「徳力メソッド」は、発信のハードルを低くしてくれる良メソッド

『「普通」の人のためのSNSの教科書』という本を読みました。

ビジネスマンがWebで発信を続けるコツや注意点といった内容ですが、現実的かつ地に足が付いた内容で、参考になりました。

なんというか、ビジネス × SNS(ブログ)というと「儲けよう!」「解放されよう!」みたいなトーンのものが多くて、うんざりしていたんですよね。

皆そこまでSEO頑張ってサイト構築する時間は無いし、そこまで「会社員」が嫌いなわけでもない。

そんなもやもやを上手く解消した、教科書/入門書としてはうなずける内容でした。

徳力メソッドとは

その中で発信の方法として紹介されていた「徳力メソッド」というのが面白かったので紹介しますね。

これは著者の徳力 基彦さんの発信スタイルをガジェットダイスケさんが自身のブログに書いたものなんですが、とりあえずそのまま引用します。

徳力メソッドとはどういうものか?というと…
1. タイトルで言いたい事は語り尽くしてしまう
2. 本文は単に思い付いたことをつらつらと。
3. 締まらない締め方、何もまとめずに終わる
https://gajetdaisuke.com/archives/06507_140109.php

なんだかこれだと、自分にもできそうな気がしません?

タイトルで言いたい事は語り尽くしてしまう

まず「タイトルで言いたい事は語り尽くしてしまう」ですが、これはいろんな「書くことについて」書かれた本で言及されている点かなと思います。
これを意識するようになってから、だいぶ書くことへの抵抗意識がなくなりました。

書きたいことは一番上に自分で書いてるので、なんか詰まったら一旦そこに立ち返れば良い。

そして、

・「書きたいこと」ってそもそもなんだったけ?と考え直す
・「書きたいこと」を再言語化する
・精度の上がった「書きたいこと」をベースにまた書く

というループを回せば良くなる。

ちなみに実はこれSEO的にも良いのかなと思っていて、タイトルを繰り返し再考して具体的にすればするほど重要なキーワードが含まれるようになるため、特にニッチな内容を書く場合は意識してみると良いかもしれません。せっかくマニアックでピンポイントな「誰も書いてない」内容を書いているのに、気付かれないのはもったいないですからね。

本文は単に思い付いたことをつらつらと。

ここがものすごく気楽で、良いなと思いました。

「書き方」について学んでいくと、「起承転結が〜」とか、「書く前に全体の構成を考えましょう」とかそういった話が出てきて、書くことからどんどん離れていってしまう。

でも、(どの本で読んだか思い出せないのですが)、書く力は、書くことによってしか伸ばせないんですよね。

であれば書くハードルはどんどん下げて、まず継続して書いて出すという習慣を持てるようにした方が良い。

SNSやブログからスタートして本を書いている人が「本文は単に思い付いたことをつらつらと書けば良いです」と言ってくれると、だいぶ気が楽になりますね。

私もはじめてブログを書いた日から考えるともう8年とかそのくらいになりますが、この辺の「気楽さ」を持てている時は文章なんていくらでも書けます。

「思い付いたことを書く」というのはほとんど「喋る」という行為に近しいから書けるんですよね。仕事にしても家庭にしても、あれこれ書いて喋ってるわけじゃないですか。であれば普通のビジネスマンに、文章が書けないわけがない。

「書ける」「書けない」を隔てるものは、知識でもスキルでもなく、このスタンス・心構えによる部分が大きいんだろうなーと思ってます。

締まらない締め方、何もまとめずに終わる

これも良いテーマですよね。

書きはじめの頃、下書きにはめちゃくちゃ文字数の多い記事が溜まっていくのに、どう帰結すれば良いかが分からないから終わらせられない。

こういうケース、割と誰もがぶち当たる壁だと思います。

ここに対しても、「何もまとめずに終わってよし!」と言ってくれているわけです。ありがたやありがたや。


つまり、この徳力メソッドというのを意識すると、下記の流れで文章が書けるようになるということ。

・言いたいことを思いついたらタイトルを書く
・その言いたいことについて、思いついたことをつらつらと書く
・思い付いたことが書き終わったらまとめずに終わる

これはかなりアウトプットのハードルが下がりますね。

「まとめずに終わる」のところ、見てみたら著名ブロガーのちきりんとかもやってるので、特にブログという媒体においては、実はまとめないことこそが正解なんじゃないかと思ってる。

ファクトはメディアにまかせて、視点を提供するのがブログメディアだと思うから。

試しに最新の記事を見てみたら、「あ、そんなんでいいの(笑)」ってなると思いますよ。


と、ほんとに結構書けたな。そんな感じ。

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