息子は2年生
息子が、2年生になった。初日は、下痢だった。昨年は、インフルエンザだった。強くなったのだと思う。
始業式の前日、息子に「明日、叶えたいことはあるの?」と願いを聴いた。すると、「上からの景色を見てみたい」という。2階にある教室で学びたいというのだ。2年生の6学級のうち、4学級だけが、2階にある。その4学級のうちのどこかのクラスに配属されたい。そういう願いだった。
「○○くんと一緒になりたい」という回答を、私は期待していた。だから、息子の回答を聴いたときは、目がテンになった。息子は、実現しなくても悲しまない願いを選んだ。だから、「○○くんと一緒になった。同じクラスになったのは、5人だけだった」と興奮しながら報告する姿を見たとき、息子は「2階にあるクラスに行きたい」と、自分に言い聞かせていたのだと気づいた。
願いの先にある結末を悪い方に想像したとき、息子には耐えられなかったのだと思う。願いの結末は、いい方になったことを切にうれしく想う。
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