真珠湾攻撃から〇周年だとか旧日本兵への櫻井くんのインタビューが炎上だとか

タイトルのごちゃごちゃは各自でググって下さい。

僕が今日伝えたいのは、形式的に周年記念だけやってても何の意味もないということです。


突然ですが、僕は被爆三世です。

両親とも長崎県出身で、祖父からは原爆投下後の焼け野原を歩いた話を聞いたり、祖母からは満州国から命からがら逃げ帰ってきた話を聞いたりしました。


そんな僕が毎年思うことですが、8月6日から8月15日だけが戦争について考える機会なのでしょうか?

メディアは、8月になると、メモリアル記念日かのように戦争特番をこぞって組んで、お涙ちょうだい・戦争ダメゼッタイの思考停止を煽ってきます。

8月15日が賞味期限なので、終わればポイ捨てです。


結婚記念日だけ妻の家事を手伝って自慢気な顔してる昭和の旦那か??


それならまだいい方で、結婚記念日すら忘れてしまっているのに、去年は結婚19周年だったけど今年は20周年だから何か祝ってやるか~というのが、いわば今回の真珠湾攻撃追悼です。

当たり前ですが、妻への感謝や戦争の記憶を伝えるのに、周年のキリの良さは全く関係ありません。

そして、周年だからやっとくか~ぐらいの意気込みなので、番組構成も手抜きになるのは必然で、とにかく戦争は悲惨凄惨ダメゼッタイと、馬鹿の一つ覚えのようなことばかり言っているのです。


本当に必要なのは、戦争という選択へと進んだ過程やその失敗の本質を深掘りしたり、今後も戦争をしないために我々がどうすればいいのかという考察です。

(メディアの戦争番組が本質を突いていないのは、意気込みがいい加減だからというのも原因の一つかもしれませんが、より根本的にはそういった考察をする頭がそもそもないからというのが真因で、さらにその背景には、そういったメディアや学校教科書によって蔓延された"思考停止"が国民の頭を支配しているために、真因追求の需要がそもそもないのだと僕は考えています)

こういった本質を外したまま、戦争が悲しかったー辛かったーと薄っぺらい感情論を並べてくるのが今のメディアの姿です。

今回櫻井くんがインタビューした旧日本兵の件で言うと、次のような番組構成だったら結構攻めてるなーと僕は思ったでしょう。


米兵を殺している自覚はあったのか、だって?
相手を殺さなければ自分が殺されるという極限状況が、あんたに想像できるか?
それどころか、俺の出兵前のある日、生きて帰ってきた日本兵がいたが、『貴様、臆病風に吹かれて勝手に戦線離脱して安全地帯に隠れていたな非国民め腹を切れ!』と、わざわざ皆を集めた目の前で打ち首にされ、それを恐ろしいと思う自分の気持ちすらも押し殺して、皆で一緒に歓声を上げて士気が高まったことにしなきゃならないそんな狂気が世論全体だったなんて、お前に想像できるか!?
命の危機なんか生まれてこの方一度たりとも経験したことのないお前ら日本人に、1ミリでも想像できるか!!?


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