日間を通して10勝4敗で、運良く64位に滑り込みました。
「すごい!」と思われる方も「大したことないだろ」と思われる方もそれぞれいらっしゃると思います。
個人的には全く満足いかない結果ではありますが、取り組んだ時間や今までのブランクなどからすると、それなりに上出来だったのかなと思っています。

今回の記事では、「自分がCL横浜に向けてどのような取り組みをしたのか」という点をメインに話していこうと思います。
その過程で、レジギガスデッキの自分なりの解釈とデッキリストの解説をかる〜くしようかなと考えています。

取り組み方の話といえばYuaさんの記事があると思いますが、この記事では「1人の時間でどのような取り組み方をするのか」という点がメインになります。
Yuaさんの記事出た後に書くのハードル高すぎる..

それでは、以下本文となります。

CL横浜に当選するまで

2022シーズンまでの状況

自分自身、ポケモンカードをプレイし始めてからもう少しで10年とかになります。
ですが2019年の世界大会が終わってからは身を引き、1年くらいは全くカードをプレイしていませんでした。
2021年のシーズンからはシティリーグには出るくらいの頻度ではプレイしていましたが、競技シーンで上位を狙っていた訳でもなく、練習という練習はほぼしていませんでした。
Twitterで「どのデッキが流行っているか」くらいは追えても、「このデッキにどういうプランが有効なのか」とか「このメタゲームではどのデッキが勝ちやすいのか」などは全くわからない状況でした。
そんな状態で2021〜2022シーズンを勝てるわけもなく、特に大会に出場することもなくシーズンが終わりました。

当選発表が出てから

シーズンも切り替わり、CLのエントリーが始まってたのでなんとなく抽選応募してみましたが、おそらく5倍ほどある倍率で当選する気もなく全く準備もしていませんでした。

なんか当選してた。

落選する気でいたのに当選発表がCLの1週間前に出たのでめちゃくちゃ焦りましたね。
3年くらいまともにやってないこのゲームの調整環境もなく、このまま出場してもまともな成績は残せないだろうと思いました。
ですが自分も競技的にゲームをする身、出場するだけしてただ敗北し、1日を無駄にすることは絶対にしたくありませんでした。
うらこうさくを使ったデッキもVSTARパワーも使ったことがない状態でほぼ初心者みたいなものでしたが、使えるリソースや人脈でどうにか戦うことを決めました。

目標設定

自分の考えでは、上位4人以外は世界大会出場に繋がるものは何一つないので、上位4人の内に入ることが目標でした。
ですが、あまりにも身の丈にあっていない非現実的な目標でもあると感じました。
そこで目標を下方修正し、最低でも予選で7勝してDay2に進出し次回CLの優先権を取得することを最低目標に定めました。
当たり前ですが、CLに出場できることが前もって分かっている方がそのために予定を立てて練習することができるので有利に働きます。
今の自分では相当運が良くない限り上位4人に入ることはできないと判断し、次回CLの出場を確定させてそのために練習を行い世界大会出場権を狙うのが妥当だと判断してこの目標にしました。

CLに出場するまで

とりあえず環境デッキを全部組む

1人で練習に取り組む以上、これをしないと何もできません。
流行っているアーキタイプやデッキリストはTwitterからいくらでも拾えます。
今回はパルキア+インテレオン、ギラティナ、非Vロスト、アルセウス+インテレオン、アルセウス+ギラティナ+そらをとぶピカチュウ、レジギガス、ヒスイゾロアーク、ミュウ、これらのデッキを用意しました。
上記のデッキはそれぞれ立ち位置の良し悪しはあれど、予選を戦う中で対戦する確率が高いだろうと考えたデッキです。
本来はこれらのデッキの相性感を調べるべきなのですが、今回の自分の場合そんな時間はなかったので使えないと感じたデッキを除外した上で勝てそうなデッキを決め打ちで選択して練習することにしました。

