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第19回ヴィクトリアマイル総括&第85回オークス1週前追切注目馬

どうもゲンコツでございます
ヴィクトリアマイルの予想記事はコチラをご覧ください

ウマニティの予想はコチラをご覧ください

【高評価馬】 スタニングローズ 9着
【ジョーカー】ライラック 14着
【危険馬】  マスクトディーヴァ 3着


☆私の予想は時代遅れ


ヴィクトリアマイルは大穴のテンハッピーローズが優勝し、津村騎手のGⅠ初勝利に喜びながらも、
穴党なのに穴馬を拾えなかったのは、私はもう逆神でしか存在価値がないのではと落ち込みました

今回あまりにも見当違いな予想になってしまい、ヴィクトリアマイルを振り返る時間があれば、
もっとオークスやダービーの予想に時間を割いた方がいい気もしますが、
予想の結果を一言で言えば、私の予想は時代遅れだったのでしょう

もうヴィクトリアマイルで中距離馬を重視する時代は終わっていたのです

もちろんスローペースになる年もあるでしょうから、一概には言えませんが、
少なくとも前々で粘れるような馬はスプリント戦かフェブラリーSでもついて行けるスピードがないとダメということがハッキリしました
ついて行けたうえで、残りの400mはオマケみたいなものなのでしょう

あと条件戦でいくら速いタイムで勝てたとしても、高速馬場適性外の馬やスピードのない馬も相手にしていますので、
いくら勝ったとしても一歩引いて考える必要がありました

つまりスタニングローズやライラック、フィールシンパシーを評価した私は時代遅れだったのです

レースの回顧記事は好走した馬の勝因を真っ先に取り上げることが多いですが、
今回は私らしく、なんで失敗したのかという視点で振り返りたいと思います


☆スタートでちょっと待てぃ‼

1:31.8(12.2-10.5-11.1-11.6-11.4-11.6-11.7-11.7)(33.8-35.0)

〇席食堂ではありませんが、レース動画を流しながらあのボタンを押したいぐらいです

スタートしてナミュールが出遅れたことはしょうがありません

スタートしてからコンクシェルフィールシンパシーどちらがハナに行くのかなと思っていたら、

(ちょっと待てぃ‼)

スタニングローズ、なぜハナ争いに参加しているのでしょうか

前半600m33.8秒は2019年ノームコアが勝った年以来のハイペースで、
逃げたアエロリットは牡馬相手に安田記念など重賞でも好走した名脇役の逃げ馬ですが、
それらのメンバーと比べ相手が弱化しているのに好走できなかったぐらいですから、
ハナでないと困る馬ではないはずなのに、どうしてハナ争いに参加してしまったのでしょうか


☆ペースでちょっと待てぃ‼

前半600m34秒を切った年を調べてみると、3位以内に最低2頭は差し馬が好走していますので、
やはりこれだけ速いペースになると差し馬が有利になるのですが、同じ差し馬でも年代別でタイプが違っているのです

★2000年代 強い差し馬がしっかり好走

ジャパンCを勝ったブエナビスタ、牝馬3冠のアパパネが差し切り、
上がりも34.9秒、36.0秒としっかり掛かってますから、底力が問われるのでしょう

参考までにアパパネが勝った2011年のラップが以下の通りです
1:31.9(12.0-10.6-10.9-11.1-11.3-11.6-12.0-12.4)(33.5-36.0)

オウケンサクラが大逃げを打ちましたが、
あとこの年代の芝コースは「開催が進むと芝の状態が荒れる」というわかりやすい時代でしたので、
最後はしっかり脚が止まってしまい、中距離戦で強い馬がしっかり好走できた時代だというのがよくわかります

★2010年代前半 逃げ先行馬が残りやすい高速馬場

この時代はヴィルシーナが連覇したり、超大穴のミナレットが大逃げで3着に残るなど、とにかく逃げ馬が好走するレースで、
まだそんなイメージが残っている私のような人は多いと思います

ストレイトガールが連覇をした2016年のラップが以下の通りですが、
1:31.5(12.3-10.4-11.1-11.9-11.5-11.4-11.3-11.6)(33.8-34.3)

2000年代と比べると全く上がりが掛かっていません‼

あの頃の芝コースはコンクリート馬場と呼ばれ、
今も高速馬場ですが、芝のクッション性が今より低かったようです

この年は全て差し馬が上位を独占したのですが、
ストレイトガール以外上位の馬が位置取り関係なく全て中距離馬で、
最後方から上がり最速で追い込み、展開に恵まれたウキヨノカゼはまったく届きませんでした
スタミナのない馬は脱落し、コンクリート馬場適性の高かったストレイトガールは差し切れたのでしょう
あとこの頃キングカメハメハ産駒がこのレースや安田記念で好走馬が出たのは、コンクリート馬場の影響でしょうか

