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「World BOSAI Forum 2023」裏側ご紹介(#01)by 原裕太(GEN世話人、東北大学助教)

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自然は私たちに恵みを与えてくれるとともに脅威にもなります。これからの防災・減災はどうあるべきか?来年3月に開催される東北発の防災国際会議のメインセッション責任者が準備の様子を特別にご紹介します。
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 皆さまこんにちは、世話人で東北大学災害科学国際研究所の原です。2022年7月の会報では記念講演「地域の多様性から考えるSDGs・ポストSDGs時代の環境共生」の要旨を掲載させて頂きました。ご覧頂けましたでしょうか。
 さて今回のメールマガジンでは、東日本大震災から12年に当たる来年3月に仙台市中心部で開催される、東北発の国際会議「World BOSAI Forum 2023」についてご紹介します。World BOSAI Forum(世界防災フォーラム)は、スイスの防災ダボス会議(IDRC)と連携し、国内外から産・官・学・民の防災関係者が集まる日本発の国際市民フォーラムです。災害で悲しむ人を減らしたいとの思いを基に、国益がぶつかり合う国連の場や、研究者に限られる学会の場とも違う、様々な人が自由に議論できる国際的なプラットフォームを目指しています。
 
 私はこのフォーラムでメインセッションの責任者・コーディネータを務めます。そこでメールマガジンにご登録頂いている皆さまに特別に、メインセッションのテーマと準備の様子を少しお伝えしたいと思います!
 メインセッションのテーマは「インクルージョン&ダイバーシティ」(包摂・多様性)です。この言葉、ご存じの方はいらっしゃいますか? SDGsでも大切にされる「誰一人取り残さない」に必要不可欠な考え方ですね。東日本大震災ではご年配の方や障がいのある方に被害が集中し、平時の福祉と防災・危機管理が分断されていたことが浮き彫りになりました。あらゆる人がありのままの自分でいられる社会にするために、考えるべきことはたくさんあります。
 現在、私の方では登壇者の選定を進めています。まだ具体的には発表できませんが、周辺化されやすい女性や子ども、障がい者、マイノリティの方々の支援や救済を、被災地や紛争地の現場で進めてこられた、国際機関の専門家や当事者団体の若手リーダーなどをお呼びする予定です。会場には日英同時通訳が入ります。政策決定者から市民の方々まで、一人でも多くの方が考えを深め、新たな気づきを得る時間にして頂けると嬉しいです。
 
 2019年の第2回フォーラムでは、国際機関、政府、研究機関、企業、NGO、市民から約1,000名の参加がありました。今回はアジア各国の代表団が一堂に会する「アジア防災会議(ACDR)」も同じ会場で開催される予定です。ブースやセッションの応募も始まります。ぜひ一度、Webサイトをのぞいてみてください。次回はフォーラム準備の続報をお伝えします。お楽しみに!
◆公式サイト https://worldbosaiforum.com/
◆第2回フォーラムの動画(Youtube)https://worldbosaiforum.com/2019/report/session.html


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