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ニュージーランド・サイクリング・クラシック 3日目


 
 
クラス:2.2クラス ステージレース
開催地:ニュージーランド
日程:1月12日
距離:127km
天候:曇り
平均ワット:223W
最大ワット:996W
出場チームメイト:ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、山本元喜、5新城雄大、孫崎大樹、宮崎泰史
 
 レースレポート
 
今日はクイーンステージの登りゴール。
昨年は途中で踏み止めた際に残っていた集団が山頂手前で先頭グループに追いついた、という話があったので、踏み止めずに頂上まで頑張るつもりでいた。
そして、昨年はスタート前のサインを直前まで忘れていたので、しっかりとサインを行い、レースの準備も万端の状態でスタートできた。

しっかりとサインする様子


パレードを終えレーススタート。
今日は連日の勢いのあるアタック合戦と違い、比較的穏やかな印象を受けるアタックと吸収を繰り返す。
集団も少人数の逃げを決めさせたいようで、頻繁にペースを落とそうとするが、そのたびに諦められない数名が抜け出してペースが上がり直す。
キナンとしては総合上位に絡まない選手を逃がし、安定した集団を作りたい、という思惑があり、今日は逃げを狙って行くという作戦ではなかった。
しかし、ニュージーランド代表とブリッジレーンの2チームは登りで強い選手が居るため逃がしたくないので、その動きを潰すために動く必要はあった。
2名の逃げが見える距離で抜け出した状態で初っ端の山岳賞の登りに入る。
序盤は逃げを決め切ろうという雰囲気があったが、山岳ポイントを狙いたい選手たちが動き出したことで集団のペースが滅茶苦茶上がり、付いているだけでも辛い状態になる。
先行していた2名も途中で吸収され、再びアタック合戦を兼ねたペースアップが行われる。
頂上に向けて集団が細切れになるも、ライアンが先頭付近に居るのは確認できていた。
下りに入るも登りで千切れた選手と下りが下手な選手によって集団が中切れを起こし、自分の数名前で集団が分割される。
最高時速97kmを叩き出しながら下り切り、平坦区間でローテーションを回して先頭に追い付く。
逃げは発生しておらず、集団一つ。


再びのアタック合戦が始まるが、無理に乗っていくのではなくブリッヂレーンとニュー時ランド代表だけ逃がさないようにチェックに入って潰していき、結果的に5名ほどの逃げが決まる。
そこからはリーダーチームであるニュージーランド代表のコントロールが始まるが、直後にクライマーを抱える他チームに協力を頼んで回っており、キナンからは宮崎にローテーションに加わってもらう。
安定したコントロールでレースが進み、時折登り区間でやたらとペースを上げてくるチームが居たものの、集団が崩壊するほどでもなく、キナンは宮崎以外のメンバーで集団の前方を維持していた。
2回目の山岳ポイントの登りでペースが上がったことで、それまでローテーションに回ってくれていた宮崎含む各チームのアシスト選手が一斉に遅れ、ハイペースで登り切った状態で逃げとのタイム差が1分ほどに詰まっていた。
再び最大時速95kmで下り切り、リーダーチームがメインでコントロールを始め、タイム差を調整していた。
その間に逃げ集団は崩壊していたようで一人また一人、と前から選手が降って来ていた。
元の作戦では登りの入り口に向けて、雄大と孫崎と宮崎の3人で集団の先頭に出て牽引するくらいの勢いで位置を取りに行く予定だったが、戻ってきた宮崎にローテーションに加わって貰うだけで位置の主張が出来ていたので、脚を温存することが出来た。
各チームが先頭まで上がり始めたタイミングで孫崎を先頭に位置を上げていき、ニュージーランド代表の列車と並走する位置で登りへ向かうコーナーを抜けることが出来た。
緩い傾斜で始まる登りだったが、入りからのペースが非常に速く、2列くらいで勢いよく登り始めた。
大きくバラけないようにしつつ前方の位置をキープしながら登っていたが、勾配が急になった頃からのペースに耐え切れず遅れてしまった。
昨年は遅れた選手でも諦めずに踏んでいた選手が中盤以降の勾配が緩くなったところで追いついたパターンもあったようなので、諦めずに踏んでいたが、今年は明らかに遠くに見える先頭集団のペースが速かった。
レースの距離が少し短くなったことと、登りの数が減った事が原因な気がする。
その後、緩くなったところで諦めずに踏んでいる集団の後ろに付いて走っていたが、先頭集団に追いつける気配は全くなく、前で単独で走っていた雄大や他の選手を吸収しつつゴールに向かった。
ゴールに向けた最後の登りで踏んでいく選手も居たが、自分は流してゴールした。

流してゴールしても辛いものは辛い


レース先頭では少人数に絞り込まれてからのゴールスプリントになり、ドリューが5位に入ってくれた。
 
 
感想
 
残れるようであれば最後の登りで勝負するつもりでいたが、登りだして早々にこれは無理だ、と感じるくらい疲弊してしまっていた。
コンディション的には悪くないように感じていたが、やはり登りで勝負するのであれば登りに特化したトレーニングと体の仕上げ方をする必要があるな、という印象。
シーズンが真逆という事と冬場に身体を絞るリスクを考えると中々難しい気もした。
最終日は地獄のクリテが待っているので、明日のレースで全開で頑張ってきたい。
 
 
キツさレベル

途中で何度かオールアウト仕掛けた場面があったが耐えきれた印象

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