世界一成長率の高い東南アジアEC市場で稼ぐ①

今回は僕が提供するSBC(Social Buyers Club)のお話をさせて頂きます。

近年の副業ブームに伴い、アフェリエイトや動画編集やプログラミング等様々な副業、もしくは事業を立ち上げる方々が増えているのは皆さんご存じだと思います。

その中で一番人気があるのが物販事業です。

気軽に始められるせどりに始まり、中国輸入やクラウドファンディングや中古のリペア等やり方は様々です。

その中で今何を考え何に時間を投資するべきか?というお話を書かせて頂きたいと思います。

一番現状稼ぎやすく、尚且つ将来性の高い市場というのはどこでしょうか?

僕は迷わずここから5年~10年の間、東南アジア市場だと答えます。

むしろ今年、来年の参入を逃してしまうということは世界の大時流に乗り遅れたも同然。尚且つ国内での物販に留まるのは大きなリスクだと考えています。

何故なのか?その理由を1つずつ分解して解読していきましょう。

日本国内のEC全体の売上高は17兆円。
物販部門ECの売上高は2020年の時点で10兆6300億円と言われています。成長率は2019年対比で20,1%の成長。
直近10年間の平均成長率は8,7%。コロナの影響や個人間取引等が活発になった事で日本のEC市場は確実に伸びてきています。恐らく2022年のデータも大きな成長率となってくると思われますが、再度パンデミック等が起きない以上、この20%を越える伸びは一時的な物だと個人的には判断しています。

再度2023年以降の成長率は落ち着き、6~10%程度に落ち着くと考えています。

※参考 日本通信販売協会調べ

https://www.jadma.or.jp/pdf/2021/20210823press2020marketsize.pdf

一方、世界に目を向けてみましょう。

アメリカでは2020年度のEC売上高は90兆円見込みとみられており、日本の約5倍の数値です。

日本の人口は1.257億人
アメリカの人口は3.319億人 
 約2.6倍

お隣の中国はどうでしょうか?
中国は2020年のEC売上高は262兆円見込みとみられており日本の約15倍の数値です。

中国の人口は14,12億人 約11.2倍

人口対比で比較しても日本の数字が少ない事が分かるかと思います。
この大きな売上高の差はEC化率の違いがあるからです。

小売店やメーカーが直接EC市場に参入してきていない率が日本国は非常に高く、特に食品、飲料、酒類のEC化率は3,31%であったり、化粧品や医薬品のEC化率は6,72%、自動車や自動車パーツ等も3,23%と非常に低いのです。

衣類関連などの実際に実物を見て買い物をしたいという商品でもEC化率が高い国ではライブコマースでの販売に徐々に移行しており、全ての分野でEC化率は日本は遅れています。

これは国土の広さも大きな違いに影響していると思われます。日本は24時間営業のコンビニエンスストア、24時間営業のスーパー。国土が狭い故に気軽に買い物にいける環境が日本全国整っています。非常に便利で素晴らしい国です。

その分EC化率の成長に関しては国土の広いアメリカや中国みたいな数値に追いつく事自体が考えにくい部分はあると思いますが、今回のコロナのパンデミックを受け、EC化率は急激に伸びてきています。

この流れは止まることなく、日本のEC化率は確実に成長をしていくでしょう。

※参考 経産省「電子商取引に関する実態調査」

では今後日本のEC化率の増加が進んでくるとどうなっていくでしょうか?

小売店やメーカーのEC参入により隙間産業であるせどり等は衰退の一途を辿っていき、徐々に個人が参入し、稼ぎやすい時代から個人が入る隙間が埋まっていき、淘汰されていく事が予測されます。

EC化率の要因はITの進化と比例して成長していきます。
AI化等も今年に入り大きく進み、POSシステムに登録をするだけでネットショップに同時併売が出来るシステムなども今後5年以内に確実に出てくるでしょうし、販売のプラットホームも常に進化をしていっています。

