2020は個人のレコメンドが来る
あれだけハマっていたNetflixをほとんど観なくなった。
Netflix内で「観たいと思える作品を探す行為」が単純に苦痛になって、海外ドラマも良質なドキュメンタリーも、名作映画もほとんど観なくなった。
Netflixでの実りのないザッピングはまんま「TSUTAYAをうろうろする徒労」に似ている。
なにかあるかなーとTSUTAYAにいき、新作コーナーから準新作、旧作コーナー、一旦文房具売り場(住んでたところの近くのTSUTAYAは文房具売り場があった)を挟み、また新作コーナーに戻る。
新着をチェックし、あなたへのおすすめをチェックし、一旦ネットサーフィンを挟んでからまた新着に戻る。Netflixはこんな無駄な体験までレンタルビデオ店のリプレイスを図らなくていい。
少なくとも、個人的には知ったかぶりのパーソナライズでは「あ~、今観てもいいな」と思える作品をレコメンドすることはできていない気がする。(そもそも機械風情が偉そうに「パーソナライズ」だの「レコメンド」だの言ってんじゃねえよ、マシンが、マシンガンが)
ただ、友達が「面白いよ」と勧めてくれた作品は不思議と観ようかなという気持ちになる。
最近だとむらたがなんとかっていう役所広司の映画を勧めてくれた。(役所広司の奥さんが洗濯機を開け閉めしたりするだけの映画らしい)
友達からのレコメンドは、Netflixがメールやプッシュ通知で教えてくれる作品より圧倒的に優先度が高い。全然まだ観てないんですが。
いや、観ますよ全然まだ観てないですけど観ます、観たい気持ちはあります、作品名があんま思い出せないんで、すみません、でも観ます。
システムからのレコメンドが蔓延りすぎている中、個人のレコメンドが俺の中でめちゃくちゃ来ている。映画とかだけじゃなく、何に対しても高い価値を発揮している。
ヤギが完全栄養食「COMP」を常飲していると聞けば、「ほう、めちゃくちゃ良さそうだな」と思ったり、絵を趣味にしている友達の活動を見れば、「いや、絵を描くのめちゃくちゃ面白そうだな」と思ったり。
それらを踏まえた上で、個人にフォーカスしたセレクトショップが来るんじゃないかという気がしている。
今は誰でもネットショップを開設できる時代だけど、あれは個人のレコメンドじゃなくて「個人でやってるブランドの披露」なのでニュアンスが微妙に違う。
友達が理由を持ってなにかをおすすめするセレクトショップがたくさんできたら、俺はすべてに対して「面白そう」だの「良さそう」だの言いながら、勧められるがままにカートを満杯にしていくんだろうね。怖いね。
そのうちねずみ講とかにハマっちゃうのかな、マルチってなんでマルチっていうのかな。マルチに使えるペン、マルチペンで書いた書類。語源がわからない言葉って怖すぎる。あと「オフィシャル髭男dism」のファン全員が「オフィシャル髭男dist」を名乗っていたら思想家みたいで怖い。
東から来た博士たちストア | https://east-docter.stores.jp/
(上記の仮説のもと開設した個人によるレコメンドのセレクトショップ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?