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メタバースとデジタルファッション( NFT )の可能性

1SECはなぜ、デジタルファッション事業に取り組んでいるのか?」。メタバースに広がる「NFT×デジタルファッション」の可能性や、今後重要なトピックスになってくる新たな概念「DAO」などについてお話します。

「メタバースとデジタルファッションの可能性」

僕たちは2021年4月にデジタルファッションレーベル【1BLOCK®︎(ワンブロック)】を発足し、日本初のバーチャルスニーカー(NFT)「AIR SOMKE 1™」をリリースしました。0.5秒ごとのモーションでレインボーカラーが移り変わり、ソールからスモークが沸き上がる3DCGで開発されたデジタルスニーカーです。世界最大級のNFT(非代替性トークン)のマーケットプレイス「Rarible」と「OpenSea」で発売し、9分後に5ETH(イーサリアム)で落札されました。その後にファッションカルチャー誌NYLONと共同で開発したバーチャルスニーカーや、ストリートで国内外に人気のスニーカーショップatomosともコラボしたバーチャルスニーカー発売しましたが全てが完売しており、1点ものですが日本円にして数十万円以上の値をつけております。

1SECは2017年頃からデジタルヒューマンやデジタルファッションなどのデジタルアセットに価値が将来的に出てくる仮説を考え準備入り、開発をスタートしましたがその頃から「全てがデジタルで完結するもう一つの世界が誕生する」と予測していました。

2020年から2021年の今では、コロナ禍も影響して、ほとんどの仕事がオンラインで完結するようになりました。並行して、メタバースやNFTへの関心が高まり、関連するビジネスへのトライが急増しています。

グローバルに目を向けると2021年7~9月期のNFTの取引高は約1兆1945億円。前四半期から704%アップと、驚異的な伸びを見せています。FACEBOOKの率先的な取り組みなど、メタバース関連のニュースも頻繁に目にするようになったので、この流れはすでに多くの人が実感しているでしょう。

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ゲームプラットフォームでありメタバースでもある「Fortnite」のアカウント数は5億を超え、アバターに着せるスキンやファッションの販売だけで年間30~50億円の収益を上げるようになりました。直近ではBalenciagaのアイテムが発売されて話題になっています。

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月間アクティブユーザー数が1.5億人を超えるオンラインゲーム「Roblox」でも、GUCCIによるインスタレーションなどが開催されています。数ドルで発売されたGUCCIのデジタルハンドバッグは人気が過熱して希少価値がつき、最終的には約4000ドル以上の値をつけています。高額売買の是非はともかく、デジタルネイティブ世代を中心に、リアルよりもメタバースでのファッションを充実させたい人、オンライン上でのアイデンティティを確立したいと考える人が増えているのです。クリエーターやブランドにとって、このフィールドは素晴らしいopportunityになるでしょう。「AIR SOMKE 1™」のように、今までフィジカルでは表現できなかったクリエーティブも、メタバースでは自由自在に実現でき、既成の概念を軽々と越えられます。

音楽や動画、自分の動作とファッションを組み合わせることもできますし、例えば、僕のようにスニーカーヘッズであれば「自分が思う最強の一足」をつくるのでもいいし、JOJOの“スタンド”のようなマテリアルを飛び出させたりもできる。しかも、デジタルの世界では、リアルで無名のクリエーターが評価されることも少なくありません。誰もが、ハリウッドやディズニーのような創造主になれる可能性があると思うと、とってもわくわくしませんか?

1SECはバーチャルスニーカー等のコンテンツ開発も行ってますが今月(2021年10月)、NFTデジタルファッションを軸にしたのマーケットプレイスのβ版をローンチしました。今後、様々なブランドやメゾン、アイテムが出店してくれます。ファッションとメタバースの融合という新たなショッピング体験を提供していきますので是非覗いてみてください!


世界は分散型・自立型の「DAO(ダオ)」に向かう

メタバースもNFTも、すでに “ゲーマーや富裕層のための娯楽”ではありません。自由なライフスタイルや自己表現、クリエーティブの価値といった、人間の本質的な部分の支柱になり、社会的な意義はどんどん上昇しています。

背景にある最大のキーワードは、ブロックチェーンの応用の一つである「DAO(ダオ/Decentralized Autonomous Organization)」です。日本語では「自立分散型組織」と訳される新しい概念で、その仕組みや社会実装を包括するワードでもあります。今までの中央集権型の世界では、仕組みづくりや意思決定は“中央にいる組織や人”が行うもので、ある種ブラックボックス化していました。

対して、DAOは文字通り「自立型」「分散型」で機能します。コミュニティ間などでルールを設定でき、オープンソースかつスマートコントラクト(ブロックチェーン上の契約や取引等の自動化)での売買や運用が可能。高い信頼性や透明性、公平性を保てます。現金や証券による今までの取引と、DAOであるNFTやBitcoinによる取引の違いをイメージすると、わかりやすいかもしれません。例えば、既存の絵画の売買では真正性・希少性の担保が難しい場合があり、二次流通の際などに、作家が正当な利益・報酬を得られないことが、度々問題視されてきました。NFTで流通させると、作品は常に本物だと保証され、作家は何度転売されても利益を得ることができ、保有者の資産性も裏付けられます。不要なサプライチェーンのアンバンドル(分離)が進み、中抜きも発生しにくいなど、収益構造の全体が変わります。

メタバース内で流通するアイテムや、デジタルアートやコンテンツ、IPはもちろん、今後多くの経済活動がDAOの流れに乗るでしょう。仮想通貨の値上がりと同時に起きているこのような潮流に対応して、ベンチャーキャピタル大手のアンドリーセン・ホロウィッツや、投資家のイーロン・マスクなども具体的な取り組みを始めています。

新しい世界を一緒に作っていきませんか?

ファッション業界は新たな局面を迎えていると感じています。デジタルファッションはフィジカルで着用出来ず、特定のプラットフォームでしか纏えません。ですが、将来的にはゲームやVR空間はじめ、マルチバースでの活用が可能になります。また1SECでは今年中に、上記の課題をクリアにするべく新たなサービスも立ち上げます。多くの人にデジタルファッションの新しい楽しみや価値を味わってもらうための、ハブになると確信しています。

デジタルで実現したいアイデアのあるクリエーターやデザイナーの方は、1SECにお気軽に相談に来てください。“新たなファッションの形”とこれからの新しい世界を、一緒につくっていきましょう。




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