自己啓発本の有効期間

自己啓発本を読むと、ほんの一瞬だけやる気スイッチが入る。自分の人生は改善可能なものだという錯覚に陥る。ただそれは一時的な突風に背中を押されるようなもので、その勢いで走り続けるためには自分自身のやる気と体力が必要になる。

エナジードリンクとよく似ている。エナジードリンクは飲むと自分の体にエネルギーが充填されていく(たぶんプラシーボ)感覚がある。ちょうど自動車にガソリンを入れるような感覚。その感覚に元気づけられて、作業がんばるぞーという気分になる。これもやはり一瞬。

そのほんの一瞬、モチベーションに着火するためのツールとしては、自己啓発本は有効かもしれない。ただ、常習しているとだんだん効き目が薄れて、読み流すようになる。新鮮味がなくなる。そんなわけで、自己啓発本を書店で読んで瞬間的に感動して、そのまま流れるようにレジに持っていったとしても、悲しいかな、その本は自宅で99%積ん読=本棚の肥やしになる。

だから自己啓発本は、モチベーションが低空飛行を続けているときに限って利用する。何度でも読み返して、人生のバイブルにしたいと思えるような本と出会えたときは別だけれど、基本的に買わない。ネットで過去の偉人の名言集でも眺めれば同じ効果が得られる。まぁこれも、自己啓発本の作者に失礼な話だけれど。

最後までお読み頂きありがとうございました!