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日々読書‐教育実践に深く測りあえるために

 佐藤さんは、学びの共同体の学校改革における協同的学びの特徴の1つは、それが「話し合い」や「教え合い」ではなく、「聴き合う」関係が生み出す「学び合い」によって展開されているという点であり、学びの実践それ自体の快楽と学び合う共同体の共通性がもたらす幸福が、学びの共同体の学校改革の最大の推進力になっていると指摘しています。
 学びの共同体の授業研究は、授業技術の改善ではなく、質の高い学びの実践と教師の同僚性の構築を目的としています。授業評価を行わず、授業者への助言も行わない原則で事後検討会は推進され、教室の事実から豊かに学ぶことができることをスタイルとしている点が指摘されています。
 
佐藤学「学びの共同体の学校改革-ヴィジョンと授業と活動システム」日本教育方法学会編『教育方法43 授業研究と校内研修 教師の成長と学校づくりのために』図書文化、2014年、50‐61頁。

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