★2010年代後半 さらに高速化が進み、走りやすい馬場に

2019年のノームコアが勝ったラップが以下の通りですが、
1:30.5(12.3-10.6-10.8-11.1-11.3-11.2-11.5-11.7)(33.7-34.4)

前後半600mのタイムは2016年とほとんど同じですが、テンから10秒台連発とスプリント戦でもお目にかかれないラップで、
もっと上がりは遅くなってもいいのに34.4秒あまり遅くなっていないのは、
勝ちタイムが異常な速さで、馬にとって走りやすくなったのだと思います

もうコンクリート馬場ではなく、トランポリン馬場と呼ばれ始めたのはこの頃からでしょうか?

オーバーペースで逃げ先行馬がバテるのではなく、スピードについて行けず脱落する馬が増えて、
ついて行けた馬が逃げ馬を捕まえるようなレースに変貌したのがこの頃です

この頃までは中距離馬クロコスミアでも前々で内を通れば3着激走できるような内が有利な馬場だったのでしょうし、
ヴィクトリアマイルでは失速するアエロリットが安田記念だと残るのは、
マイル実績の高い馬が凝縮されることで、この馬が走りやすいペースになるからでしょうか

★2020年代現在 

クッションが効いてさらに走りやすくなり、差しが有利な馬場に

今年のラップをもう一度振り返りますと、
1:31.8(12.2-10.5-11.1-11.6-11.4-11.6-11.7-11.7)(33.8-35.0)

2010年代に比べてペースが変わらないのに明らかに上がりが遅くなっています

芝の管理がコンクリート馬場から変わり、クッションを高めるような作業をしていることは知っていましたが、
それでも高速馬場だからペース次第だと思っており、さほど気にしてませんでした

過去のラップと比較するとクッションが効いてるのか、道中のラップに以前の高速感がありません

今年のメンバーはレベルが低いからペースが遅いんだという考えもあるでしょうが、
昔から究極の高速馬場化していた京成杯オータムHのレースタイムを調べてみると、
昔はペース次第で1:31.0台を切るタイムも出ていましたが、
2020年代は前半1000m57.0秒前後のペースでも、1:31.6~1:32.0で収まっており、
もう1:31.0台を切るタイムは難しいと思われます

これまでの走りやすい馬場というのは、内を通る馬や先行馬のことだったのですが、
上がりタイムがジワジワ掛かって、先行馬には苦しい馬場になってますが、
差し馬でも速い流れでも追走できない馬はダメですし、
直線でさらに加速できる差し馬でないと好走できない馬場になっているのは間違いないようです

そりゃペースを経験していない中距離馬や出遅れて後手を踏む馬には厳しいレースになりますよね


☆クッション値にちょっと待てぃ‼

最近クッション値や含水率を情報として発表されていますが、
ここまで気にすると訳が分からなくなるので流していましたが、今回ちゃんと調べてみました

ヴィクトリアマイル当日のクッション値が9.6で、
先週よりもクッション値は0.1~0.2高く、過去2年のこのレースのクッション値が9.2だったらしく、
過去と比べて先行馬が残りやすい馬場だと分析しているサイトばかりでした

(ちょっと待てぃ‼)

フィアスプライド以外の先行馬壊滅じゃないですか‼

ここでクッション値は当てにならないのではなくて、分析する側が間違っているのではないかという疑いがあります

これまでクッション値や含水率を右から左へ受け流してきた私なので、
この件に関してちゃんと分析できるかはわかりませんが、クッション値の基準を今さらながら貼っておきます

数値が多少硬めに移行しても、クッションは昔に比べ効いてますので、
硬い硬いと言われていたコンクリート馬場は前残りが多かったのに対し、
今のトランポリン馬場と呼ばれるクッション馬場である限りは差し馬を常に警戒する必要があるのではないでしょうか

あー競馬って本当にいろんなファクターを生涯通じて勉強しないといけないから大変で難しいですね

初心者の方は逃げてしまいそうですが、これぞ生涯学習ですね(苦笑)


☆川田騎手にちょっと待てぃ‼

直線の攻防でウンブライルに騎乗の川田騎手は前を走っていたフィアスプライドを交わしたいのか外に持ち出したのですが、
その外にいた馬たち(サウンドビバーチェ、ドゥアイズなど)をぶつけ、それにつられて各馬が外によれてしまいました

私はパトロールビデオを確認した時、フィアスプライドが伸びていましたので、
そのまま付いて行ってもいいし、もう少しガマンすれば内が空きそうだったのに、
なんでわざわざ外に出したのか不思議でした