デッキの選定方法

今回の自分の場合では、主に消去法でデッキを決めていました。
まず最強デッキと名高いパルキア+インテレオンですが、少し触って感じたことは「25分で終わる気がしない」でした。山札を触る回数が異常に多く、ゲームの組み立て方も慣れていないとかなり難しいデッキで、全く練習もしておらず慣れがない状態で使うべきではないと判断し候補から除外。
同じ理由でアルセウス+インテレオンも除外。ゲームターンがかなり長く、パルキアと同じかそれ以上に山札を触る回数が多くなると判断しました。
アルセウス+ギラティナ+そらをとぶピカチュウ、ヒスイゾロアーク、ミュウのこれらは、プレイ難度的にはそこまでではないものの、いずれもかなり厳しいマッチアップが存在していたり、メタカードを使われると厳しい展開になるデッキだと感じ予選で使うべきではないと判断しました(この辺は正直よくわかんなくて認識おかしいかもしれない)。
非Vを軸にしたロストのデッキは構築の幅が広すぎてどの形が勝率を取りやすいのかわからなかったのでここは諦め、最終的にレジギガスとギラティナで選択することを決めました。
ここでギラティナのリストをいくつか組んで回して組んでみたところ問題点がいくつかあって、「序盤はアクロマを使わないと展開ができないが、ネオラントを置いてアクロマを使うとパルキアに簡単に負けうる」ことや、「ロストインパクトを使った後のツツジが重いこと」などがわかりました。
序盤のアクロマを使えるかが不安定で終盤のツツジにも強いデッキとはいえないのではと判断し、9回戦を戦い抜けるビジョンがあまり見えてこなかったのでギラティナも断念。
並行して友人にも相談していたところ、「悩んだらレジギガス使えばいいと思う」と言われていて丁度デッキもなくなったので使うデッキをレジギガスに決め、その友人にレジギガスのリストをもらい調整することにしました。

デッキを決めてから

使用するデッキが決まってからは、とにかく仮想的とのテストプレイでどのようなプレイが効果的かを探していました。多く当たると思ったパルキアとの対面はその分多く時間を費やしました。
1人で2つのデッキを回すのは本番では絶対に起こらないことなので無駄に思えますが、対面するデッキがどのようなアクションが厳しいのかなども見えてくるので一概には無駄とはいえないと思っています。
回していく中では自由枠に入っているカードを有効に使えているかの確認が大事です。ポケモンカードは山札のほとんどを使って勝負するので、悩んだ末の1枚のカードで笑うことも泣くこともあります。このカードは正しく使えているか、腐っている場面はないか、カードバリューが不安定ではないか、役割が他のカードと被っていないかなどを考えながら回しています。
また、家に居なくてカードをプレイできない状態でも、電車に乗っている時など空いている時間はなるべくプレイについて考えていました。具体的にいうと、テストプレイ中に悩んだ場面や手札を撮影してそのターンのプレイについてじっくり考えたり、仮想的との想定される場面について、「この局面ならこの技を使うようにしよう」とプランを考えるなど、カードをプレイできなくても考えることはいくらでもできます。
このテストプレイを経てデッキの中身を木曜日くらいに確定させました。

以上の取り組みがデッキを決めて練習する際に行っていたことです。デッキだけ友人から教えてもらいましたが、それ以外はほぼ1人で取り組んでいました。1人でもできることはあるので、やれることはやりましょう。

デッキ解説

こちらが今回の大会で使用したリストになります。
採用カード、不採用カードそれぞれ解説していきます。

採用カード

2×レジギガス 2×レジロック 2×レジアイス 2×レジスチル 2×レジエレキ 2×レジドラゴ

このデッキの核となるポケモンです。
どのポケモンにも役割があるし、サイド落ちやロストシティでロストされることもあり全種類を2枚ずつの採用です。
別種類のレジエレキ、レジドラゴに付いては不採用カードの欄で解説していきます。