実際に僕がせどりをスタートした時期よりも確実に販路の拡大や販売力の拡大を疎かにした人、一時的な収益モデルで稼いだ人等は徐々に淘汰されてきています。

遥かに稼ぎやすさは減少しているのにも関わらず、参入人数は増え続け、破産者や黒字倒産をする方も実際に多く相談を受け見てきました。

賢い人、時代についていっている人、収益を私利私欲に使わず、事業投資をしっかり行い、販路や仕入れの拡大を行った人のみが残っていき売上、利益を上げ続けています。

参入しやすく、稼ぎやすいのは今も変わりませんが、出来る人と出来ない人がはっきり分かれて来てる印象を受けます。

ただし、現状で出来ている人ですら数字や他の先進国のデータの様に日本のEC化率が進めば進むほど徐々に淘汰されていく時代もそう遠くはないと考えます。

そんな中、僕が知っている物販事業者は30代~50代くらいの方が圧倒的に多く、この先10年、20年と時代が進んだ時にそのまま生き残れるか?稼ぎ続けられるか?事業を拡大して雇用を増やしたとしてそのまま雇用を続けられるのか?こう考えた時に正直全滅に近いくらい淘汰されてもおかしくないなと考えるわけです。

これは世界どこの国でも起こってくる現象だと思われますが、その中で物販事業で生き残っていくために何に足を踏み入れた方がいいか?

そこで選択肢の中多くの方が参入出来、一番寿命が長く、確実に伸ばしていけるのは越境ECだと僕は考えます。越境ECとは自国の商品を海外に対してECを使い販売をする事です。

越境ECの市場規模は2019年度で89兆円。2026年度には550兆円とも推測されています。毎年の成長率に換算すると30%程の成長率があり、世界のEC成長規模を上回っているペースで成長してきています。

これはIT化が世界で大きく進んだ事や越境ECの認知度が上がった事が要因として考えられます。

世界でEC化率が上がり、どの国でもECに自国のメーカーや小売店が参入していく中で差別化出来る所を考え、隙間産業で今後も継続的に伸ばし続ける事が出来るとなると、選択肢はなんだろうと考えた時に

越境ECか、自社商品の開発(要はメーカー側に進んでいく)、ライブコマース特化の営業会社この3つかなと思っています。

ただどの選択肢をとったとしても日本国内のみで勝負するか、世界に向けて勝負するかでは市場規模が大きく異なります。

結局世界に目を向け、狭い市場で戦う事のではなく、広く商売をしていく事が大きな他社とのアドバンテージに一番成りえますし、せどり系の国内物販を続けることも悪い事ではありません。安い仕入れ先などを確保していればその分世界に販売しかけた時も他社を引き離せます。無駄にならないのです。

そういった意味も踏まえると今国内での物販事業を伸ばしているというのは良い方向に進んでいるとも捉えられるでしょう。

しかし国内仕入れの国内売りに固執を続けているのは将来的に危機感を覚えた方が良いと僕は考えます。

では次にどの市場で勝負をしかけるべきか?という点です。ここで出てくるのが東南アジア市場となります。

東南アジア市場で大きく売上を上げているプラットホームは2つ存在します。

ShopeeとLazadaです。

Shopee
Lazada

どちらもShopeeJapan LazadaJapanと日本に展開されており、日本からの出品で対応国全てに同時にリーチ出来る様になっています。

対応国は

Lazada対応国
ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア

Shopee対応国
ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、台湾、ブラジル

となっています。

東南アジアのEC市場は2020年には9兆7500億円と、2021年度には17兆1600億円になると見込まれているそうです。2026年には33兆円見込みと考えられています。

人口はインドネシア人口2.738億人 マレーシア3357万人 フィリピン人口1.139億人 シンガポール545万人 タイ7160万人 ベトナム9747万人 台湾2357万人、ブラジル2.143億人 

合計約8億人強に同時にリーチ出来るのが大きな魅力です。

東南アジア市場だけでも6億人。上記に書いた通りEC化率の遅れている日本ですら1,257億人に対し、2020年のEC売上高は17兆円を叩いているのにも関わらず、東南アジア6億人でもまだ10兆弱しか発展していないのです。

その代わりお気づきかもしれませんが、日本のEC成長率は平均8%程、コロナ禍で大きくEC化が進んだ2020年でも20%の成長で終わっているにもかかわらず、上記に書いた売上高の伸びは見てわかる通り

2020年度~2021年度は90%近い売上の増加が見込まれています。

今まさに東南アジアのEC化率と売上高は急激に伸びています。要員としてはインターネットの普及率が上がってきた事。インフラが整ってきた事。1世帯当たりの収入が増えてきたことにあります。

