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恋愛に潜む対等ではない関係性

 9月4日(月)に宮崎日日新聞に掲載される「げん先生の悩む前に尋ねてみよう」の原稿を脱稿した。テーマは恋愛である。

 原稿を書きながら、もう20年以上前に出会った小学校6年生の女の子に強く影響を受けていることを自覚した。

 彼女は、「どうして男の人はごみ捨てを家事に選ぶのか」という調べ学習をするなかで、男性がごみ捨てと呼ぶ家事は玄関先に括ってあるごみ袋をゴミ捨て場まで持っていく作業のことであり、家中のごみを集め、ごみ袋を玄関先に持ってきたのは妻である女性であることを明らかにしたり、「洗濯物を干したり片付けたりする男性がいる家庭で、突然雨が降ってきたとき誰が洗濯物を取り込むのか」を調べる中で、男性が気が向いたときに家事をしていて、24時間女性は家事に囚われていることを明らかにした。

 さらに、彼女は、男性が自分の妻以外の女性と関係をもったときは「浮気」と言い、女性が自分の夫以外の男性と関係をもったときは「不倫」と言われ、同じ行為をしても女性に罪が押し付けられていくという構造も明らかにした。

 彼女のなかにジェンダーという問いが、強烈にあったのである。

 原稿では、恋愛関係に潜む対等ではない関係性からどのように自分自身を守るのかを言及することになった。

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