1×イベルタル 2×ネジキ

レジギガスデッキの弱点としてたねポケモンしかデッキに存在せず、そらをとぶピカチュウVMAXやコオリッポが技を使うと詰んでしまう、という点を無理やりに解決してくれるのがイベルタルとネジキです。
また特殊エネルギーなしで攻撃することが出来ないため、ジュラルドンVMAXを頂きへの雪道に頼らず突破する手段でもあります。
デッキにツインエネルギーが入っていないため、空いているターンに手札からエネルギーを使わなそうなポケモンに貼っておいたり、回収ネットを使ってこだいのえいちを1ターンに2回使用することで起動させます。
起動したイベルタルを放置するのは絶対にあり得ないので、イベルタルが倒れた後に盤面から失ったポケモンを置けるよう、山札に残っているポケモンをネジキの交換対象にするようにプレイします。

ちなみにここまで書いていますが、CLの14戦の内でイベルタルが技を使った場面は0回でした。メタカード枠なので使わなかったことはむしろ幸運だったのかもしれないが...

4×博士の研究

盤面にポケモンを6枚置きトラッシュにエネルギーを落とすことが必要なこのミッションデッキに於いて、要求を達成しやすくするために最大枚数の採用。
最初のサポートを使える2ターンの内、最低でも1ターンはこのサポートにサポート使用権利を使いたい。

1×マリィ

一般的な構築よりかなり少ない枚数になっていますが、後述する他のサポートやポケギアの枚数の問題で1枚の採用でした。
序盤に博士の研究を使えない時の保険としての役割、相手の溜め込んだ手札を流す役割があります。
前者の役割はセレナの登場によりやや薄くなったものの、後者の役割はマリィでしか果たせないので、使うタイミングがやや難しいです。

1×セイボリー

このデッキタイプに入っているのは珍しいかなと思います。
レジギガスデッキを回していく中で、「中盤に手札のふつうのつりざおや回収ネットを抱えたままドローをしたい」といったシーンがそこそこありました。
博士の研究やマリィは抱えていた手札が流れてしまい、セレナでは手札にキープできる枚数もドローできる枚数も中途半端で、他のサポートの採用を考えていたところこのカードになりました。
セイボリーは中盤に手札を抱えたままドローすることができ、相手のベンチを3枚にする効果で負荷をかけることができます。
この効果は主にジメレオンを搭載したデッキ有効にはたらき、相手の要求を跳ね上げることかマナフィやノコッチなどの耐久札を失うかの2択を相手に迫ることができます。
最初はマリィが2枚入っていたが、上記のシーンが多く1枚ずつ散らして採用しました。

2×セレナ 1×ボスの司令

相手のベンチポケモンを呼び出せるカードで合計3枚の採用。
自分のセレナの評価関しては、ドロー効果が付いているけどなるべくこの効果には頼りたくない、といった評価でした。というのも、ドロー効果で使うのは博士の研究の劣化でしかありません。
あくまで相手のベンチのVポケモンを呼ぶカードでついでに事故の確率をちょっと下げるカード、くらいの認識です。
でもこのデッキの事故かなり怖いし、事故で1敗するのがあまりにも重いと判断して2枚は採用。
ボスの司令に関しては、相手の非Vのシステムポケモンを倒したい場面や、そもそも相手がセレナしか入ってない予想で進行したゲームを崩す役割で1枚採用しました。

2×ポケギア3.0

やたらとサポートの枚数と種類が散ったこのリストを正当化するためのカードです。当初は1枚の採用だったのですが、回していくうちに1枚積みのサポートカードが増えていき、それらのカードを適所で使いやすくするために2枚に増やしました。
また、ポケストップから拾えるサポートでもあるのも評価が高かったです。
ネジキイベルタルを使うプランにも貢献するカードなので2枚入れてよかったかなと思います。

4×クイックボール 3×ハイパーボール 2×ヒスイのヘビーボール

ポケモンを盤面に6枚並べるデッキなのでクイックボールは最大枚数採用。
ハイパーボールは複数枚引いた時にコストが重すぎるのとデッキの枠の都合で3枚の採用。
サイドからポケモンを回収できるヒスイのヘビーボールは2枚の採用でした。
1枚くらいはサイドにポケモンが埋まってるので1枚目のヒスイのヘビーボールは大体の場合でポケモンを持ってくることができます。
序盤にコストなしでレジ1種類持ってこれること、サイドに複数種類のポケモンが埋まってしまった場合にリソースの管理が難しくなることを解決しやすくするため、以上の2点から2枚採用がいいと思います。

