エッセイ「顔が良くなりたい」
私は顔にコンプレックスがある。
目はぱっちりしてないし、唇はぽってりしている。面長でのべっとしている。鼻も大きいしまつ毛は短い。
友達と、この私の顔を比べてはコンプレックスで苦しみながら生きてきた。小さい頃は世界一可愛いと思っていたのに、ある日突然投げかけられた「ブス」に頭を殴られたのだ。それから、私は「かわいい」を素直に受け取れない、ゆがんだ人間へと変容してしまった。親や友人の賛辞を、ただの世辞としか受け取れなくなってしまった。
荒れた肌をファンデーションで隠して、アイシ