2021年度の数値でお話しておりますが、日本の成長率と東南アジアの成長率を見てみると既にこの記事を書いている2023年には

日本EC全体市場売上<東南アジアEC全体売上となっているのです。

この動きと売上格差が今後も止まる事はありません。何故かというとインフラの普及率の成長伸びしろが段違いだからです。

日本はほぼ成熟しており、インターネットの普及率、道路のインフラ等も完璧です。ただただIT化率に影響されて売上が伸びるだけの一方東南アジアはまだまだ日本に比べると成長期です。

日本のインターネット普及率は2021年時点で87%に対し
インドネシア52%
マレーシア73%
フィリピン47%
シンガポール82%
タイ47%

こうやって並べて書くと一目瞭然ですよね。

経済成長による所得の増加等の影響でEC利用率が上がり
インターネット普及率も更に倍近く成長伸びしろがあり
成長段階真っただ中にも関わらず既に日本のEC市場を越える売上を出している。

成熟した市場で売上を作り、売上を上げていくためには資本力と労働力、取引先、販路全てを攻略していく必要があります。自分が成長していかないといけないわけです。

ただし、成長過程の市場に参入する事によって、市場全体が伸びる事により市場成長の恩恵を受け、尚且つ圧倒的先行者のアドバンテージが取れる様になります。

ここまでみると越境ECで東南アジアを攻めた方がいいのはわかった。と思う方は多数いらっしゃるかと思います。

同じ越境ECだとAmazon使ったり、ebayやBAYMAという選択肢もあるんじゃない?

と思われる方もいると思いますが、圧倒的先行者のアドバンテージがそれでは得られないんです。

そもそもがAmazon、ebay、BAYMA自体が東南アジアではほぼ知名度がありません。知名度があり、売り上げが立ってたとしても先行者利益を得るのに根本的な仕組みがShopeeとLazadaと違うんです。

最初に言うと商品カタログの独立成長性とSEOに関して圧倒的な違いがあります。

ebayやBAYMAはスポット売りです。メルカリやヤフオク等と一緒ですね。
出された商品順番に表示され、優位性が取れるのは店舗評価のみです。大事なのはキーワード選定くらいで後は圧倒的に仕入れ先勝負になります。

Amazonに関しては最悪です。マーケットプレイス型モールな為、型番商品でどれだけ商品知名度を上げても、どれだけカタログが上位表示されても同じカタログに相乗りが可能になってしまいます。先行者利益がそのまま後発組も利用出来てしまうのです。Amazonの仕組みをすり抜けて独立したカタログを作った所で規約違反となり、別にそれでAmazon垢バンくらったりしなかった所でただグレーな手法で稼ぐ事しか出来ません。

しかしShopeeやLazadaは日本のYahoo!ショッピングや楽天市場と同じマルチテナント型ECモールなんです。

太文字にしてみましたwまじで超超超大事な事を今から書きます。

越境ECで稼ぐという事は自国の強みを最大限に生かすという事です。

となると日本で販売されている型番のある既存商品を販売していく事になります。

輸出のメリットは仕入れに使ったお金の中で消費税の部分も還付されるので日本で販売されている商品を扱って日本で仕入れ、国外に輸出する事に強みがあります。

となると扱える商品群は皆さん一緒なわけです。

市場も成長してきており、今そこそこ売れるようになってきたよね!ってくらいまで成長してきてる中、チャレンジして継続をした時に早期参入する事で資産として一番価値のあるものってなんだと思いますか?

それは【育った商品カタログ】です。

これは楽天市場で虫よけと検索したキーワードで出てきた表示です。

買い物するユーザーに一番最初に目が付くのはこのページなのは当然ですよね。勿論その分購買率も段違いに高くなります。

何故上位表示されるか?というとその商品のカタログが

大量に買われて
大量に見られて
商品に大量にレビューがついている

この3つがあるからです。

勿論広告等を使うと一時的にある程度上位表示が出来たり、最近だと無理矢理商品カタログのSEOを上げる為に赤字商品や赤字に近い価格で販売されている食品加工品とか食品とかよくみませんか?

楽天市場の買い物マラソンに合わせて本来8000売価の明太子などを1,000円で1人1個販売等で売りまくってるカタログなどをみかけます。

あれは大量に買われる事、大量に見られる事、大量にレビューが付く事。これによって上位表示される事によりカタログ自体の強さを上げていっているからです。

販売ページの中に他の商品等をしっかり載せる事でカタログを強くし、他商品の購買率を上げ、店の評価もカタログの評価も溜めつつ今後の売上にしていこうという戦略です。

何故そういった戦略が必要なのか?というと【後発】だからなんです。例えばカニと検索したとして出てくる画面がこれです。

一番の上位表示に勝つためにどうすればいいか?と考えた時に一番上の上位表示に今後勝てると思いますか?

