妊活#2_いざ、転院

この記事を書いている今は転院から1ヶ月ほど経った時期で、転院前のことやその後のことを転院した当時より少し冷静に見れている。

せっかくなので、転院直後の気持ちや1ヶ月経って落ち着いている今の気持ちを残しておこうと思う。

転院前の準備

私は勢いで転院してしまったので、あとあとこうしたら良かったと思う部分がありますが、ギリギリ及第点の事前準備ができていました。

1.紹介状

転院を決めて、それを口に出すのはちょっと勇気が必要だった。
5年もお世話になった先生。本当ならこのまま先生のところで出産までお世話になれたらいいなって思っていた。
でも、コミュニケーションに限界を感じていたし、今ここで決断しなければ不安や不満を抱えたまま年ばかり重ねてしまうように感じて、勇気を出して伝えた。

先生が紹介できると言った関連クリニックは、自宅からも勤務先からも通いづらい場所にあったので、通院しやすい別の病院を希望。
先生に紹介状をお願いし、およそ一週間ほどで用意してもらえた。

この紹介状がかなり良かった。

転院先の先生に宛てる信書のため、書かれていることが自分のこととはいえ自分で内容を見ることはできないけど、かなりしっかりした内容を書いてくれたってことが転院先の先生とのコミュニケーションでよくわかる。

前の病院の先生と、口頭でのコミュニケーションはうまくいかなかったと感じていたけど、先生自身は優しく真面目な方だったと思う。
あの紹介状とこれまでの治療履歴がなければ、この1ヶ月をスムーズに過ごせていたとは思えないから、先生には感謝。
(そもそも紹介状ってそういうものかもしれないけど、世の中にはヒドイ内容の先生もいるらしいので。。笑)

2.問診票

転院先の診療科(リプロダクション)のWEBサイトを見ていたら、問診票があり事前の記入を勧めていた。

結局診察当日に書くので事前の用意はなくても大丈夫だけど、私の場合当日記入では記入しきれない部分があった(幼少期のワクチン接種歴など)ので、事前記入してよかったと思う。

3.情報収集

本当は一番大事なのはこれだと思う。
・・・が、私は不十分だった!!(笑)

転院してこの病院で良かったと思っているので結果オーライなんだけど、この部分は一番慎重になったほうがよかった!!
(勢いタイプの弊害)

不妊治療を考えているなら不妊治療実績は絶対見たほうがいいと思う。
色々知識が備わった今ならそう思う。
いかんせん(保険適用になったとはいえ)不妊治療はお金がかかるし、体外受精に至っては回数制限もある。
体外受精には技術も必要だから、腕のいいスペシャリストがいる病院やクリニックを選ぶのがいい。

私の場合、友達が通院してたというただそれだけの理由で転院先を決めたけど(笑)あとから気づいたのは「体外受精」が必要になったときのことはちゃんと考えたほうがいいなってことだった。

体外受精は保険適用の限度回数を超えたら、そこからは体外受精を諦めるか自費診療で治療を続けるかになる。
自費診療になった場合、病院によってものすごく費用に差が出てくる。

先進医療(自費)を取り入れる場合、国からの助成金が降りるケースがあるけど、それは国が認めた医療機関じゃないとダメだったりもする。

とかそういうことは転院したあとに知った・・(笑)
あとから色々分かって冷や汗がでたけど、結果オーライだった運の強さ…笑

これから通院を考えている人は、経験者に一度知識をつけてもらい+自分でしっかり調べることをおすすめします。
・・・が、私みたいに行動してからでもいいと思います。タイミング法から始めようと思っている人ならば。

いざ、転院。

結論から言います。

転院してよかったーー!!!