4×回収ネット

とにかく用途が多いカード。
死に出しでドロー目的で前に出したレジドラゴの入れ替え、こだいのえいちを1ターンで2回使うのはもちろんのこと、ダメージを負ったポケモンの回復、ロストシティでロストされたポケモンを守るために盤面から無くすために使う、盤面に置くと損するポケモンをこだいのえいちを使った後に盤面から無くす、などなど簡単に入れ替え目的で切ってはいけないことも多いです。
役割が多すぎて枚数を落とすことができないです。

4×ふつうのつりざお

トラッシュに落ちたポケモンを回収するカード。
常に盤面が完成している必要があるデッキなので倒されたポケモンや、ポケストップで捲った際にトラッシュされたポケモンを山札に戻し継続的に戦えるようにします。
不確定でリソースを落とすこともあり盤面を常に保つため最大枚数の採用。

2×こだわりベルト

Vポケモンへの打点を上げるカード。
2枚しか入っていないので、対面毎にどのポケモンに貼るかが大事になります。

1×ロストスイーパー

そらをとぶピカチュウVMAXにビッグパラソルを貼られたら詰みなので防止するために1枚採用。
他にもパルキアVSTARやアルセウスVSTARの大きなおまもりを割るためにも使えます。
他にもシンオウ神殿や崩れたスタジアムなど割らないといけないスタジアムを割るためにも使えますが、道具を剥がせるカードはロストスイーパーしかないので可能なら自分のスタジアムで対応したいです。

3×ポケストップ

3枚捲ってその中のグッズを手札に加えてエネルギーをトラッシュする最強のスタジアム
このカードの有無で、ポケモンの集まりやすさやエネルギーを供給する速度が大きく変わります。
序盤は効果を使うことを躊躇わないでいいのですが、中盤以降は必要なサポートがトラッシュされるリスクを考え、自分の手札と相談して効果を使うか考えます。
序盤のデッキ回転に大きく貢献しますし、貼られたら必ず割らないといけないスタジアムもいくつかあるので3枚採用。ロストスイーパーと併せてスタジアムを割るカードは4枚欲しいイメージです。

4×オーロラエネルギー

レジエレキとレジギガス以外はこのカードが2枚ないと技を使えないので、最大枚数の採用。
基本的にはトラッシュに落としますが、りゅうのひほうを使う前に手札を減らしたい時など手札を減らしたい際に手札から貼ることがあります。

3×キャプチャーエネルギー

序盤の安定感を高めるエネルギー。
ボール類と違い1ターンに複数枚使うことができないものの、全てのポケモンの技を使うためのコストを1枚分埋められるのでなるべく多く枚数を割きたかった。
中盤以降も腐ることは少ないものの、一度盤面が完成した後に貼るエネルギーとしてはスピード雷エネルギーの方が適切であるのもあり、枠の関係で3枚採用になった。

3×スピード雷エネルギー

レジエレキに貼ると2枚ドローできます。
このカードがあることで序盤はレジエレキが技を使いやすくなり、中盤以降もドロー効果でゲームを進めやすくします。
2ターン目でレジエレキが動けた時のリターンがとても大きいのと、中盤の手札を抱えてドローできるのが優秀なので多めの3枚採用でした。

1×ギフトエネルギー

終盤にツツジを使われた時に前のポケモンについているととても強いです。
ただ、使いたいタイミングでツツジを使えるジメレオン軸のデッキはクロススイッチャーやシンオウ神殿でギフトエネルギーを躱されることも多くあり、バリューがやや不安定に思えました。
それでも最終盤面でレジドラゴが技を使う際にギフトエネルギーが付いているととても強いので、ゲーム中どこかで落とせると判断して1枚採用。

不採用カード

レジドラゴ(ドラゴンエナジー)

