黄砂の飛来に思う by 高見邦雄(GEN副代表)
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黄砂の飛来が話題になっています。久しぶりのように言われていますが、一昨年(2021年3月31日)、GENの高見副代表がFacebookに書いた黄砂の記事を一部修正してアップします。写真は橋本紘二さん撮影のものです。
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黄砂がやってきています。
大同では2000年ごろがいちばん深刻でした。春先の午後、気温が上がると、360度どの方向にも旋風の1つや2つみられたものです。渦をまいて黄色い土が巻き上げられていました。
ときおり黄色い強風が向こうからやってきます。それに背をむけてしゃがみ込み、目も口も固く閉ざして、通りすぎるのを待ちます。それでも口のなかはジャリジャリ、目も痛いのです。
見かけのうえではそれは激しいものですが、じつはこれはかわいいもの。本格的なものはずっと高いところを、黄色い土が東へ東へと飛んで行くのです。真昼のはずなのに、夕暮れのように暗くなります。ときおり、白っぽい太陽が顔をみせ、また隠れてしまいます。日本にまで飛んでくるのは、このような本格タイプです。
大同あたりは黄砂の通過点で、二次的な発生源でもありますが、一時的な発生源はずっと西の砂漠地帯です。
そういう状態が何日もつづくと、若い人は「いったいどうなるんだろう?怖い!」と話していました。でも、年配の人たちは「昔はもっとひどかった。こんなものはなんでもない」といっていたのです。
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