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限界太郎が選ぶ「人情噺」3選

落語が好きな限界太郎である。
知り合いに落語好きが存在しないため、
「趣味は何ですか?」
と聞かれた時には、一縷の望みに賭けて
「落語です」
と答える日々だ。
(なお、打率0割0分)

そんな私が選ぶオススメの人情噺を、今回は皆様に押し付けようと思う。
人情噺とは、簡単に言えば感動的な話といったところです。

※なお、正確に勉強したわけではないので、細かい部分に違いがあるかもしれません。予めご了承ください。お許しください。許して。

3.芝浜(しばはま)

酒に溺れ、借金をこさえてしまっている魚屋。
「明日こそは市場に行く」
その言葉を繰り返す日々だ。
首が回らなくなったある日、奥さんは遂に魚屋を市場に送り出すことに成功する。
だが、魚屋は浜辺で財布を拾ったと市場にも行かずに帰ってきてしまう。
その財布の中には大金が入っており、「これで一生働かずに暮らしていける」と大喜びで酒盛りを始める魚屋だが……。


立川談志の芝浜は必見です。

2.子別れ(こわかれ)

酒に溺れて離縁をした夫婦。奥さんは幼い子供を連れて出ていったっきり、連絡をとっていない。夫である大工は改心をし、酒をキッパリとやめて働き出してから3年が経ったある日のこと。
とある用事で街中を歩く大工。いつもの癖で、離れてしまった子供を探すかのように子供達を見ていると、ふと見たことのある顔が。
声をかけてみると、やはり自分の子供だ。
大喜びの大工は、子供に今の暮らしについて聞く。
女手一つで子供を育てている生活はやはり苦しいようで、あまり良い生活をできていないようだ。
子供を思い、「お母さんには内緒だ。男の約束だ。」と、お金を渡す。
久しぶりに会ったお父さんからのお金を握りしめ、家に駆け込んだ子供だったが……。

限界太郎が初めてちゃんと聴いた落語です。
人情噺から滑稽噺になる、とても聞きやすい落語です。

1.紺屋高尾(こんやたかお)

真面目一徹で、ひたすらに仕事をする染物屋。ある日、花の街吉原で見かけた「高尾」という遊女に一目惚れしてしまう。だが、高尾は非常に高額な女。染物屋の賃金では、一晩すら買うこともできない。
帰って親方に聞いてみると、「3年働いて、切り詰めて切り詰めて、やっと一晩買えるだろうか」との答え。
真面目一徹の染物屋は、周りの嘲笑など気にせず、3年間もの間、ひたすらにお金を貯め続ける。
そして3年後、遂に一晩高尾を買うお金を手に入れる。
「染物屋と言ったら馬鹿にされて相手にされないだろうから、金持ちのフリをして行け」という親方のアドバイスを聞き、嘘で身を固めて吉原に踏み込むが……。

王道と言えば王道なのかもしれませんが、よく出来ているな、と聞くたびにしみじみ思います。


以上。
気が向いたら滑稽噺も押し付けます。
良かったら寄席か映像で観てみてね❤️

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