上位表示は購買率が激高。ということは見られる数もレビューの数もずっと差が広がる一方ですよね。

だから勝ち残る為に、見に来たお客様の購買率を上げるための徹底したページ作りに予算をかけ、徹底的にSEO対策を施し、徹底的に広告をかけ、徹底的に安く売る。

こんな事をしないと検索1ページ目すら上がれないのです。要は札束の殴り合いですw同じ仕入れルートを持っていたとしてもこのページを持っている会社を買収しようとすれば数千万じゃ難しいでしょう。それくらい価値があるんです。たった1ページのSEOが上がった商品ページにです。

型番商品だった場合は上位表示される商品が日本のYahoo!ショッピング、楽天市場では以下の様に安い順に並べ替えて一覧で観る事が出来ます。

この上位カタログで売り切る為にはここの価格差で勝負できる仕入れ先と格安で仕入れが出来る様に大量のロット買いが必要になってきます。

要はまたまた札束勝負ですw

それでも1ページ目に表示される店舗から直接購入するお客様もいますので、購買力は上位カタログを持っている店舗の方が圧倒的に優位なんです。

ではShopeeとLazadaの検索ページをみてみましょう。

Shopee
Lazada

どうでしょうか?

虫よけスプレーで検索してみましたが、カタログが全て独立しているのがおわかりでしょうか?

尚且つ同じ型番商品であっても楽天市場やYahoo!ショッピングの様に安い順番で並び変える事すら出来ないので、商品名で検索しなおし、そこから安い順に並べ替える必要があります。

Amazonの様に同じカタログに相乗りする事も出来ません。

商品画像には右下にどこの国から発送されるかも表示されています。

と言う事は検索キーワードで上位表示されて行くために何をすればいいか?と言う事は簡単です。

とにかく早く参入して早く売り、カタログを強くしておくこと。

東南アジアの日本商品の人気、信頼は素晴らしいものです。東南アジアで勝負していくにあたって、日本に住んでいる僕たちは勝ち組確定しているようなものです。

色々検索してみて貰えばわかりますが、日本製品がとんでもない価格で何故かシンガポールユーザーが販売していて2万個売れていたりざらにあります。

何故か他国販売者が先に参入しているような状態です。

これを先行者利益と呼ばずして何と呼べばいいのかわからないくらいのレベル。

この中で日本製品をいち早く販売し、売れたカタログの表示力が上位に上がってくればどうなるか想像出来ると思います。

先行者になる事であなたの店のカタログだけが上位表示され、ライバルが一生追いつけない位置に居座る事が出来る様になるんです。

しかも東南アジア市場の売上高は成長期。まだまだ伸びしろがあり、完全に成熟してからの参入だともう遅いのです。

先行者に上位表示は全てとられ、広告や商品ページに力を入れる札束勝負に参入するしかなくなります。

今伸びてきている今年中に参入し、ある程度売上を上げつつ、将来に向けてカタログを強くしていく事が非常に大事になります。

同じ理由でインド市場もあるのですが、インドはまだ様子見です。Amazonは順調みたいですが、別にAmazonは相乗り出来るので後発で成長しきってからの参入で全く問題ないです。来年、再来年目途でいいかなと思っています。インフラが整っていなさすぎる事によりトラブルが多くある程度形になってきてからですかね。

これは来年、再来年にまたいつか書くことになるでしょう。

参入時期は難しいもので、これは去年や一昨年だとまだ参入してもあまり売れない、トラブルも多い、配送インフラがぐちゃぐちゃでは先見の明で早期参入しても労働に対する対価が将来にしか発生せず挫折してしまいます。

入る時期というのはある程度形になってきて成熟するまでが勝負です。

それでいて尚且つマルチテナント型モールであること。これが一番最強です。

と言う事でそろそろ長くなり過ぎたので続きは次回にします。

じゃあ参入障壁は高いの?であったり、開店や出品はどれくらい手間がかかるの?であったりトラブル対応はどうすればいいの?

等の疑問が浮かんでくるかと思います。それを全て次回の投稿で解説していきます。


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