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THE ROAD RACE TOKYO TAMA

概要


 
クラス:イベントレース
開催地:東京都
日程:12月3日
距離:72.6km
天候:雨
出場チームメイト:山本元喜、孫崎大樹
 
 

レースレポート本文


 
今回のレースは東京オリンピックの記念大会という事でキナンからは2人が出場
同日にキナン主催のシーサイドヴェロフェスタが行われていたことや、畑中さんがiRC
カップで新城に行っていたこともあって、キナンの関東組の2人での参加となった。
3位までの賞金がかなり大きいことでフルメンバーで参加しているチームも多く、人数的に不利な自分たち的「どうするよ?」という感じではあった。
ゴール前の連携も2人では厳しいという事もあり、自分は敢闘賞狙いの逃げで孫崎には上手く着に入ってくれれば、という具合の感覚で出場していた。
 
審査基準が明確ではない敢闘賞が設けられている、という事は、すなわち一番目立った選手が獲得できるという事になる。
レースが始まる前の時点で敢闘賞狙いのアタック合戦が延々と続くであろうことはなんとなく予想はしていた。
それでもアタック合戦に参加して「何としても狙う」というより、「楽しめればいいな」と考えつつもパレード中はしっかりと先頭をキープして、レーススタート。
スタートと同時にアタックを仕掛け、スタートアタックは達成。


しかし、思った以上にアップダウンの一波が大きいコースで、スタートアタックで全開で踏んだせいで一度オールアウトしかける。
そして、集団はというと全力でアタック合戦を始めており、半端ない勢いでアップダウンを駆け抜けていた。
参加チームが多いという事も影響しているとは思うが、ここまでペースの落ちない全力のアタック合戦は久しぶりに見た気がする。
とにかく目立つというチャンスにかけて先頭に出れた選手が全開でアタックし、後先考えずに踏み続け、それを集団が追うことでペースが一向に落ちない。
何度か動く中でかなり疲労が溜まってきて、そろそろヤバいかも……となったタイミングで30km手前のニュートラル区間に入った。
対面通行の片側規制で、中央分離帯が無いため、安全のために定速での走行が義務付けられている区間だった。
その区間で一旦休んだ後にレース再開
動きはするが、中々キツイな、と思っていると大喜と兒島選手とシエルブルーの伊澤が逃げた。
ブリヂストンが集団の先頭でペースを落とし始め、逃げとの差が広がり始めるが、アタックを仕掛ける選手もおり、逃げとの差が伸び縮みを繰り返す。
前の3人は伊澤が遅れたことで、2人逃げになる。
追う意思を見せるチームが無いことでアタックが散発される集団となっており、逃げ切りの危険がある、と判断した自分は下り区間やブリヂストンが牽制を仕掛けようとするタイミングでアタックを仕掛けて集団に追われることでペースを引き上げていた。
本来であればキナンでまとまって追走、という形をとるところではあるが、自分と孫崎しかいないので、他のチームの動きを利用する必要があった。
逆に言えば、今回のレースで賞金を狙っていたチームにおいて、ブリジストンと右京以外のチームが、なぜ、まとまって前の2人を確実に捕まえに行く動きをしなかったのかは謎。
そんな2人逃げだったが、途中の下りからの直角コーナーで大喜が落車しており、兒島選手1人になってしまう。
自分としては逃げを潰すことだけを目的に切り替えていた部分もあったので、いったんは集団内に下がり、休みつつ様子を見ると、集団から数名が飛び出しては吸収される、というグチャグチャした展開が続いていた。
自分はてっきりその動きの中で兒島選手も吸収されたものだと思っていたのだが、その間も単独で逃げていたらしい。
大喜が集団に戻るまでは結構な距離を逃げていたので、敢闘賞は大喜か兒島選手で確定だろうと考えていたが、もしかしたらまだ獲得できる可能性が残っているかも?と考えてラスト10kmを切ったあたりで単独でのアタックを仕掛けてみた。
道がそこまで広くなく、頻繁にコーナーのあるコースだったので前の見通しはあまり良くなかったが、アタックしたタイミングで中継用のモトバイクが来ないことに違和感を感じていたが、まさに先頭で兒島選手が単独逃げを行っていたからだった。
自分の単独アタックも吸収され、ラスト3kmあたりからはゴールスプリントで孫崎の手助けが出来れば、と考えて前に位置を上げていたが、ラスト2kmあたりで自分の前の選手が落車。
2人ぐらいが絡まって落車し、舞い上がっている横をすり抜けはしたが、回避のためにブレーキをしてしまい、位置が下がってしまったことで、ゴールに向けて加速する密度の高い集団内を前に上がることが出来ず、そのまま後方でゴールした。
最後は孫崎がスプリントに挑んだものの、単独では厳しく15位あたりでのゴールとなった。


 
 

感想


 
レースの距離が短かったことや、敢闘賞の賞金、出場チームが多かった、といった複数の要因が関係した結果非常に早いレースになっていたと感じた。
ある程度のアップダウンがあり、コーナーも結構多く、途中ではニュートラル区間があったにも関わらず平均時速45kmは相当なもの。
集団でもへばって後方に張り付くのが精いっぱいな選手もおり、想像よりもレベルの高い面白いレースになっていたと感じた。
沿道で観戦してくれていた人たちには、ハイスピードの凄い迫力のあるロードレースを見てもらえたのではないかと思う。
チームとして何かリザルトを残したかったが、楽しんで走ることが出来たので悪くは無いレースだったと思う。
 
 

キツさレベル


10
短いレースではあったが、高強度のインターバルの連続で非常に追い込まれたレースとなった。
 
Photo by Satoru KATO

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