240ダメージの打点ラインがレジエレキのテラスパークと40ダメージと併せてVSTARポケモンを倒すことができます。
この点は強いのですが、このレジドラゴで技を使う際にはりゅうのひほうのレジドラゴがいない場合が多く、オーロラエネルギー3枚でないと技を使えないことからギフトエネルギーを貼ることが困難であり、ツツジを使われながら倒された際にリカバリーが効きづらいという点がデメリットとして大きいです。
最後に使う技としては強いですが、終盤の局面でりゅうのひほうのレジドラゴがいない場面はまずなく、最終ターンにドラゴンエナジーを使おうとすると回収ネットでレジドラゴを回収し、ドラゴンエナジーのレジドラゴを置いてからさらに前に出すためにもう1枚回収ネットを使わなければならないと、とても要求値が高いです。
使う機会も局所的でデメリットの方が大きいと判断して不採用。

レジエレキ(ターゲットボルト)

使える場面はあるのですが、とにかくマナフィに弱い。
大体の場面ではテラスパークで事足りることが多いです。
でんじソナーで回収ネットを無限にループさせてコオリッポにLOで勝つことがあるらしいですが、今回はイベルタルで倒せたのでその点でも不要でした。

シロナの覇気

セレナ、ギフトエネルギーの登場が大きく、序盤の展開に関与しづらいデメリットが目立つようになりました。
中盤の必要なカードを抱えながらドローできることは強いですが、今回のその枠は相手に圧力を与えられるセイボリーを採用したのでシロナの覇気は不採用でした。

エネくじ

序盤のエネルギー供給を補助するカードではありますが、あまりにもバリューが不安定すぎました。
そもそも序盤に貼りたいエネルギーは6枚あってサポートを使うことまで考慮するとそれなりの確率で触れるので、オーロラエネルギーを供給することが主な役割になりますが、4枚しかないカードを上手く持ってこれることは少なかったです。
それならエネくじの枠をポケギアの枚数にした方が序盤に博士の研究を打ちやすくすることで結果的にエネルギーも供給しやすくなり、中盤以降も使いたいサポートを触りやすくできるので、そちらの方が効果的と判断してエネくじを不採用にしました。

頂への雪道

相手の動きに制限をかけられるカードですが、相手に上手く対応された時に効果を成さないカードという点がデメリットとして大きいです。
相手の抱えている手札をマリィで流しながら頂への雪道を貼れると強いこともありますが、今回はそもそもマリィが1枚の採用で効果的に使えるかわからないこともあり評価が落ちています。
そもそもポケストップの方が自発的に効果を使え一定の効果を齎してくれるので、パーツを集め盤面を完成させるミッションデッキにはポケストップより評価が高くなることはありませんでした。

ツインエネルギー

主にレジギガスとイベルタルを起動させるために使います。イベルタルの起動に関しては回収ネットを使えばどうにかなるのですが、レジギガスを起動させるには回収ネットではダメなので、レジギガスを戦わせる必要があるデッキにはツインエネルギーの価値が高くなります。
レジギガスを戦わせる必要がある対面は、主にミュウVMAXとロストバレットになるのですが、この2デッキのために1枠使うことは微妙と判断して不採用にしました。
ですが、最後まで入れるか悩んでいました。もう一度CL横浜に出場していたらツインエネルギーを入れていたと思います。

デッキの回し方

基本方針


序盤:レジ6種並べてエネルギートラッシュしてこだいのえいち使って技を使う!
中盤終盤:盤面に常にレジ6種がいる状態を維持してリソースの管理をしながら負け筋ケアしてサイドを取り切る!

序盤は簡単です。引いたサポート使って盤面を完成させることだけ意識しましょう。
ふつうのつりざおや回収ネットをトラッシュするのを嫌って博士の研究を使わないことは多くの場合悪手になります。相当リソースを失わない限り捨てるカードのことは見ないで博士の研究を使いましょう。

