VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -035(Case of FEI)

【処分対象について】


対象者:フェイ

年齢:不明

性別:男

身長:172㎝

体重:58㎏

現在判明している経歴:元VALIS専属護衛


人物

『放浪者』として裏世界に流れついた少年。「偽造生命フェイカー」という“能力”を持つ。代償は不明。                            観測当初は警戒するに値する存在ではなかったが、彼がVALISにもたらす影響を考慮した結果、可及的速やかに排除するべきと判断された。元VALIS専属護衛であり、現在は公社隊と敵対関係にある。

容姿

一般的な短い黒髪の、これと言った特徴の無いありふれた容姿をしている。身なりには一切気を使っていない。                  身長は平均より少し高いが、体格はやや細身で体重も少しだけ低い。           服装は紺色で統一されており、フォレストグリーンのラインが入っている。


性格

特筆することのない少し控えめな性格。表情が動くことはあまりないが全く無いという訳ではなく、面白いことがあれば声を上げて笑うし、辛いことがあれば暗い表情をする。荒い口調だが、声に威圧感は込められていない。    人からの貰い物を大切にし、絶対に紛失や破損が起こらないように保管する。VALISのリーダー・チノから貰った機械式のオルゴールを特に気に入っている。

他人を分析することを得意としており、護衛時代はメンバーの僅かな雰囲気の違いを的確に見抜き、声をかけていた。このことから、一般的な人間より感受性が豊かである可能性が高い。しかし、それに対する言語化能力や問題解決能力は低いのか、自身が感じ取ったものを思うように伝えられなかったり、どれだけ考えても答えを見つけられないことが多い。本人も自覚しているのか、メンバーの見えない所で思い悩む姿が確認されている。


偽造生命フェイカー解析データ報告書】


処分対象「フェイ」(以下「処分対象」)が有する“能力”。                系統は肉体操作系で、細胞を操作することによって肉体やその強度をイメージ通りに変化させる。他種族の生物に変身することが可能で、その範囲は身近にいる既存の生物から空想上の存在までと多岐に渡る。

「処分対象」の過去の発言から質量も操作可能であることが明らかになっており、事実TypePが行った“対危険因子排除用生物模倣型巨大無人兵器MODEL_TARANTULA β”、通称TypeTプロトタイプの性能試験の際、変身対象モデルケース単眼巨人サイクロプスに変身した「処分対象」の質量は、常人ではあり得ない数値を記録していた。

応用の幅も広く、イメージ次第では他種族の生物が持つ要素を部分的に展開したり、あらゆる物理現象を引き起こすことも可能。

強大な異能である為、確認された当初は才能資格を持つ者だけが獲られる“力”と考えられていたが、入念な調査の結果、本来「処分対象」が扱える代物ではないことが判明した為、深脊界市に留まるには不十分な“能力偽者”とする。

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