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【競輪】2024年松山記念~金亀杯争覇戦~【GⅢ】注目選手をパワプロ風に紹介してみた

どうもゲンコツでございます

玉野記念決勝戦、奈良記念に続き衝撃的な結果になりました

スタート後、誘導の後ろを取ったのがなんと関東ラインの平原康多選手(埼玉)‼
村上博幸選手(京都)、松浦悠士選手(広島)も取りに行こうとしましたが、
平原選手の執念に引いてしまった形となりました

残り2周となり、山口拳矢選手のラインが関東ラインの前に出ようとします
ここで眞杉匠選手(栃木)が一瞬出させないような動きをしましたが、
前に出ないと残り1周でも後方になることを避けたい山口拳矢選手は、
ここでは絶対に前に出なければなりませんので、当然関東ラインを叩きに出ます

この動きを察知し、間髪入れずに山口拳矢選手の前に出た中国ライン、
このままだと後方になってしまう関東ラインもすぐに中国ラインの後ろに行き、
山口拳矢選手のラインと併走する形になりますが、
ジャンが鳴った瞬間、やっぱり眞杉選手は先頭を走る中国ラインを追いかけることを選択したのですが、
一旦中団に落ち着いた行動が余計な動きとなり、平原選手は眞杉選手の踏み出しに全くついて行けませんでした

結局、眞杉選手一人で中国ラインと真っ向勝負となり、
すぐに踏み合いが厳しくなった眞杉選手は松浦選手の位置を狙いますが、
松浦選手はあっさり眞杉選手に譲って3番手になりました

残り半周で松浦選手は満を持して仕掛けます
前を走っていた地元取鳥雄吾選手(岡山)、眞杉選手をまとめて番手捲りで先頭に立つと、
松浦選手の後ろを固めていた地元岩津裕介選手(岡山)を連れて、中国地区のワンツーを決めました

このレースのポイントは2つあります
①平原選手が誘導の後ろを取る作戦は眞杉選手と共有できていたのか
②眞杉選手はなぜ取鳥選手を叩くのに、一旦その後ろで休んだのか

まず眞杉選手の決勝戦後のコメントです
 「鐘のところで取鳥さんも踏んでいたから、隠れながら行こうとして失敗、それは平原さんにも言われました、力勝負すればよかったですね、あれじゃダメです」

https://keirin.netkeiba.com/news/news_detail.html?id=20381

隠れながらカマシ先行をしたかったようですが、隠れながらというフレーズが独特すぎて驚きました

平原選手は眞杉選手に一旦ツッパってもらい、取鳥選手が仕掛けたところに併せて、
中国ラインの後ろか、あわよくば中国ラインを分断まで考えていたのではないでしょうか
眞杉選手もブロックできる選手ですので、うまく番手に収まれば眞杉選手にもチャンスができると思ったのでしょう

しかし、眞杉選手は隠れながらとか、自らダメ出ししているということは、
平原選手の作戦通りには走れるような状態じゃなく、まだ本調子ではなかったのでしょう

高松記念で町田選手がスタートから脚を消耗していた菊池選手に残り2周で前に出られた後、
間髪入れずに叩きに行かずに、一旦菊池選手の番手で収まったことで、
スピードのノリが悪くなり、前に出てもすぐに失速してしまったように、
眞杉選手も町田選手同様の過ちを犯してしまった、そんなことをできる状態ではなかったということです

しかし平原選手の決勝戦後コメントは、
「今日は眞杉の気持ちが足らなかったんじゃないですか、鐘のところですね」

https://keirin.netkeiba.com/news/news_detail.html?id=20381

平原選手は眞杉選手は状態ではなく、気持ちの問題だと言っています

この二人はちゃんと話し合って作戦を決めているのかというぐらい、
認識の違いがはっきり現れてしまいました

今回の連携の失敗はどちらかが悪いというわけではありませんが、
関東のかつての総大将平原選手とシン関東の総大将眞杉選手のギクシャクした関係が、
他の関東の選手に影響が出なければいいのですが...