問題なのは中盤以降です。
意識することは、倒されたレジを即座に山札から持ってこれる状況を作ることです。
山札にいないポケモンを倒された次のターンにふつうのつりざおを使ってボールやキャプチャーで持ってくる行為はマリィやツツジを使われた際に脆く、1ターンエネルギーを供給できなくなる可能性があります。
そうならないように、山札にいないポケモンで技を使うときは先にふつうのつりざおで山札に戻したり、プランを変更して山札にいる別のポケモンで戦うようにする必要があります。
終盤になっていくと回収ネットやふつうのつりざおの枚数がギリギリになっていくことが多いので、その2種類の管理だけは絶対に怠らないことも意識しましょう。
また中盤以降は手札からのエネルギーの貼り先にも注意が要ります。
ドローできるからといった理由で安易にレジエレキにスピード雷エネルギーを貼ることが悪手になることもあります。
この例はかなり極端ですが、そういったこともあり得るのでエネルギーの貼り先は慎重に選びましょう。
ポケストップの効果を使う時はどうしてもふつうのつりざおや回収ネットが必要な時だけ使っていました。セレナやボスが無くなって勝てなくなる場面もあるので慎重に使いましょう。

対パルキア+インテレオン

技を使うポケモンはレジエレキ、レジスチル、レジアイスです。
こだわりベルトはレジエレキに貼ってパルキアVSTARを一撃で倒せるように使います。
インテレオンを処理する際にはレジスチルを使いましょう。
ボスの司令やこだわりベルトを使って1ターンでサイドを2枚取れるターンが2ターンあるとかなり勝ちやすいです。
パルキアVSTARを一撃で倒せない時はレジアイスで攻撃することが有効です。同時にマリィやセイボリーを使えると1ターン生み出しやすいです。
パルキア側にはシンオウ神殿や崩れたスタジアムの採用率が高く、セイボリーやおおきなおまもりも入っていることがあり、ボールやつりざお、ポケストップやロストスイーパーは考えて使うようにしましょう。

対アルセウス+ギラティナ+そらをとぶピカチュウ

技を使うポケモンはレジエレキ、レジロック、レジアイス、イベルタルです
アルセウスとそらをとぶピカチュウで盤面を構築されるので、アルセウスをレジロックで倒し、そらをとぶピカチュウをレジアイスで止めてベンチに下げさせたり、ネジキイベルタルで倒すことを狙います。
レジエレキはテラスパークの40ダメージをそらをとぶピカチュウに乗せておくと、こだわりベルトをつけたレジエレキのテラスパークやレジギガスのギガントブレイクで倒せるようになります。
そらをとぶピカチュウにビッグパラソルが付いてしまうと、ロストスイーパーを使わなければ対処が出来なくなるので、ロストスイーパーだけは大事に抱えておく必要があります。

対ギラティナ

技を使うポケモンはレジエレキ、レジドラゴ、レジアイスです。
レジエレキから技を使い始めて、テラスパークの40ダメージをギラティナVに乗せます。
ギラティナ側はロストインパクトを5回も使えるわけがないので、他のポケモンとギラティナVのひきさくでサイドを2〜3枚ほど取る必要があるのですが、ギラティナVに40ダメージを乗せておくと「ひきさくを使うとこだわりベルトをつけたレジドラゴに倒される」か「ギラティナVSTARに進化させてロストインパクトを使うか」の2択を迫れます。
ギラティナVSTARに進化すると耐久が高くなり倒すのは困難になりますが、レジアイスの攻撃とロストインパクトのエネルギーが落ちる効果でギラティナ側も苦しい展開になるのでVSTARに進化されても相手側にプレッシャーをかけることはできます。
他の手段でサイドを取ろうとすると、ウッウ、ヤミラミ、カビゴン、ゲッコウガなどのサブアタッカーを用いられますが、ウッウの110ダメージを受けた場合はダメージを受けたポケモンを回収ネットで回復させる、ヤミラミの場合は盤面のレジエレキを回収ネットで盤面から消す、などでケアが効きますし、カビゴンはミラージュゲートを1度打ってサイドを取った後に倒されるとリソースを失い、やや厳しい展開になります。
他にもヤミラミで40を3箇所にばら撒きゲッコウガで2枚まとめて倒すなどのプランも取られますが、いずれのプランも回収ネットをうまく使うとサイドを取られる速度を抑制できるので、回収ネットは大事に温存します。
相手のリソース量を見ながらどのアクションが効果的かを考えてプレイしましょう。

