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ドル円概況(8/22)

【東京時間】

ドル円(5分足)

東京時間
・ドル円は上値が重い。時間外の米10年債利回りが4.36%台まで上昇したことで買いが先行し、一時146.40円と昨日高値に面合わせした。ただ、本邦輸出企業の売り意欲が強いなか、一巡後は伸び悩む展開に。新発10年物国債利回りが2014年1月以来の高水準を付け、米金利が一転低下したうえ、「植田日銀総裁と岸田首相が会談」との報道が伝わったことも売りにつながり、12時過ぎには一時145.85円まで下押しした。日銀総裁が会談後に「為替相場の変動についての議論は特にない」と発言すると買い戻しが入り146円台を回復する場面もあったが、戻りは限られた。
・ポイント①は、勢いよくドル円が146.4円まで上昇後に、多くの移動平均線を下抜けた後のため戻り売りチャンス。レンジでの推移から、逆方向にトレンドが転換する可能性が高かった局面。
・ポイント②は、15分足の移動平均タッチの戻り売りポイント。10pipsのストップロスを置いても上位足の移動平均線がレジスタンスになるため、リスクリワードの高いポイント
・ポイント③は、円買いが危険なポイント。上位足の移動平均線との距離があり、直前の下髭を伴いながら安値を切り上げているため、調整する可能性が高いポイント。

【欧州時間】

ドル円(5分足)

欧州時間
・ドル円は戻りが鈍かった。アジア時間に一時4.3618%前後と2007年11月以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.30%台まで低下すると、欧州勢が円買い・ドル売りで参入。19時30分前に一時145.50円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値145.15円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル買いが強まった影響も受けて一時146.13円付近まで値を戻した。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値146.40円には届かなかった。米10年債利回りが4.36%手前から4.31%台まで水準を落としたことも相場の重石となり、145.71円付近まで押し戻された。
・ポイント①は、上位足の移動平均線タッチの戻り売りポイント。ポイント②、ポイント③も移動平均線タッチの戻り売りポイント。ポイント④については、上位足の移動平均線を越しているのに加えて、その他の移動平均線との距離が離れているため、リスクリワードが低く、戻り売りをしてはいけないポイント。

【米国時間】

ドル円(5分足)

米国時間
(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
7月米中古住宅販売件数
前月比                ▲2.2%      ▲3.3%
年率換算件数             407万件      416万件
8月米リッチモンド連銀製造業景気指数  ▲7        ▲9

・ドル円は反落。欧州時間に一時145.50円と日通し安値を付けたものの、前日の安値145.15円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。対ユーロなどでドル買いが強まった影響も受けて一時146.13円付近まで値を戻した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値146.40円が目先戻りの目処として意識されると上値が重くなった。アジア時間に一時4.3618%前後と2007年11月以来の高水準を記録した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、145.71円付近まで下押しした。なお、市場では「25日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演を控えて、大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
・ポイント①は、多くの移動平均線を上抜けた後のポイントだが、146.10の前回高値を越えられなかったポイントで、円安トレンドの発生確率が低下した。
・ポイント②は、ダブルボトムを形成したポイントで、こちらも円高トレンドの発生を否定するポイントとなった。