って、通院してたった2回で思いました。
まだ治療にも入っていないんでね、完全に先生との相性でそう思いました。

一発体外受精宣告

初診時、紹介状とこれまでの治療記録を見た先生から言われたのは「体外受精」だった。
体外受精のために転院してきたわけじゃないのに、一発体外受精宣告。
かなり衝撃的でした。

子宮内膜症と子宮筋腫があること、年齢やAMHが低いことを総合して、次回からでも体外受精に切り替えたほうが良いというのが先生の見解だった。

検査に偏り過ぎなgenmai

そんな見解を聞いても気持ちがついていかない。
だって私は体外受精のために転院をしたのではなく、もっと積極的に検査を行いながら、悪いところがあるなら治療して妊活を進めたいとおもっていたから。それを先生にも伝えた。

そしたらね、先生からズバッとひとこと。

「genmaiさんはね、ちょっと検査に偏りすぎですね。」

え?そうなん?

私の聞く姿勢スイッチがオンになった。

「そもそも異常がなくても妊娠しない原因不明不妊というのが一定数あります。そこにgenmaiさんは子宮内膜症があって(おそらく)骨盤内で炎症が起きている。骨盤内の状況はMRIで見てみないとわからない&見てみても全てわかるわけじゃないのと、AMHが0.49というのが…この数値は閉経に向かって行っているので…」

つまり、AMHの数値的に残されている時間が少ないので、すぐにでも体外受精に切り替えたほうがいいということだった。

私の場合、原因不明不妊以上の不妊根拠がある(先生はそうは言ってないけど)ので、状況的に判断して体外受精が最も適切だと考えてくれたんだと思う。

ま〜〜びっくりして、そこから何を質問したかは覚えてないけど怒涛の質問コーナーが始まったよね。笑

私が自分の考え&気持ちを訴えている間は聞くことに徹してくれ、その上で医師としてどうすべきか、なぜそういう判断になるのかを、先生は絵を描いたり数値的な根拠を示してくれたりしながら丁寧に説明してくれました。

ここの説明で初めて検査に偏ることにあまり意味がない(意味がないとまでは言ってないけど)こと、原因不明不妊というものがあること、排卵後の卵子は直に卵管に行くわけではなくいったん骨盤内に出るということ(だから子宮内膜症で骨盤内の炎症があると卵子が卵管に到達していない可能性があるということ)、AMH0.49といいう数値のヤバさがよくわかりました。

とくにAMH0.49は2年前の検査結果で、そこから良くてやや低下〜下手すると閉経に近い数値になってる可能性があるとのことで、どれだけ急いだほうがいいのかその温度感は先生の一生懸命な説明でひしひしと伝わってきました。

このときの私は、体外受精まで保険適用だと知らず(人工授精までが保険適用だと勘違いしてた)一部会話が噛み合ってなかったけど、先生が一生懸命説明してくれた内容がヒントとなり、帰宅後めっちゃ不妊治療について調べることとなり理解が深まっていきました。

ズバッと言う先生、ズバッと言われたい私

この部分が一番の相性が良いと感じた理由だと思います。
一発体外受精宣告は衝撃が強かった(強すぎた)けど、あれのお陰でもうそこまで考えなきゃいけないのかと目が醒めた感がありました。

精神的なショックに弱い人はオブラートに包んだり優しく伝えてくれる先生のほうが合っていると思うけど、私の場合オブラートに包まれると「それって結局どういう意味?Aなの?Bなの?」とせっかく包んでくれたオブラートを自分で剥きにいっちゃうので、最初っからシンプルにストレートに言ってくれる方が楽。

そして、こういうタイプの先生は率直に質問を投げかけてもまっすぐ返ってくるから理解もしやすい。

さらにこの先生は、私がどこまで理解してるかを勝手に決めつけずに話をしてくれたので、中途半端な理解だった色々なこと(病気に対しても、妊娠妊活に対しても)も理解不足な部分がだいぶ補えました。

そんなわけで、

転院してよかったーーーーー!!!

と思えたのは、初回から好きなタイプの先生に出会えたことが何よりも大きかったからです。

さらに、これは2回目の診察時に分かったことなのだけど、AMHの検査結果が変動していた&子宮内膜症がかなり改善していたということがわかりました。
これに関しても転院しなければ知り得なかったことなので、私にとってはとても意味のある転院となったのです。

AMHと子宮内膜症の検査結果に関してはまた別の記事で。
むやみな転院は進めないけど、私のような状況の方には一度セカンドオピニオンでもいいので他の先生に頼ってみるのも手だと思いました。

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