軍を持たない国コスタリカ

皆さんコスタリカという国をご存知でしょうか?コスタリカは70年間今まで一度も軍を持ったことのない国です。中央アメリカの危険地域に位置していながら軍を持たないと選択した意図は何でしょうか?

・目次

・1コスタリカはどんな国?
・2なぜ軍を持たない?
・3幸福度世界一の国

1 コスタリカはどんな国?

中央アメリカに属するコスタリカは自然が豊かで国の95%が森林で覆われていた。現在の森林の面積は40%ほどになっている。植民地時代は貧しい国として知られていたが、第二次世界大戦後からは、コーヒーとバナナが豊富に収穫できたこともあり、国が大幅に経済成長した。しかし1990年以降は麻薬を北米や欧州に送るための中継地点とされてしまい、国民の約22%がコカイン中毒になり一気に治安が悪化してしまう。

2 なぜ軍を持たないのか?

コスタリカは憲法12条により、 「恒常的制度としての軍隊を禁止する。公共秩序の監視と維持のためには必要な警察隊を置く」 と定められており、世界中から武力隊を持たない法律と言う事で注目を集めました。
こちらの意味は常設軍隊は置かず、国が軍隊をどうしても必要な緊急時のみ機能するということである。
逆に他の国がコスタリカに軍を置いた場合はどうなるのか?
アメリカの場合、憲法上は問題ありません。
過去に麻薬カルテルを取り締まるためアメリカ海軍が駐留しました。それをきっかけに法律が新たに作られ、 アメリカに関しては憲法上問題ありません。
また、なぜ軍を持たないのか。
それは、内戦やクーデターなどを起こさないためと言われています。
過去にこれらの理由で政治状況が悪化したのを背景としております。

3 なぜ幸福度世界一?

コスタリカは軍よりも大切にしているものがあります。
それは 「対話」と「教育」 です。
コスタリカの教育は、日本と同じで義務教育は9年間。
日本の小学校にあたる教育が4年間、中学校にあたる教育が5年間となっております。 平和教育や環境教育に力を入れており、国民の意識を常に上げるような取り組みをしています。
また国の国家予算の21%が教育費用になっている。
軍を持たない代わりに、他の部分にお金を向けられるということです。また自然を大切にしています。
戦争や内戦を起こして自然が壊れるのは国民は大変嫌うようです。これも教育の賜物だと思います。