一方その集団の後ろにいたマスクトディーヴァは、進路は1頭分あったのですが、ズブいせいかなかなか入れなかったときに、
ウンブライルが外によれてからの一連の動きを見ていると、マスクトディーヴァの進路がずっと前が壁になってます

(ちょっと待てぃ‼)

ここでモレイラ騎手は下手な騎乗をしたなとか、マスクトディーヴァがズブいこともこれでハッキリしたと片付けてもいいのですが、
川田騎手が外に寄れた本当の目的は「モレイラ騎手潰し」の疑いがあります

川田騎手はNHKマイルCでもルメール騎手騎乗のアスコリピチェーノの進路を塞いでましたし、
勝利の近道は自らの進路を確保することと同時に、外国人騎手騎乗の有力馬を苦しめることだと考えていたら...
騎乗技術は別にして、今の日本競馬でリーディングジョッキーになるのも納得だと思いましたが、
ウンブライルマスクトディーヴァから買った人はモヤっとするでしょうね


☆マスクトディーヴァにちょっと待てぃ‼

最後は内がガラ空きになってマスクトディーヴァはなんとか3着まで追い上げましたが、
私はハイペース、高速馬場に対応できないと思い危険馬の評価でしたので、
同じく中距離馬であるモリアーナが伸びあぐねただけに、むしろよく3着まで追い上げたなと思いました
(モリアーナを危険馬にしなかったのは、危険馬にしてもおもしろくないと思ったからです)

やはりマスクトディーヴァは中距離向きなのでしょうし、秋華賞でリバティアイランドに2着に来た実力は本物です

もし宝塚記念に出走するなら、舐められた人気でしたら勝負することも考えようと思います(その前に勝負するお金はあるのでしょうか)


☆テンハッピーローズにちょっと待てぃ‼

勝ち馬テンハッピーローズにも触れなければいけません

まず勝った瞬間多くの人が(ちょっと待てぃ‼)って言ったと思いますが、
鞍上の津村騎手がインタビューで家族がサッカーを観に行っていると発言した瞬間も(ちょっと待てぃ‼)って見事にオチが付きました

〇席食堂なら神回ですが、私には悪夢だった理由は、阪神牝馬Sでテンハッピーローズがジョーカーだったからです

残念ながらテンハッピーローズは6着に敗れたのですが、敗因は距離か伸びない内を通ったのどちらか、それとも両方かで〆たのですが、
左回り>右回りの要因も考えるべきだったと思いました

頑なに芝1400mを使ってきたことがこれ程の大穴になった要因ですが、
2年連続で阪神牝馬Sでこの馬で勝負してハズした私には、
もう少し安い配当でいいから、阪神以外のマイル戦を使っていればもう少し買いやすくなったのにと思う次第です

あー、競馬は本当に難しい


結局今回も深夜まで回顧記事を書く羽目になりましたが、
ようやくオークスの1週前追切注目馬について発表します

オークスの1週前追切注目馬は、
チェルヴィニアです

ライトバックのような外から併走馬をブチ抜くのが素晴らしい追切という考えもありますが、
元々折り合いに難のある馬を気分良く走らせることに対し、
これから長距離輸送が控え、さらに距離が800mも伸びるレースで大丈夫なのかという不安の方が大きいです

今回取り上げたチェルヴィニアの1週前の美DWでの追切は、ライトバックとは対照的に併走馬相手に苦戦した追切で、
馬なりの併走馬に直線追われてなんとか併入に持ち込んだ形となりました

しかし併走馬は追切でめちゃくちゃ動くことで、逆に気性難が解消されず低迷を続けているヒップホップソウルで、
この馬に馬なりで追いつけなかったのは、むしろチェルヴィニアが気性が悪くスピード一辺倒のタイプでないことの証明です

また追切は7ハロンから長めに追われ、タイムは5ハロン66.4秒、3ハロン37.1秒、ラスト1ハロン11.1秒なら、
アルテミスSと同等かそれ以上のデキだといえます

さらに私が評価したいのは、美DWの追切の間に美坂路でも調教を行っているのですが、
5/5が全体タイム55.2秒、翌週5/12全体タイム53.6秒と、1週ごとにタイムを詰めてアルテミスSと同等のタイムが出ています(もちろんどちらも加速ラップで駆け上がってます)

動きは悪く見えますが、前走長期休養明けの桜花賞を叩いて、その時以上に中身の濃い追切を消化できています
(桜花賞ときは栗東で追切をやっていましたので、馬も慣れない環境で大変だったと思います)
アルテミスSでこの世代で一番強いと感じるほどの圧倒的なレースでしたので、
同じ府中の舞台で行われるオークスで桜花賞の悔しさをぜひ晴らしてほしいものです


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今回も読んでいただき、誠にありがとうございました
また次回の記事でお会いできますように

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