玉野記念の決勝戦の予想ですが、3連複が当たったことには当たったのですが、
松浦選手と岩津選手の2人が来たことで2番人気1,050円という、
買い目の中で1番安い配当では全く喜べません

まだまだ競輪に対する読みが浅く日々勉強の私ですが、
平原選手の離れる可能性が高いことまで予想できていれば、
まず佐藤龍二選手の買い目は余分だったのかなと思いました


3/7(木)~3/10(日)まで松山競輪場で松山記念~金亀杯争覇戦~GⅢが行われます

3/21からのウィナーズカップ(GⅡ)に向けての最終調整記念ということで、SSがなんと5人も登場する豪華な開催となりました

古性優作選手(大阪)、脇本雄太選手(福井)の近畿のSS最強ライン、
新山響平選手(青森)、佐藤慎太郎選手(
全国福島)の東北SS2名、
そして我が静岡の深谷知広選手(静岡)
が登場します

他にも日本トップクラスの先行選手にまで成長した北井祐樹選手(神奈川)
四国を引っ張る新鋭先行選手犬伏湧也選手(徳島)
九州も九州若手NO1先行選手嘉永泰斗選手(熊本)、九州の総大将荒井崇博選手(長崎)など、
全国各地からかなり有力なメンバーが揃い今から楽しみですが、
やはり中心は近畿のSS最強ラインの二人ということになりそうです


今回注目したい選手は、犬伏湧也選手(徳島)と地元の松本貴治選手(愛媛)です

中四国の先頭で引っ張る犬伏湧也選手(徳島)

まず犬伏湧也選手(徳島)は119期の新鋭で21年にデビューしたばかりですが、
ルーキーシリーズで9連勝するほど119期では抜けた存在で、
デビューして半年後にS級に昇格し、しかもその後2節目のS級戦で優勝するぐらいの逸材です

22年で初の特別競輪サマーナイトフェスティバルに参加して、初日でいきなり初勝利を挙げるだけでなく、
初の特別競輪で決勝戦進出まで決めるのです(結果は6着でも、番手の松浦選手の優勝に貢献)

この勢いならGⅠ準決勝常連は当たり前、優勝もそう遠くはない未来だと思われました

23年は3月の大垣記念でGⅢ初制覇、GⅠで3回決勝戦に進出し、順調に成長してはいるのですが、
ファンは世代交代が起こるほどの圧倒的な先行力でどんどん勝ち進むと思っていました

しかしGⅠ決勝戦では、勝負所で仕掛けようと思ってやめた結果、捲ることさえできずに惨敗したり、
仕掛けるタイミングを間違えて番手が離れてしまってラインが崩壊したり、
地元選手ということで苦手なツッパリ先行をさせられるなど、
全日本選抜競輪、高松記念は不本意なレースが続いています

7車立てでは非常に強いレースをみせ、F1戦すでに優勝が13回、決勝戦で結果を出すのは当たり前みたいになっているのに対し、
GⅢ以上は避けて通れない9車立てのレースでは、得意のカマシ先行・捲りさえ出すことができないことがあり、
他の選手、ファンにも戦略性の低さが露呈されていますが、
先輩選手に自分の競走をさせてもらえないという事情もありそうですので、
得意なカマシ戦法に専念した結果、どこまでやれるのかが見てみたいものです


いい意味でも悪い意味でも荒れる原因となる松本貴治選手(愛媛)

地元の松本貴治選手は、18年、19年にヤンググランプリに出場し、
19年は森田優弥選手(埼玉)、松井宏祐選手(神奈川)相手に優勝し、将来を有望されたものの、
元々の先行力がこの二人に及ばないせいか、なかなか結果が出ない日々が続きました
ようやく23年オールスター競輪で初の決勝戦進出(結果8着)を果たしましたが、
ここまで来るのには当然正攻法では通用しませんので、少しでも前へ前へ位置を狙い続ける競走スタイルを身につけた結果、
準決勝では眞杉選手、平原選手の後ろを付いて行き、平原選手が捲りに来る山崎賢人選手をけん制して少し外に振った隙を見逃さず、
平原選手との競り合いに持ち込み、ゴールでは平原選手より先着して2着に入り、決勝戦に進出できました

こういったうまくいくこともあれば、人気を背負った別府記念一次予選で、
中団にこだわる余り内に包まれてしまい、3連単100万円の配当を出す原因になることもあります

また最近は番手でレースすることが増え、ラインの先頭で走る以上の力を発揮することもありますが、
豊橋記念決勝戦で逃げる町田選手の番手で、捲る新山響平選手をブロックしたおかげで、町田選手はGⅢ優勝できたのですが、
松本選手は失格になってしまい、3連単は20万の配当を出す原因になりました

とにかく松本選手が出走するレース(特に9車)は、
本人が人気しているときは外し、人気していない時は軸にする、穴狙いがいいと思われます

松山記念では松本選手が飛びつくのにはもってこいな選手が揃っている反面、
地元開催なので番組屋に忖度されて、弱いメンバーでの戦略に失敗して大穴を提供する恐れもありそうで、
いろんな意味で目が離せないことになりそうです


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