対非Vロスト

戦うポケモンはレジエレキ、レジスチル、レジドラゴ、レジギガスです。
先殴りと回収ネットがとにかく大事なマッチアップです。
かがやくリザードンが入っているパターンはとにかく先殴りをすることが大事。出来なかった場合でもHP130以上のポケモンを使ってウッウの攻撃を耐えたり、レジエレキを回収ネットで盤面から消すことでヤミラミから倒されないようにしたりと1ターン作る努力をしましょう。
かがやくゲッコウガが入っているパターンは対ギラティナの欄で記した通り、ヤミラミで3箇所に40ずつ乗せてかがやくゲッコウガでサイドを2枚取るプランを取られることもあります。
その場合は2枚回収ネットを使って回復させるか、げっこうしゅりけんを受けた後に40乗っているポケモンとレジエレキを回収して、なんとか1ターン作る努力をします。
また、レジギガスを戦わせるとなかなか倒れないのでそれを狙っていきます。レジギガスが完成したら回収ネットでレジエレキを回収してベンチにもう1枚のレジギガスを置くことで、やまびこホーンやあなぬけのヒモをケアすることができます。
かがやくポケモンがどちらの場合でも先殴りができないとかなり厳しいのですが、運が良ければ1ターン作れるので諦めずにそれを狙ってプレイしましょう。

対ミュウVMAX

戦うポケモンはレジエレキ、レジスチル、レジギガスです。
ロストシティの1枚目でポケモンがロストされたら、ロストされたポケモンを回収ネットで盤面から消して戦うのが基本プランです。
サイドプランはミュウVMAX+オドリドリorメロエッタ+ゲノセクトを倒して勝つことを狙います。
オドリドリかメロエッタをテラスパークで倒しゲノセクトとミュウVMAXにダメージを乗せ、ミュウVMAXをレジギガスかネジキイベルタルで倒し、最後にセレナでダメージを負ったゲノセクトを倒すのが理想ですが、サイコジャンプでプランが崩れることも多々あります。
相手のリソースの切り方次第ではLOを狙うこともあるので、ロストされて技が使えなくなってもそれまでの動きで勝てることもあります。

対アルセウス+インテレオン

使うポケモンはレジエレキ、レジロックです。
ノコッチが入っていたら負け、それに加えてマナフィも入っていたらもっと負けの厳しいマッチアップ。
ノコッチが入っていたらセイボリーで無理やり盤面を破壊するしか勝ち目がありません。
ノコッチが入っていないことを祈ることしかできません。

対ヒスイゾロアーク

使うポケモンはレジエレキ、レジロック、レジアイスです。
ノコッチは倒せたら倒したいですが、テラスパークで40乗せてもダメージポンプで回復されることが多いので、あまり執拗に狙わないことがいいことの方が多いです。
ノコッチを倒せたらレジロックでヒスイゾロアークを倒し、ノコッチを倒せなかったらレジアイスで固めます。
めちゃくちゃチェレンの気配りが入っていなければノコッチいてもなんとかなります。

デッキの回し方についてはここまでになります。

終わりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。
正直、デッキの解説はもっと適当に書こうと思っていたのですが、なんか興が乗ってしまいこんな長文になってしまいました。
1人での調整方法が参考になった方や、レジギガスデッキの解釈が深まった方など少しでもいれば嬉しいです。
感想、質問などありましたら自分のTwitter(@genmuPCG)の方にリプでもDMでも飛ばしていただければ嬉しいです。可能な限り応えるつもりです。

以降の有料部分は完全にオマケです。
ここまで読んでいただいて、良かったと感じた方は投げ銭していただければ幸いですし、有料部分のオマケが気になる方はぜひご購入していただきたいなと思います。
内容は「大会の日の朝の話」と「スリーブの話」になっています。
収益はCL京都への費用に使おうかなと。余ったらスプラトゥーン3でも買おうかなと思います。

長くなりましたが、本文は以上となります。
読んでいただきありがとうございました!

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