定期通販のための資金調達~ゼロから始めるには
あなたは、自分だけのブランドで世界を魅了してみたいですか?
定期通販は、従来の販売ルートを飛び越え、消費者に直接商品やサービスを届けるビジネスモデルです。
近年、この定期通販市場は急成長しており、多くの起業家が参入しています。
しかし、どんなビジネスでも夢を叶えるためには資金が必要です。
そこで今回は、定期通販向け資金調達について、ゼロから始めるあなたのために、詳しく解説をしていきます。
資金調達とブランド戦略
ビジネスにおける資金調達とは、事業を展開する企業が、事業拡大や新商品開発など、様々な目的に必要な資金を調達することです。
定期通販は従来のビジネスとは異なり、中間業者を通さずに消費者に直接販売するため、独自のブランド戦略やマーケティング施策が重要になります。
■定期通販に向いている市場
定期通販に向いている市場は、以下の通りです。
全体的に付加価値をつけやすく、定期的に購入が必要な分野が挙げられています。
コスメ・スキンケア
近年、パーソナライズ化や自然志向の高まりから、定期通販ブランドが人気を集めています。ファッション
個性を重視する消費者が増え、独自のデザインやコンセプトを持つ定期通販ブランドが支持されています。食品・飲料
産地や製法にこだわった高品質な商品を、ストーリーと共に販売する定期通販ブランドが注目されています。サプリメント・健康食品
健康志向の高まりから、機能性や安全性に特化した定期通販ブランドが求められています。
■定期通販に向いていない市場
一方、定期通販に向いていない市場は以下の通りです。
日用品
価格競争が激しく、参入障壁が高い市場です。家電製品
高額商品が多く、顧客単価が低いため、利益が出にくい市場です。自動車など
販売・アフターサービス網の構築に多額の費用が必要となります。
定期通販における資金調達の流れ
定期通販スタートアップにおける資金調達額の相場は、以下の通りです。
シードステージ:数千万円~1億円程度
シリーズA:1億円~3億円程度
シリーズB:3億円~10億円程度
シリーズC以降:10億円以上
調達額は事業内容、市場規模、経営陣の経験など、様々な要素によって決まります。
■定期通販ビジネスには5つのステージがある
定期通販ビジネスは、大きく以下の5つのステージに分けられます。
アイデアステージ
まだ事業計画段階で、具体的な商品やサービスも決まっていない段階です。プロトタイプステージ
商品やサービスの試作品が完成し、市場調査を行っている段階です。ローンチステージ
商品やサービスを発売し、顧客を獲得し始めている段階です。グロースステージ
顧客基盤が拡大し、売上も急成長している段階です。成熟ステージ
市場シェアを獲得し、安定的な収益を上げている段階です。
ステージによって、資金調達に求められる資料や審査基準などが異なります。
■資金調達の流れ
定期通販スタートアップの資金調達の流れは以下の通りです。
①資金調達目的を明確にする
↓
②資金調達額を決める
↓
③資金調達方法を選択する
↓
④資料を作成する
↓
⑤投資家へプレゼンテーションを行う
↓
⑥資金調達契約を締結する
これら全てを終えるのに、数か月~1年以上かかる場合もあります。
資金調達に必要な資料や業務
定期通販スタートアップにおいて、資金調達に必要な資料は以下の通りです。
事業計画書
財務諸表
市場調査資料
競合分析資料
マーケティング戦略資料
経営陣の経歴資料 など
■資金調達以外の必要業務
定期通販スタートアップで、資金調達と同時並行でやるべき業務は以下の通りです。
商品・サービス開発
マーケティング活動
顧客管理
組織体制の構築
1人で資金調達するのは難しい?
こうしてみると、やることが多すぎて一人ではとても対応できないと感じる人もいるかもしれませんね。
特に、事業計画書や財務諸表などは、専門家に相談しなければ、何をどうまとめればよいのかもわかりません。
■定期通販スタートアップを見越した人脈の作り方
私の場合は、起業前に以下のような人脈を築いており、そこで得た知識やつながりを頼りながら定期通販ビジネスを成功させることができました。
銀行員時代に交流した地元企業の経営者の方々
農業経営を通して知り合った銀行担当者や経営者仲間
商工会議所のつながり など
とはいえ、そんなつながりを今すぐに作ることは不可能ですよね。
その場合はコメント欄にコメントしていただければと思います!
次回のテーマ
次回のテーマは、「定期通販のメリット~中間業者なしで叶える、顧客とブランドの深い絆」です。
「中間業者なし」という定期通販の大きな魅力や、定期通販とクラウドファンディングの相性の良さについてご説明します。
それでは次回もよろしくお願いします!